2025年10月11日(土)、東京・GENスポーツパレスにて『みつ葉グループPRESENTS ROMAN 3』の開催が決定。第一弾カードとして、10カードが発表され、「道衣MMA」でマルコス・ヨシオ・ソウザ(ボンサイ柔術)が参戦。また、U-NEXTでの配信が決定した。
2024年10月の『ROMAN 1』、2015年4月の『ROMAN 2』に続く、第3回大会では、マルコス・ヨシオ・ソウザvs.山下アラン、ワールドクラスの強者ジョイルトン・ルターバッハvs.“佐山サトル最後の弟子”瓜田幸造、ヨースキストーvs.石川英司、岡本裕士vs.半谷泰佑など、様々なバックボーンを持つ格闘家による道衣着用MMA、ROMAN柔術ルールにおける注目カードが決定している。公式からの選手プロフィールとともに紹介したい。
みつ葉グループ presents ROMAN3
2025年10月11日(土)13時~18時予定GENスポーツパレス(東京都新宿区)チケット/イープラスU-NEXT配信
以下2ルールで実施予定1. ROMAN COMBAT(道衣着用MMA)2. ROMAN JIUJITSU(新柔術ルール ※ヒールフック、スラミングあり)
▼88.5kg スーパーミドル級 道衣MMA 15分ジョイルトン・ルターバッハ(Guilhotina Fight)瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)
各国を転戦してきた流浪の王者ジョイルトン。これまでにMMAやキックボクシングで世界6団体の複数階級王座に君臨。“peregrino《戦う巡礼者》”と呼ばれたワールドクラスの超実力者が次の巡礼地を日本に定め、武道のルーツ“日出ずる国”に初上陸。超一流の打撃技術でKOの山を築きながらもブラジリアン柔術/柔道/ルタ・リーブリで黒帯を保持するコンプリートファイターのジョイルトンに死角はない。修斗黄金時代の絶対王者“ギロチンの王”ペケーニョとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを師に持つ彼は、そのあまりの強さから全く対戦相手が決まらず公募を開始。
ROMAN運営陣が全てを賭けたジョイルトンとの交渉も虚しくカードが流れかけたその時、名乗りを挙げたのは掣圏道四段、佐山聡最後の弟子と言われた“ラストサムライ”瓜田幸造であった。瓜田は掣圏真陰流市街地型白兵戦で道衣やジャケットMMAを経験済み。その佐山のコンセプトは数十年先を行き過ぎたとも言われる程に極めて先鋭的/前衛的であり、それが真に人々に理解されるのはいよいよこれからなのかもしれない。前戦で瓜田は中山賢一にTKO勝ち。
瓜田はジョイルトンの参戦を知る前から本能的にこの嵐の到来を予感していたとしか思えない神憑り的なエピソードがあったという。そんな運命に導かれ実現したこのカードには想像を越えた結末が待っているかも知れない。
▼93kg ライトヘビー級 道衣MMA 15分山下アラン(富山ブレーブスブラジリアン柔術スクール)マルコス・ヨシオ・ソウザ(ボンサイ柔術)
柔術世界最高峰のひとつアブダビワールドプロを始め数々のトーナメントを制しMMAでもREAL FIGHT CHAMPIONSHIP初代王座に就いた“マルキーニョス”ことマルコス・ヨシオ・ソウザがROMANCOMBAT(道衣MMA)参戦。
近年の格闘技ファンにとっては現RIZINライト級王者サトシの兄として知られているだろうが、かつてはサトシの方が“あのマルキーニョスの弟”と紹介されるほど日本や世界の柔術シーンで名を馳せ一時代を築いたスター選手こそがマルコス・ヨシオ・ソウザその人なのだ。世界の頂点に輝いた柔術家の道衣MMA参戦は初であり、きっとこの競技の価値を次のステージへ押し上げてくれるに違いない。
対する山下アランは柔術黒帯。自身が主催する富山BRAVES BJJ&MMA の看板を背負うファイターでありそのMMAの実力は未知ではあるが、対戦相手にマルキーニョスの名が挙がっても全く怯む事の無い怖れ知らずの闘争心を持つまさにチーム名に刻まれしBraveを地で行く勇者だ。
道衣を着ることで寝技も打撃も変わる。果たして着衣MMAで柔術家はいかに“何でもあり”を戦うか。
▼77.1kg ウェルター級 道衣MMA 15分ヨースキストー(IMPACTO JAPAN BJJ)石川英司(フリー)
『柔術競技一本の生活ではなく工場で働き柔術指導もしながら国内外で驚異的な戦績を残す日本在住の日系ブラジリアン柔術家がいる』──10年も前からそんな噂が聞こえて来た。多い時には年間30大会にも出場しその殆どで階級&無差別でのダブルゴールドに輝くという恐るべき強さ。更には人格者であり生徒や仲間からも絶大な信頼を得る“柔術家の鏡”ヨースキ。
そのような輝かしい戦績を誇りチームの看板を背負うピュア柔術家が新競技にチャレンジするという。
一方の石川はMMA界に彼を知らぬ者はいないと言えるくらいの実績を持つ男。レスリングをベースとした圧倒的なテイクダウン能力とグラウンドコントロール&パウンドを無尽蔵のスタミナから繰り出すスタイルを武器に数々の有名選手を撃破してきた。そして長い沈黙を破り試合への復帰を果たす。
そんな石川がまさか道衣を纏っているとは。ピュア柔術家vs.ピュアMMAファイターが中間地点に位置する道衣MMAで激突。誰もが予想しなかったカードの結末は……?
▼77.1kg ウェルター級 道衣MMA 7分岡本裕士(RJJ柔術)半谷泰佑(リバーサルジム横浜グランドスラム)
異常な程一本決着に拘り“鬼極”との異名を取る岡本裕士。現代の良くも悪くもゲーム要素が取り入れられた柔術では奇異に映るこのスタイルだが日本柔術界の父・中井祐樹や現代柔術の開祖グレイシー一族はこれを柔術の本来あるべき姿だと言う。そんな原点の追求者であり一本勝ちの山を築く極め職人岡本のROMAN柔術参戦が決定。
そして岡本とケージで向かい合うのはかつてゼロ年代の日本のブラジリアン柔術シーンに彗星の如く現れ“天才”と呼ばれた半谷泰佑。当時日本最速の3年半での黒帯昇格を果たした半谷の才能にはきっと柔術家の誰もが嫉妬や羨望の気持ちを持つことを禁じ得なかったであろう。時は流れ、しばらく柔術から遠ざかっていた彼が練習を再開している…そんな噂が囁かれるようになった。そして遂に天才は帰ってくる。
▼65.8kg フェザー級 道衣MMA 15分エリック・メネギン(IGLOO)清水俊一(宇留野道場)
初参戦する新進気鋭のトップ柔術家メネギンがROMAN連続参戦の清水と激突。MMA大ベテランの清水の総合力と柔術の一芸に秀でたメネギンの対決の鍵はいかに2人のバックグラウンドを道衣MMAにアジャスト出来るか。
前回大会ROMAN2での清水の見事なバックコントロールからのフィニッシュには道衣MMAの試合ならではの面白さが詰まっており格闘技マニアや競技者/関係者を唸らせた。
一方のメネギンは、25年2月の『Breakthrough Combat03』で、Progressルールの60kg契約で神龍誠と対戦し、ノーギでガードから仕掛けるも判定負け。しかし神龍を後手に回らせるボトムでの攻めを見せた。今回は道衣ありのMMAに挑む。
この対決は普通に考えれば“離れれば清水、組めばメネギン”という図式になるだろうが、近年よく聞かれる“MMAグラップリング”=(打撃無しのグラップリングや柔術とMMAルールの中でのそれには大きな違いがある)という視点から考えれば清水が組みを有利に進める可能性もあり、逆にメネギンの必殺の柔術テクニックを警戒する清水が打撃を貰う事もありうるだろう。
▼65.8kg フェザー級 道衣MMA 15分松本大輔(X-TREME EBINA)竹本啓哉(ALIVE)
ROMANCOMBATの開拓者・松本大輔vs.格闘の探求者・竹本啓哉の道衣MMA対決。いきなり余談になってしまうが、2人に共通するのはROMANの究極ルール=《指折りあり頭突き&金的攻撃解禁のバーリトゥード》にもエントリーしてきた男たちだという事。物静かで礼儀正しく清らかな彼らの心には同時に狂気が存在している。
竹本の師である名伯楽ALIVE代表鈴木陽一氏は『竹本は競技やルールに囚われずあらゆる強さを探求する男。競技を極めその中で強さを追求する日沖発とはまた違うタイプ』と評する。5月の前戦『Breakthrough Combat04』ではガドウィン・ランバヤンを横三角絞めで極めたばかり。
片や松本も同じく格闘技界のフロンティアとして新競技における新技や新展開を模索/開発する探求者にして先駆者と言える存在であり、近しい価値観や格闘哲学を持つ2人の勝負は試合内容や結果だけでなく、その前後の発言や立ち振る舞いも気になるところである。
▼無差別級 道衣MMA 10分ハシモト・ブランドン(JAWS WEST)田馬場貴裕(IMPACT)
前大会ROMAN2にてMVP級の活躍を見せた田馬場は選手としてだけでなく自身も団体を運営し、更には他団体のスタッフまでこなすという超マルチな男。
対するハシモト・ブランドンはGRACHANを主戦場に活躍する選手。そのファイトスタイルはまさにJAWSの如き獰猛さでBULLSHARKが獲物を引き千切る姿を想像させる。8月10日のGRACHAN75で見事KO勝ちしたブランドンをケージ下から見つめるのはGRACHANスタッフの田馬場。その両者が道衣MMAで激突する。
▼93kg ライトヘビー級 道衣MMA 10分西村 刀(IMPACT)テイラー・ラング(Clubber Lang)
ROMAN1で劇的なKO勝利を挙げた西村と、ROMAN2で同じく見事なKO勝利を挙げたテイラーがROMAN3で対戦。
MMA団体PFC王者にして百戦錬磨の西村だが懸念材料としてはヘビー級を目指す為の急激な増量による階級アップであろう。
一方ROMANを足がかりにRIZINなど日本のメジャー団体への出場も狙うテイラーとしては負けられない一戦。勝利後に周囲を驚かせる程感情を爆発させる西村と冷静沈着なテイラー。勝利を手にし次のステップに駒を進めるのはどちらか。
▼65.8kg フェザー級 ROMAN柔術 7分
大脇征吾(リバーサルジム横浜グランドスラム/東京柔術)八巻 佑(X-TREME EBINA)
▼61.2kg バンタム級 ROMAN柔術 7分喜田隼斗(サブミッション塾/夕月堂本舗)萩野貴旺(トライフォース東中野)
【参戦予定選手】
白川洸太(DESTINY JIU‐JITSU)必殺の打撃を武器にPANCRASEのタイトルマッチまで登り詰めた男、押忍マン洸太こと白川は柔術大会でも結果を残すオールラウンダー。道衣MMAでこそ彼の本当の実力が発揮されるかも知れない。
大浦マイケ(IGLOO)JBJJF柔術現役全日本王者。ROMAN2では元UFCファイターを秒殺した天才柔術家マイケが再び道衣MMAに参戦。
ランジェル・ロドリゲス(RJJ)全日本アダルト、マスター、アジア大会をはじめとする数々の大会で優勝という国内トップ柔術家のランジェルロドリゲスがROMAN柔術ルールで連続参戦。
市川公貴(トライフォース五反田)名門トライフォースの柔術黒帯。2025年IBJJFアジア柔術選手権マスター2黒帯ヘビー級優勝の実績を持つ、トップ柔術家がROMANに参戦。
橋本圭右(フィジカルスペース柔術アカデミー)主要柔術大会で安定した上位戦績を持つ、柔術とプロレスを横断する異色のグラップラー。
中里謙太(T-gripTokyo)MMA本格始動のため東京に拠点を移した若獅子が連続参戦。
押木英慶(アジカタンBJJ)フルコンタクト空手、空道、敬天愛人、柔術など様々な格闘技・武術を渡り歩く押木が再び道衣MMAルールで参戦。