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2025年9月21日(日)、昼のプロフェッショナル修斗公式戦に続き、夜大会の『PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.8』が開催された(ABEMA配信)。
▼第7試合 世界バンタム級王座統一戦 5分5R
×齋藤奨司(正規王者/FIGHT FARM) 60.9kg
[3R 3分24秒 リアネイキドチョーク]
〇永井奏多(暫定王者/TRIBE TOKYO MMA)61.0kg
※永井が第14代修斗世界バンタム級王者に
永井は現在無敗の20歳。7連勝中と最激戦区のバンタム級最強のトップコンテンダーだ。2025年は3月に藤井伸樹に判定勝ち後、5月に大阪でダイキ ライトイヤーに1R TKO勝ちで暫定王座についている。
永井の強みは心技体のバランスの良さ。それを裏付けるのが国内トップファイターが集結する“練馬ピラニアの穴”長南亮率いるTRIBE TOKYO MMAでの鍛錬だ。練馬で鍛え上げられ、技を磨き、自信を培った永井は一気に世界王者への階段を駆け上がった。
そしてその動向が注目されていた正規王者・齋藤奨司は、統一戦のオファーを迷う事なく快諾。これこそが真の王者の姿と言っていいだろう。24年の7月21日に行われた後楽園ホール大会で“最も戦いたくない男”の異名を持つ藤井伸樹(ALLIANCE)との大激戦を制し、世界王座を戴冠。
今回はちょうど1年振りの試合となるが、齋藤はその前の須藤拓真戦の際にも1年2カ月のブランク明けで判定勝ちしており、齋藤にとって実戦とは試合数をこなすことではなく、対峙する相手に対していかに自己を練り上げ挑むかであろう。30歳。
そんな齋藤にとって暫定王者・永井は相手にとって不足なし。毎年数え切れないほどの選手がデビューし、篩にかけられ、サバイブしていく事すら困難なタイトル戦線。そのパイの大きさゆえ、最激戦区と呼ばれるのが修斗バンタム級だ。
その最強を決める“TOP of TOP”に相応しい二人によって統一される王座。“心技体”、“打倒極”全てが最高峰と言える、これぞ修斗と言われるような試合展開が見られるのは間違いないだろう。今大会の大トリに相応しい両者の一戦に注目だ。
永井「僕がチャンピオンになる日なんで、齋藤選手、全局面において圧倒してしっかり倒して勝ちます。応援よろしくお願いします」
齋藤「しっかり準備してきました。試合で見せます。以上です」
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る永井のローに、齋藤はワンツーの右を当てる。永井も飛び込んで左を当てて右で押し込むも齋藤はヒザを返す。
左ボディストレート、左フックの齋藤! さらに右フック。右ストレートも。被弾した永井は右を突いて組みに。ケージに押し込むも組ませない齋藤はヒザ。右で差した永井はハイクロッチシングルレッグも切った齋藤。
右カーフの齋藤はストレート、フック。詰める永井はシングルレッグから小外がけも崩れても残す齋藤は左ボディ。右カーフ。右から左の齋藤に下がらず左をかぶせる永井、右を突く齋藤は右アッパー、カーフも。
永井は前に出て右を突き、右アッパー! ケージに詰めて右から返しの左! 腰を落として齋藤にパウンド連打もホーン。齋藤が終盤まで制したものの、永井がダウンを奪った初回。
2R、前に出る永井はシングルレッグへ、齋藤は右ヒザを突き離れて左を押し込み右カーフ。ここも下がらない永井はシングルからダブルレッグで崩して細かいパウンド。片ヒザ立ちから立つ齋藤。
首相撲ヒザ、ヒジ。永井はシングルレッグで引き出すが、残す齋藤。永井はバック狙いから引き込みシングルバック。上の取り合いから立ち際に腰を抱く永井。右から左アッパーは空振りも、永井はシングルレッグから引き込みも足はかけさせない齋藤は亀に。
シングルバックから引き込んだ永井はついにボディトライアングルでバックからパウンド。アゴを引いてリアネイキドチョーク狙い。さらにバックからパウンド連打! 齋藤は右手を脇に挟んで凌ぐ。永井のラウンドに。
3R、中央を取る永井に右ストレートを当てる齋藤。さらに右。しかし詰める永井はケージに詰めてダブルレッグテイクダウン、しかし蹴り上げで立つ齋藤。バッティングか、永井は出血。
永井のバックフィストをかわした齋藤もバックフィスト。かわした、永井はダブルレッグテイクダウン。尻まで着くも立つ齋藤は右!
ここで下がらない永井は、組んで脇潜りバックからボディトライアングル! 背後からパウンド。残り2分。足を組み直した永井は背後からパウンド連打、左で巻いてから右腕に差し替えてのど下に食い込ませてパームトゥパームで絞めてタップを奪った!
20歳、9勝0敗1分で第14代修斗世界バンタム級王者となった永井は、「戦ってくださった齋藤選手、ありがとうございました。普段応援してくださったり、一緒に練習してくださる方々、家族の皆さんや友達とか、仲間やジムの先輩方、長南さん、堀江さん、本当にありがとうございます。僕は全然、格闘技ばっかやって、このベルトを獲れたのも本当、時間作ってくれる家族だったり、僕は格闘技しかやってないのに、いつも応援してくれる仲間のみんなのおかげだと思ってます。本当に皆さんのおかげで獲れたベルトだと思ってます。ありがとうございます。まだまだこんなもんじゃ恩返し足りないぐらいだと思うんで、ちゃんとこれを防衛するなりして、僕はUFCのベルト、絶対巻くんで、それまで皆さん応援サポートお願いします」と語った。









































