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【UFC】ミドル級王者DDPに挑戦するハムザット・チマエフ「俺のほうが打撃だって上だと思ってる」=8月17日(日)『UFC 319』

2025/08/17 01:08
【UFC】ミドル級王者DDPに挑戦するハムザット・チマエフ「俺のほうが打撃だって上だと思ってる」=8月17日(日)『UFC 319』

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年8月16日(日本時間17日)米国イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで開催される『UFC 319: Du Plessis vs. Chimaev』(U-NEXT配信)にて、UFC世界ミドル級王者のドリカス・デュ・プレシ(南アフリカ)と、同級3位ハムザト・チマエフ(アラブ首長国連邦)による、「UFC世界ミドル級選手権試合」(5分5R)が行われる。

▼UFC世界ミドル級選手権試合 5分5R
ドリカス・デュ・プレシ(南アフリカ)王者・23勝2敗(UFC9勝0敗)※UFC9連勝中
ハムザト・チマエフ(アラブ首長国連邦)挑戦者・14勝0敗(UFC8勝0敗)※UFC8連勝中

(C)Zuffa LLC/UFC

“DDP”こと王者ドリカス・デュ・プレシは、UFC9勝0敗でオクタゴンで無敗の王者。5歳で柔道、12歳でレスリング、14歳の時にキックボクシングを始め、2013年に19歳でプロMMAデビュー。2018年4月にKSWウェルター級王座を獲得。

 2020年10月にUFCデビュー、オクタゴン7戦目の2024年1月、UFC 297のUFC世界ミドル級タイトルマッチで王者ショーン・ストリックランドに挑戦し、5Rスプリット判定勝ち。南アフリカ人史上初となるUFC世界王者に輝いた。2024年8月に、元王者のイズラエル・アデサニヤを4R リアネイキドチョークに極めて初防衛。25年2月の前戦でストリックランドとの再戦に臨み、判定3-0で勝利。2度目の王座防衛に成功している。


(C)Zuffa LLC/UFC

 対する挑戦者・チマエフは、5歳からレスリングを始め、10代でロシアジュニア選手権で銅メダルを獲得。18歳の時にスウェーデンへ移住し、2015年、16年の86kg級、18年の92kg級と3度フリースタイルレスリングのスウェーデン選手権で優勝を果たす。その後は柔道やコンバット・サンボにも取り組んだ。

 2018年5月、24歳でプロMMAデビュー。Brave CFなどで6戦6勝(全フィニッシュ)の戦績をあげて、2020年、コロナ禍で行われたUFCアブダビ大会ミドル級でオクタゴンデビュー。わずか10日後にウェルター級で2戦目を1R TKO勝ち。2020年9月にミドル級でジェラルド・マーシャートを17秒 KO。22年4月にギルバート・バーンズとのウェルター級戦で判定勝ち。

 22年9月のネイト・ディアス戦で体重超過し、代わりのケビン・ホランドと180ポンド契約で一本勝ちすると、以降はミドル級に上げて、23年10月にパウロ・コスタの代役のカマル・ウスマンにマジョリティ判定勝ち前戦は24年10月のロバート・ウィテカー戦で、アゴ上からのフェイスクランクで一本勝ち。今回のDDP戦で初王座挑戦となる。

 組み技出身ながら、キックボクシングではWAKOのK-1ルールで南アフリカ人初の世界王者にもなっているDDP。対するチマエフは、ミドル級随一のケージレスリングを軸にパウンド以外にも右ストレート、右アッパーでのKO記録も持つ。初メインにして、3度目の5R戦だが、これまで4R以降に持ち込まれたことはない。バーンズ、ウスマンとの3R判定では後半に追い上げられており、長期戦になった場合はDDPが有利か。そのためにはDDPも序盤に強いチマエフからサバイブする必要がある。

 挑戦者ハムザット・チマエフのU-NEXTのインタビュー、さらに会見での言葉を紹介したい。

ジムでは何人も俺をテイクダウンしてる

──試合を直前に控えた、いまのお気持ちは?

「最高だよ。いい感じだと思う」

──あなたは公式では「テイクダウンディフェンス100%」になります。スパーリングではあなたをテイクダウンする人がいるのでしょうか。

「もちろん、ジムでは何人も俺をテイクダウンしてるよ。俺は記録のためにテイクダウンディフェンスのレコードを守ってるわけじゃない。誰かに倒されたら立ち上がって戦う、それだけのことだよ」

──スパーリングでもあえてボトムポジションを選択することもあるのでしょうか。

「もちろん柔術もやっているから、上も下も両方やってるよ」

──なぜあなたのグラップリングはそんなに強いのですか?

「なぜか? 一生懸命努力しているからだろうね」

──今回の対戦相手のデュ・プレシ選手のレスリングと柔道ベースのテイクダウンディフェンス、グラップリング力、立ち上がる力をどのように評価していますか。

「うーん、オクタゴンに入ってみないと分からないな。俺も柔道をやってきたし、フリースタイルもグレコローマンレスリングもやってきた。どっちが上か、そこで分かるさ」

──チマエフ選手はサンボだけではなく、柔道もやっていたのですか。

「並行してね。いくつかの柔道のトーナメントにも出たし、サンボはコンバットサンボの試合に出場しているよ。そういったものは俺の軸のレスリングにMMAのなかで組みこまれている」

──それでもMMAの試合は、スタンドから始まります。K-1ルールでのスタンドベースを持ちながら、変則的なドリカス・ デュ・プレシ選手の打撃は、ショーン・ストリックランド選手にも打ち勝ちました。立ち合う自信は?

「自信か、俺のほうが打撃だって上だと思ってるよ。俺がレスリングやグラップリングで戦う時が必ずしも相手の打撃が弱いからっていう意味でもないし。俺は打撃も見せられるし、これまでも証明してきた」

──しかし、最近のあなたからは常に冷静さを感じられます。あなたのように、常に心を安定させるためのアドバイスはありますか?

「ただ、今日生きていることに感謝すればいい。なぜなら、誰かはすでに死んでいるけど、あなたは命を持っている。あなたがそこにいる限り、百万長者でいられる。人生がある限り、自分は最も豊かな人間なんだと感じられるから」

──日本のファンにメッセージを

「こんにちは、次はあなたです。サポートありがとう。あなたたちを愛しています。あなたたちへの素晴らしいショーをお見せします。U-NEXTで見てください

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