会見でのエルセグ「ポジティブなセルフトークが効く『俺ってストロングだぜ』って」
(フライ級からバンタム級戦に変わり)今回はバンタム級の試合だから、しっかり食べられるのが嬉しいね。UFCの栄養チームが素晴らしい仕事をしてくれるおかげで、体重はすごくいい感じなんだ。試合週なのに、炭水化物も食べられてる。コーヒーも許可されてるんだ。周りのみんなも証言してくれると思うけど、俺はすごくハッピーだよ。それがいいパフォーマンスにつながることを願うよ。
(試合展開は)ほとんどの場合、俺が彼をサブミットすることになると思う。でも、彼をひどく疲れさせて、スタンドの打撃で大ダメージを与えるっていう展開もあり得るね。どうなるかは、まあ見ててくれよ。(これまでの王座戦やメインの5Rの経験で)25分戦えるっていう自信は、間違いなくプラスに働くね。25分いけるって分かってるから、15分ならすごくハードにプッシュできる。
(強豪相手に3連敗中だが)そのことを考えすぎるとパフォーマンスに悪影響しか及ぼさないと思うんだ。だから、俺にコントロールできるのは自分の行動だけ。それに集中するよ。
(フライ級の盛り上がりについて)フライ級の層の厚さは間違いなく増していると思う。5年前とは比べものにならないよ。UFCが優れたフライ級の才能たちと契約しているのもあるけど、このスポーツ自体が人気だから、格闘技を始める人が全体的に増えてるんだろう。だから毎週いい試合が見られるのさ。
(対戦予定だった平良達郎について)平良は、この階級で最高のファイターの一人だと思うよ。すごく若くて、とてつもなくスキルフルだ。あの試合がああいう展開になるだろうとは正直思ってた。将来的には、俺がいいパフォーマンスを何回か見せた後で、タイトルをかけて戦うか、その前に戦うか、とにかく最高のヤツと戦いたいんだ。それは繰り返し言ってることだよ。
(アレシャンドレ・パントージャvs.ジョシュア・ヴァンは)ヴァンがチャンスを得たのは、急なオファーを受けていい選手たちを倒してきたからだと思う。だから彼を軽視するつもりはないよ。若くてボクシングも上手い。でも、パントージャは彼にとって荷が重すぎると思う。ヴァンは一発で倒すようなパワーパンチャーじゃないし、テイクダウンディフェンスは悪くないけど、パントージャのテイクダウンは完璧なテクニックというより、奇妙なトランジションから仕掛けてくるからね。一度バックを取られたら終わりだと思う。だから、ヴァンにとってはいい機会だけど、彼の思い通りにはいかないだろうな。
(UFC 301でのアレッシャンドリ・パントージャ戦の教訓は?)一番大きな収穫は、彼らトップファイターたちが、俺が見たことのないようなことをしているわけじゃないってことだ。ブランドン・モレノも、カイ・カラ・フランスもそう。彼らが持っていて、俺が持っていないものなんて何もない。ただ目の前にいる一人の男に過ぎないんだ。これまでは、彼らを少し神格化しすぎていたかもしれない。それが自分のパフォーマンスに悪影響を与えていた。もうそんなことはしないよ。
(相手を神格化しないためには?)ポジティブなセルフトークさ。ダサく聞こえるかもしれないけど(笑)、これがすごく重要なんだ。“魔法の言葉”って言われるのには理由がある。『彼はすごい』なんて言ってると、頭の中でそうなってしまう。逆に『あいつなんてクソくらえだ、俺がスティーブ・エルセグで俺が主役なんだ、俺ってストロングだぜ』って言えば、それが頭の中で響き始める。もちろん、やりすぎると傲慢になったりするから自制しなきゃいけない。もっといいのは、周りに自分を律してくれる人がいることだね。幸運なことに、俺の周りにはそういう人がたくさんいるんだ。
(アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとジャック・デラ・マダレナの2王者を含めた、豪州MMAシーンの盛り上がりについて)ものすごくエキサイティングだよ。特にパースではみんな大騒ぎさ。ジムにはたくさんの人がいるし、みんな興奮してる。特にジャックがタイトルを獲った時は、すごいニュースになったね。俺も4人目のオーストラリア人チャンピオンになりたい。そして、オーストラリアを偉大な格闘技国の一つとして地図に刻みたいんだ。
(9月27日の豪州パース大会にも?)ああ、100%そのつもりだ。対戦相手が何人かキャンセルになった時、パース大会にスライドするかとも思ったんだ。もちろん、この試合で怪我をするかどうかにもよるけどね。でも、パースで戦いたいよ。間違いない。もしパースで試合が組まれなかったら、年内はもう試合をしない可能性が高いかな。とはいえ、柔術の大会には出ようと思ってる。UFCに入る前はよくやっていたし、できるだけ多く試合をこなすことはすごく助けになるからね。
(「タイトルを獲るまで禁酒する」と話していたが、結婚式が控えていても可能か?)ケイラ(婚約者)に「飲まない」って言う勇気は俺にはないよ。だから、結婚式ではたぶん飲むだろうね(笑)。そして、それ以外の日はすべて禁酒デーだ。
(以前、バックステージで俳優のトム・ハーディに会っていたが、彼とスパーリングはしまたか?)いや、してないよ。でも、すごくクールな出来事だった。彼がわざわざバックステージに来てくれたのは、俺が彼に気づいて挨拶したのに、彼が何かしていて返せなかったから、失礼だと思ったからなんだ。俺を無視したわけじゃないってことを示すために、わざわざ会いに来てくれた。すごくクールなことだと思ったよ。
(ドラマ『The Office』の登場人物マイケル・スコットに似ていると言われることについて、スティーブ・カレル本人に会ったことは?)俺が言えるのはこれだけだよ。俺たち二人が、同時に同じ部屋にいるのを見たことがあるかい?(笑)



