ベテランのNANA(右)が世界王座獲りに挑む
2025年10月26日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『TITANS NEOS 37』のメインカード2試合が発表された。今大会では女子の世界タイトルマッチが2試合行われる。
WMA(ウーマン・ムエタイ・アソシエーション)世界女子スーパーフライ級王座決定戦2分5Rとして、ミネルヴァスーパーフライ級王者NANA(エスジム)とジェンディ・モーラッソパコーラ(タイ)が対戦。

NANAは2019年6月にプロデビューした、小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。J-NETWORKで試合経験を積み、2021年1月には「第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」に出場。7月には『戦場』のリングで初のヒジ打ちありルールに挑戦し、有里から判定勝ち。2022年6月にIMARIとミネルヴァ認定スーパーフライ級王座決定戦を争い、判定勝ちで王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。
2024年6月のKNOCK OUTでは『巌流島』でぱんちゃん璃奈に初黒星を付けたルシア・アプデルガリムを破り、10月の新日本キックではワンデートーナメントを制してミネルヴァ認定スーパーフライ級王者に返り咲いた。2024年12月のRWSではカラケッドに惜敗も、3月には初防衛に成功。7月にザリーナ・イスラモバに判定負け。戦績は16勝7敗2分。

WMA世界女子ライトフライ級王座決定戦2分5Rでは、佐藤“魔王”応紀(PCK連闘会)がマフィア・ペットモンコンディー(タイ)と対戦。
佐藤は東北の格闘技イベント『聖域』(サンクチュアリ)で、アマチュアの聖域チャレンジ女子フライ級王者となり、2019年11月には芳美からダウンを奪ってプロの聖域東北女子フライ級王者となった。2019年6月には祥子・JSKをKOしたこともある。2025年4月には1.2kg体重超過の真美に判定勝ち。アピデッ・シットヒラン杯ライト・フライ級王者。

マフィアはなんとまだ15歳の若さで、50戦近い戦績を持つ。変幻自在の戦い方が出来る器用なムエタイファイターで、スピードを活かしたステップワークからの的確な前蹴り、相手のボディをえぐるような鋭角なヒザ蹴りで苦しめたかと思えば、アグレッシブに前へ出てパンチで追い込む戦いを見せる。2025年2月のK-1に初来日し、K-1女子アトム級王座決定トーナメントで松谷綺にダウンを奪われ判定負け。



