日本でも強烈なKO劇をたびたび披露しているトリンダーデがシード出場(右)
2025年6月に開幕したRISEとGLORYが共同で開催する-65kgワールドトーナメント「Last Featherweight Standing」が第2フェーズを迎える。
このトーナメントは合計5大会、1年間にわたる大規模なトーナメント。開幕戦が2大会(6月21日・横浜BUNTAI、8月2日・大田区総合体育館)で4試合ずつ。勝ち上がった8選手にシード選手・ワイルドカード8名を加えて16名で11月に2回戦が行われ、ベスト8の準々決勝を2026年2月または3月にヨーロッパのGLORY大会にて行い、決勝・準決勝は6月に日本でワンデートーナメントで争われる。

【写真】86戦のキャリアを持つベテランのボボ・サッコ(右)
出場選手はRISE推薦選手12名、GLORY推薦選手12名で、RISEブロックとGLORYブロックに別れてトーナメント戦を行い、決勝戦で両団体の代表が激突するという方式となった。
1回戦は終了し、RISEサイドの2回戦は11月2日(日)東京・両国国技館『RISE WORLD SERIES 2025 FINAL』にて、原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)vs.ペトル・モラリ(モルドバ)、白鳥大珠(TEAM TEPPEN)vs.笠原弘希(シーザージム)、チャド・コリンズ(オーストラリア)vs.YURA(ダイアタイガージム)、イ・ソンヒョン(韓国/RAON)vs.麻火佑太郎(PHOENIX)の4試合が行われる。

【写真】アグレッシブなファイトスタイルで日本のファンにも印象を与えたクリート(右)
GLORYサイドの2回戦は、10月11日(土)にオランダ・ロッテルダムのRTMステージで開催される『GLORY 104』にてまず2試合が決定。
6月の開幕戦でヤン・カッファ(オランダ)に勝利したボボ・サッコ(フランス)とアユーブ・ブーラス(モロッコ)に勝利したアイトール・クリート(スペイン)がシード選手のミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)、ベルジャン・ペポシ(アルバニア)とそれぞれ対戦する。

トリンダーデはWAKO欧州スーパーライト級王者、ISKA欧州同級王者、MFC-65kg級世界王者のタイトル歴を持つ。2023年9月に『ONE Friday Fights』に出場すると来日経験のあるシップムーンを初回KO。12月のGLORYではベルジャン・ペポシに判定で敗れたが、GLORY推薦選手として2014年3月のRISEに初来日を果たすと、チャド・コリンズを左ハイキックで初回KOする大番狂わせを演じた。
2024年12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦で原口健飛をKO、準決勝でコリンズもKOで返り討ち、決勝ではペットパノムルンに判定で敗れたが、ランキング1位の実力を見せた。2025年3月にはオープンフィンガーグローブマッチでYA-MANをKO。6月に満を持してGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに挑戦したが、判定で敗れた。爆発力があり、パンチに偏らず蹴りも強い。戦績は62勝(26KO)8敗。GLORY世界フェザー級1位。

ペポシは2019年4月にプロデビューして9連勝(6KO)と波に乗っていたが、10戦目にして初黒星。その後は再び連勝街道を突っ走り、2019年11月にWFMCヨーロッパ-64.5kg王座、2022年3月にISKAヨーロッパK-1ルール -63.5kg王座、10月にWKN -65kg世界王座を手にしている。2023年2月の『GLORY 83』から参戦も3連敗を喫したが、12月にミゲール・トリンダーデにダウン応酬の大激闘で勝利すると2024年5月にアフマド・チク・ムーサ、9月にアユーブ・ブーラスを破り3連勝。
2024年12月に日本で開催された「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX」では1回戦でイ・ソンヒョンに敗れた。その後は再び2連勝中。左ハイキック、左ボディに威力を持つ。戦績は33勝(17KO)5敗。GLORY世界フェザー級3位。
79勝(30KO)6敗1分のキャリアを持つサッコ、日本大会でのアグレッシブなファイトスタイルで評価を高めたクリートは番狂わせを起こすことができるか。



