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【ONE FF】規格外195cmのナビル・アナンがついにキックボクシングへ、5戦全勝イリアス・エナッシと激突!与座優貴、秋元皓貴との対戦も期待される

2025/08/19 12:08
【ONE FF】規格外195cmのナビル・アナンがついにキックボクシングへ、5戦全勝イリアス・エナッシと激突!与座優貴、秋元皓貴との対戦も期待される

65.8kgで身長195cm、規格外の手足の長さを持つナビル・アナン。まさに“天を衝くヒザ蹴り”(C)ONE Championship

 2025年9月26日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 126』(U-NEXT配信)の追加対戦カードが発表された。


 ついに、ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ世界王者のナビル・アナン(アルジェリア/タイ)がキックボクシングルールに挑む。元ONEフライ級キックボクシング世界王者で現バンタム級キックボクシング2位イリアス・エナッシ(オランダ/モロッコ)とのバンタム級キックボクシング3分3Rが決定した。

 アナンはテコンドー、空手(いずれも黒帯)を経てムエタイを始め、パタヤの地方スタジアムで経験を積んで2017年からルンピニーとラジャダムナンのメジャースタジアムに進出。2022年5月にはWBCムエタイ世界フェザー級王座に就いた。RWS出場を経て、2023年6月にONE初出場にしてスーパーレックと対戦したが初回KOで敗れている。


【写真】スーパーレックとの身体の大きさの違いがよく分かる1枚(C)GONG KAKUTOGI

 しかし、9月にはナックロップを右クロスでKO、12月には元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者の“エルボーゾンビ”ことムアンタイを判定で破り、2024年7月にはクラップダムをヒザ蹴りでKOしてみせるなど5連勝を飾り、2025年1月にはニコ・カリロに初回TKO勝ちで暫定バンタム級ムエタイ世界王座を獲得。

 3月の日本大会で正規王者のスーパーレックと王座統一戦を行うはずだったが、スーパーレックが体重超過で王座はく奪、ノンタイトル戦でアナンがリベンジを果たした(その後、アナンが正規王者に昇格)。ONEバンタム級で195㎝という規格外の長身で、戦績は38勝5敗1分。21歳。


 エナッシは11歳でキックボクシングを始め、ジュニアからプロへ。2014年11月に18歳で来日し、森井洋介と対戦するも1RでKO負け。2016年5月にEnfusion -60kg世界王者となり、同年11月の再来日では町田光から2度のダウンを奪って勝利し、BLADE 61kg世界王者となっている。2018年にはWFL -63kgトーナメント優勝。

 2019年8月にONEへ初参戦を果たすと、ペッダム・ペッティンディーアカデミーを3RでKOし、ONEキックボクシング世界フライ級王者となった。2021年2月にはスーパーレックの挑戦を退けて3度目の防衛に成功したが、2023年1月に体重超過で王座ははく奪。2023年2月、約2年ぶりの試合でバンタム級に階級を上げてアリアスガーにKO勝ち。2024年9月には秋元皓貴に判定勝ちでONEでの戦績を5戦全勝とした。しかし2025年2月、再び体重超過で体調不良となり、ペッタノン戦が中止となっていた。29歳。


 並外れたリーチとパワーを持つアナン、正確な技術と素早いステップワークを持つエナッシ。7連勝vs.5戦全勝、共にスーパーレックから勝利を収めていることもあり、要注目のビッグカードとなる。アナンは得意とするつかんでの“天を衝くヒザ蹴り”が使えなくなることや、よりパンチとスピードが重視されるキックボクシングルールにどうアジャストしてくるかも見どころだ。

 また、この階級には日本の秋元皓貴、与座優貴がいることから彼らとアナンの対戦も期待される。

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