(C)GONG KAKUTOGI/RIZIN FF
2025年9月28日(日)に愛知・IGアリーナにて『RIZIN.51』が開催される。
その前夜祭に参加した、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に、同門と練習仲間のホベルト・サトシ・ソウザvs.堀江圭功、鈴木博昭vs.ファン・イェーロウの試合。そして、自身が対戦したラジャブアリ・シェイドゥラエフと、ビクター・コレスニックのフェザー級王座戦について聞いた(前篇))
毎日ボコボコにされています(苦笑)
──ダメージの残るなかでの連戦続きでしたが、前戦の朝倉未来戦後は、少し休めましたか。今回の名古屋大会ではチームのメンバーをサポートしているようですが。
「疲れましたね(苦笑)。やはり試合が続いたあとは、ある程度の期間、身体を休ませることが重要です。試合のための練習が続くと、身体への負担も大きいいので。
いまはみんなをサポートしています。サトシ先生と怪物くん(鈴木博昭)が28日の名古屋大会に出場しますし。マルキーニョス先生とマルロン・ゴドイがROMANで試合(道衣MMA)。DEEP浜松でウチの生徒たちも出場します」
──名古屋のジムもオープンしましたし、休む暇がありませんね。
「名古屋、磐田、浜松と行き来しています。大変だけどしょうがない。自分の試合のときにサポートしてくれたら、今度は周囲の選手の試合のサポートに回る。いま、サトシたちに毎日、ボコボコにされています(苦笑)」
──名古屋大会では、鈴木博昭選手が中国のファン・イェーロウ選手と。サトシ選手が堀江圭功選手と対戦します。
「“怪物くん”は左右どちらでも戦えて、相手選手も10勝1敗のいい選手。喧嘩ファイトにも強くて、前の試合で韓国の強い選手(キム・ミンウ)をニンジャチョークで極めている。
鈴木先生は、一番上手なのはストライキング。でもMMAのなかでキックボクシングのスタイルでもあるから、MMAとしてまだちょっと硬い。フレッシュに楽しめていない部分もあった。怪物くんの試合と練習は全然違う。MMAではまだ緊張していた。ポテンシャルがあるから、もっとリラックスできれば試合を安全に運べる。どんどん良くなっていて、今回も行けると思う。
中国選手はUFC選手もいるチーム(エンボーファイトクラブ)だけど、これまでの相手のレベルが分からない。若くて喧嘩が強いから、喧嘩勝負で勝ちたいだろうけど、そこは怪物くんにとっても強いから心配していないです」
──なるほど。サトシ選手は堀江選手とのタイトルマッチです。
「サトシは……これはゴマスリじゃなくて、彼はいま驚くくらいに進化している。普通はキャリアとともに年齢も重ねて落ちる部分があるものだけど、サトシはいまMMAのレベルがどんどん上がっている。めっちゃ強い。天才な上に真面目で。一緒の練習は本当にヤバかった。
堀江の打撃もテイクダウンディフェンスも強いから過少評価はしないけど、レベルがちょっと違う。堀江はパワーがあるけど、私から見るとサトシの方が速い。そしてパワーも。自分も火木土、火木土……もう1Rでスパーリングを止めたい(苦笑)」
──週に3回、ボコられると(笑)。クレベル選手にとって休息期間ですが、いいリハビリになりますね。
「本当。これらの時間で自分の体が鍛えられる。みんな私をボコボコにするから(苦笑)」
──セミでは、クレベル選手も対戦したフェザー級のシェイドゥラエフ選手が、コレスニックと対戦します。
「2人とも間合いが異なる。コレスニックは蹴りで距離を作るのがめっちゃ上手い。あの蹴りでリズムと間合いを作るから、それがシェイドゥラエフ相手にできるか。ただ、シェイドゥラエフも打撃も上手い。自分はあの試合で“間違った”けど、間合いを詰めてパンチのパワーとフィジカルがある。
シェイドゥラエフが組んだときにコレスニックが簡単に背中を見せるようだと危険。私はまだコレスニックの寝技を見てないからわからない部分も多い。そこを凌いで、コレスニックがボディも突いて打撃で削れた場合。シェイドゥラエフのスタミナがどうなのかも興味深い。アマチュアのとき以降は、まだ長い試合をみていないから。多分。最初はパワーがある。長いラウンドになったらどうですか?」
──序盤の爆発的なパワーがどこまで続くか。コレスニックもスタミナがありますが、シェイドゥラエフもアマチュアのときには、最終ラウンドで盛り返す場面も見せています。
「この試合は素晴らしいかな、自分も直に見てみたいと思っています。これから私の試合もありますからね」(※この項、続く)








