3度目の世界王座防衛戦で敗れ、王座を失った武居(写真は以前の計量時)
NTTドコモ Presents Lemino BOXING
2025年9月14日(日)愛知・IGアリーナ
▼WBO世界バンタム級タイトルマッチ 3分12R
×武居由樹(大橋ジム/王者)
TKO 4R 1分21秒 ※レフェリーストップ
〇クリスチャン・メディナ(メキシコ/挑戦者・同級1位)

(C)Lemino
元K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者でWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋ジム)が、3度目の世界タイトル防衛戦として、29戦25勝(18KO)4敗の戦績を持つ同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)と対戦する。
1R、サウスポーの武居はジャブを打ちながら右へ回り込み、メディナは左フックを思い切り振って来る。武居が飛び込んでの左を打つと左フックを合わせて会場がどよめく。メディナの左ボディからの右フック強打にもどよめきが起こる。武居の左フックからの右フックをかわしたメディナの左ボディからの右フックで武居がダウン。ブロックを固めて前に出るメディナに、武居は左ボディ、ジャブを打ち、左右へ動いてこのラウンドをしのいだ。
2R、両腕ブロックを固めてぐいぐいと圧をかけて前に出るメディナは、パワフルな左右フックを振る。武居の左フックがヒット。武居の左フックに左フックを返すメディナ、前に出ると右の強打で武居を脅かす。ジャブを打つ武居にメディナは左ボディ、右フック。武居は離れる。コーナーを背にした武居は左右フックで打ち合い、今度は左へ回っていく。左フックを被弾した武居だが、武居の左ボディにメディナの動きが止まり、見合ってラウンド終了。
3R、武居がジャブから左ボディ。メディナはボディをかばうような仕草を見せるが、低い体勢から左右フックを打つ。武居が左を打つと必ず右フックを合わせに来るメディナ。ジャブ、右ストレートで入り込むと左ボディを打つメディナに、武居は右フックで対抗。ジャブを当ててはステップバックする武居。
4R、武居が飛び込んでの左ボディをヒット、嫌がって離れるメディナ。武居は長い距離からのジャブを当てて離れるアウトボクシング。しかし、メディナの右フックをもらって腰が落ち、武居もメディナの左右フックに打ち返すがコーナーに詰められての右アッパー7連打をもらい続け、腰が落ちたところでレフェリーストップ。コーナーに座り込んだ武居は悔しさを露わにした。メディナも嬉し泣きした。
メディナは「私は日本のことをホームのように感じています。皆さんの応援を嬉しく思います。皆さんに感謝しています。武居選手はグレートなボクサーでリスペクトしていました。なのでこの試合にふさわしい練習をしてきました。(先日亡くなった)父との約束を果たせて満足しています。嬉しく思います。約束が果たせてホッとしています。ファンの皆さんありがとう。日本が大好きです。日本を愛しています」と勝利者インタビューに答えた。



