▼第2試合 ONEバンタム級ムエタイ 3分3R
〇スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ/Sor Jor Thongprajin)
[判定3-0]
×ザファー・シャイック(トルコ/Team Mehdi Zatout)

スアキムはルンピニースタジアムのバンタム級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級の三階級制覇王者で、2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日。那須川天心への最強の刺客として大きな話題を呼んだが、那須川に5R判定負け。2019年7月には『RISE』で那須川と再戦したが、胴廻し回転蹴りで目尻を切り裂かれて流血、3R1分25秒、TKOで敗れている。

2019年12月に日本の『BOM』でチャンヒョン・リーにTKO勝ちし、BOMスーパーライト級王者になった。しかし、2020年4月に突然の引退宣言。2023年7月、ONEで現役復帰を果たして2025年3月のコムアウット戦まで5勝(4KO)2敗。現在4連勝中(3KO)と好調を保っている。

シャイックは2024年3月にウラジーミル・クズミンに判定負け、6月のジョハン・エストゥピニャン戦でも判定負けとONEではまだ白星がない。テコンドー黒帯。

1R、シャイックは後ろ廻し蹴りを頭部にヒットさせ、右ストレートもクリーンヒット。ジャブと右ローの応酬。体格で優るシャイックがジャブで前へ出ると右ミドルハイ。

2R、前へ出るスアキムがジャブとロー、首相撲に持ち込むとヒジを繰り出す。シャイックは左目上から流血。どんどん距離を詰めて左右フックからヒジと首相撲に持ち込むスアキムだが、シャイックは右フックをヒットさせる。ハイペースのスアキム。

ジャブで迎え撃つシャイックを首相撲で捕まえてヒザを連打するスアキム。右ストレートから入ると右ヒジ、そして首相撲から顔面とボディへヒザを蹴るスアキム。この猛攻にシャイックは何度もダウンではないかと思わせる転倒を繰り返す。場内は大歓声に包まれる。

3Rも距離を詰めてワンツー、ヒジ、首相撲からのヒザで攻めまくるスアキム。シャイックはジャブ、右ストレートで迎え撃つ。スアキムは被弾しながらも前に出て右ヒジ、左フックでシャイックを追いかけまくる。スアキムの顔面もシャイックのジャブで腫れるが前進は止まらない。

首相撲からヒザの連打、コーナーへ詰めるとワンツー・左フック、右ストレート。シャイックも右を打ち返す。打ち合いに大歓声が沸き、激闘の中終了のゴング。スアキムの左目は大きく腫れあがった。




