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【KNOCK OUT】重森陽太が再起戦で小林司とREDライト級サバイバルマッチ、K-1グループから“狂拳”迅が初参戦でREDルール挑戦

2025/09/16 22:09
【KNOCK OUT】重森陽太が再起戦で小林司とREDライト級サバイバルマッチ、K-1グループから“狂拳”迅が初参戦でREDルール挑戦

REDライト級サバイバルマッチ、重森(左)vs.小林が決定

 2025年10月12日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.58』の追加対戦カード発表記者会見が、9月16日(火)都内にて行われた。

 KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで、重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)vs.小林司(Sports 24)が決定。


 重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレックから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。

 2023年8月からはKNOCK OUTを主戦場にし、2024年6月にレンタを破り国内最強を証明。9月には『ONE Friday Fights』に初出場、シン・ドンヒョンにKO勝ちした。さらに10月はマルコス・リオスに延長戦で判定勝ち、11月にカンボジアでのクンクメールとの対抗戦でも勝利した。12月にはUNLIMTEDルールに初挑戦したが倉本一真にTKO負け。2025年6月、ゴンナパーにKO負けを喫し、王座を奪われた。戦績は42勝(18KO)11敗6分。

 小林は2021年7月にプロデビュー、2023年10月にリク・シッソーに勝ってスックワンキントーン認定ライト級王座に就いた。10戦目でポッシブルKに敗れるまで9戦無敗だった。2024年6月にNJKFで山浦俊一を破り再起すると、9月にはMOMOTAROを破り王座防衛に成功。2025年5月のKNOCK OUT初参戦で力也を初回TKOに仕留めた。7月にはクンクメールのムン・メイキアと対戦も判定負け。サウスポーで左ストレート、左ミドルが得意。戦績は11勝(1KO)3敗1分。

 会見に同席した山口代表は「小林選手は今年からKNOCK OUTに参戦して、前回の試合は非常にいい試合で“KNOCK OUTライト級に小林司が来たぞ”という印象を与えたりと、ライト級にどんどん新しい血が入ってきています。前チャンピオンである重森はそれに飲み込まれるのか、またそこを弾き返すのかという争いにこれからなってくる」とメインイベントに続くライト級の追加カードの見所を語った。

 会見に出席した重森は「前回6月以来の復帰戦になります。私はベルトを失ってからまたロード・トゥ・ゴンナパーとしてゴンナパー勝つために、与えられた試練を乗り越えなければいけません。KNOCK OUTライト級は今、魔境になっていますが、そこを私が統一することによってリセットしたいと思っています。ゴンナパーへのリベンジの道中で、今はすごく日本人が集まっていて、そこに向けた初戦の対戦相手としてはふさわしい相手だと思います。この試合では、やっぱり重森陽太は強いというところをファンの皆様、キック関係者の皆様、そういった方々に再認識させていけるような試合をしたいと思っています」と静かに闘志を燃やす。

 小林は「前回7月大会でムン選手とやらせてもらいましたが、山口代表から『いい試合だった』とおっしゃっていただいたんですけど、自分の中では全然そんなことはなく、しっかり倒さなくちゃいけなかった試合でした。今回の相手、重森選手はKNOCK OUTをずっと引っ張ってきたエースだと思っているので、しっかり倒して自分の存在をKNOCK OUTの関係者に認めてもらいたいと思います」と意気込みを語った。

 お互いの印象を聞かれた重森は「KNOCK OUTに出てからかなり魅力の出てきた選手。いい舞台に立つと、いいパフォーマンスができているので、いい試合を一緒に作れるんじゃないかと思うので楽しみです」といえば、小林は「ムエタイが上手で、蹴っても距離が長く、距離感が上手いのかなと思います。正直なところ、自分が苦手なタイプだと思っています」と苦笑い。

 続けて「自分がKNOCK OUTに来てライト級でやっていくと決めた時点で、そのときはチャンピオンだったので目指す存在でした。まさか3戦目で組んでもらえるのはありがたいことですし、相手の動画を見て、その中で掴んできたものがあるので、しっかり印象をつけて勝っていきたいと思います」と打倒重森に自信も見せた。

 重森は前回のゴンナパー戦での敗戦を経て「タイトル防衛戦でしたが、自分の中のテーマとして挑戦する。どんどん仕掛けていくというテーマがあって、そのテーマは割とクリアできたのかなと思います。そういったところを含めながら、次は自分の強みを活かして、より強く、よりいやらしい選手になれるかなと思っています」と次は成長した姿を見せたいという。

 ゴンナパーへのリベンジに向けた具体的なプランを聞かれると、重森は「私の中で最短で2戦必要だと思います。今回と次回、その次くらいにゴンナパー選手とやるペースでいきたい。今回の試合の内容は非常に重要になってくるのかなと。今、KNOCK OUTライト級には無視できない存在が2人いるので、そのどちらかと次戦ではやりたいと思います」と答えた。


 その2人とはおそらく、今大会のメインイベントで対戦が決定した古村匡平(FURUMURA-GYM)と久井大夢(TEAM TAIMU)であろう。王者ゴンナパーを頂点とする“魔境”REDライト級がアツい。


 また、今大会にK-1グループより“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)の初参戦も決定。KNOCK OUT-REDフェザー級3分3R延長1Rで、辰樹(Y`ZD GYM)と対戦する。

 迅は“狂拳”のリングネームを竹内裕二から受け継ぎ、2020年1月にKrushでプロデビュー。2023年11月に豊田優輝、2024年3月に勝輝に連続KO勝ちを収めたが、2024年6月の「第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント」1回戦で石田龍大に初回KOで敗れた。戦績は5勝(3KO) 3敗。

 辰樹は沖縄を主戦場とするファイターで、IOCインターコンチネンタルフェザー級王者。2024年10月の新日本キックボクシング協会でフェザー級王者の瀬戸口勝也を初回TKOに仕留めてみせた。2025年4月、KNOCK OUT初参戦でいきなり古木誠也の対戦相手に抜擢されたが、KOで敗れている。

 この試合はヒジ打ちありのオープンフィンガーグローブ着用、REDルールで行われる。これまでK-1ルールで戦ってきた迅がどう戦うのか。迅は自身のSNSにて「お待たせしました、第二章の始まりです。自分自身1番ワクワクしてます。Knockout盛り上げます」と綴っている。

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