MMA
ニュース

【UFC】朝倉海の距離感を狂わせた「眼球潰し」、フィニッシュは「自分のミス」。バンタム級転向とリリースの可能性も語る=『UFC 319』でキャリア初の連敗を見つめて

2025/08/21 13:08
【UFC】朝倉海の距離感を狂わせた「眼球潰し」、フィニッシュは「自分のミス」。バンタム級転向とリリースの可能性も語る=『UFC 319』でキャリア初の連敗を見つめて

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年8月16日(日本時間17日)米国シカゴで開催された『UFC 319: Du Plessis vs. Chimaev』(U-NEXT見逃し配信)で、朝倉海(JTT)が古豪ティム・エリオット(米国)に2R ギロチンチョークで一本負け。帰国した朝倉はYouTubeに『UFC319試合を終えて』を投稿し、「1R終盤に眼球を潰され、2Rに打撃の距離感がおかしくなった」こと、フィニッシュは「自分のミス」と語り、今後についてバンタム級転向を示唆。リリースの可能性も語った。

「今回の作戦は普通にもう打撃勝負、やっぱりティム・エリオットはレスリングだったり、寝技の部分が得意なんで、あえてそこで勝負する必要ない」と、1Rから右ジャブを突いて左ハイをクリーンヒットさせた朝倉だが、被弾しながらもその蹴り足を掴んで倒すのが得意なエリオットは、右足首を掴んで左で腰を抱えてテイクダウン。そのままサイドを奪い、左で朝倉の首を抱えて枕に。左肩を朝倉のアゴ下に入れて圧力、右手で腰抱き、背中を着かせた。

 残り30秒、エリオットは、右で脇を差し、ニーオンやクルスフィックスも狙いながら、左枕を解除して左ヒジを朝倉の顔面に落とすと、朝倉のブリッジに、再び左枕と脇差しの右手をクラッチして押さえ込みに。

 朝倉は残り時間を考えてか、マウント防御のために右足を左足にかけて立てて、マットへの接地は左足のみに。

 この際でエリオットは、アゴを朝倉の顔左半面につけて、右に向かせて頭をマットに着けさせている。顔を横に向けられ、首を殺され、起き上がりにくい朝倉。細かいが理にかなった圧力。それを嫌った朝倉は下から右手でこつことエリオットの側頭部を叩くと、両手はクラッチしたまままのエリオットは、アゴを使って朝倉の顔面へのプレッシャーを強めて寝かせて、残り10秒の拍子木に声を上げてのエルボー。そのスペースで朝倉は上体を立てて両手を着いて立ち上がっている。

 この際の攻防で、朝倉は左目を傷め、2Rに「ちょっと見えづらくなっちゃって。2R目からちょっと打撃の距離感がおかしくなっちゃった」と吐露する。

「残りが1分ぐらいだったのかな。だからそこは普通にもう体勢をキープして終わろうみたいな感じだった。それも良くなかったんだけど、しっかりそのフレーム作って戻してとかもやれば良かったんだけど、そこは凌いで。その時に顎で眼球を潰されたんよね。ティム・エリオットの技術というか、テクニックなんだけど、そこで左目がちょっと見えづらくなっちゃって。2R目からちょっと打撃の距離感がおかしくなっちゃって──それを言うとなんか言い訳みたいな感じになるんだけど、(かなり結膜炎で腫れてた)そう。そこで少しリズムを崩されたなっていうのがあったけど、1Rは自分のペースでできたのかなっていう印象だし、2R目から少し倒そうとしすぎて、攻撃を力んでいた部分は多かったけど、基本的には自分のペースで進められてたかなっていう感じだった」「でもやっぱり後半ちょっと力みが大きくて、そこに合わされてタックル入られちゃったから、そこももうちょっと冷静に戦えてたらなっていうのは、すべて“たら・れば”なんだけど、やっぱ(相手が)上手かったかなって」(朝倉)

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント