▼第7試合 DEEP☆KICK-53kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
〇中田史斗(究道会館)
TKO 1R 2分49秒 ※レフェリーストップ
×大輝(DK9)
※中田史斗がタイトルマッチ挑戦権を獲得。

今大会は当初予定されていたメインイベントが中止になったとはいえ、激闘が続く神興行だった。その中でもDEEP☆KICK-53㎏挑戦者決定トーナメント決勝に出場した中田史斗は個性の強い存在感を発揮していた。

トーナメント決勝を争った大輝に試合開始早々距離を狭めいきなり勝負を仕掛ける。ハンドスピードが速いワンツーで打ち合いを誘う。大輝のセコンドからは「付き合うな」の声が飛んだ。大輝のガードが高くなると、中田はローやミドルで削っていく。

回って距離をとろうとする大輝に対して右をジャストミート。相手は両腕でガードしているようにも見えたが、先制のダウンを奪う。とどめは左。大輝は大の字になったままピクリとも動かなかった。1R2分49秒、中田のTKO勝ちだ。

これで12月14日開催のDEEP☆KICK 76で棚澤大空が保持する-53㎏王座への挑戦が決定した。リングに上がった棚澤が「今年最後の試合を倒して盛り上げる」と口にすれば、中田は「2×8は?」と、掛け算ができないとカミングアウトしている棚澤に質問を浴びせ場内を盛り上げていた。25年のラスト興行で年間ベストバウトが生まれそうな予感。


