ガオパヤック(右)と須藤の王座決定戦は年間ベストバウト級の大熱闘に
スックワンキントーン Decisive battle II(第2部)
2025年7月21日(月・祝)東京・新宿FACE
▼メインイベント(第8試合)スックワンキントーン認定スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
〇ガオパヤック・スターライトジム(タイ/スターライトジム)
判定3-0 ※49-47×3
×須藤誇太朗(フジマキックムエタイジム/同級1位)
※ガオパヤックが新王座に就く。

ガオパヤックはスイッチを見せながらローキック、ミドルでガンガン前に出て、パンチ連打で追い込むスタイルのアグレッシブファイター。日本初試合は2018年6月の『NKB』で加藤有吾に2RでKO負け。2020年2月の同じくNKBではKEIGOに大差の判定勝ち、2021年12月のBOMでは虎二郎に判定勝ち。シュートボクシングでは川上叶、手塚翔太とも対戦しているなど、日本での試合経験は豊富。

1R、左ローで須藤を転倒させたサウスポーのガオパヤックは、徹底して強い左ローを連発。須藤はジャブ、右ストレートを合わせに行くが、ガオパヤックは構わず左ローを強打。左ローを意識させておいての左ストレートもヒットさせた。



2R、今度は徹底した左ストレート連打で前へ出るガオパヤック。左ローも蹴って須藤を圧倒する。須藤は絶体絶命だったが、左ヒジでガオパヤックの右目上をカットすることに成功。ここで両者ともワンツーで打ち合い、場内は大歓声に包まれた。

3Rも激しい打ち合いに。左ストレート、ヒジ、左ローでどんどん前へ出て猛攻を加えるガオパヤックに須藤もヒジで徹底応戦。危険な距離での打ち合いが続く中、ガオパヤックが左ミドルを蹴ると須藤が失速。さらに攻めていくガオパヤック。

4R、須藤のワンツーがヒットし、逆転の予感に場内が大きく沸く。ガオパヤックは左ストレートの連打で前へ出て須藤を下がらせ、左ハイをヒットさせる。しかし、須藤はワンツーの連打で前へ出てガオパヤックをグラつかせ、歓声が大爆発。ガオパヤックも負けじと打ち返す。


5Rもシーソーゲームに。ガオパヤックの猛攻で左ストレートに吹っ飛びながらも、すぐに須藤がワンツーの連打で逆襲。必死の形相で左ストレート、ヒジで前へ出るガオパヤック。激しいパンチ、ヒジの打ち合いが繰り広げられ、場内も大熱狂。逆転を狙って最後まで前へ出て攻撃した須藤、流さずにそれに応えたガオパヤック。

大激闘の決着は判定にもつれ込み、3-0でガオパヤックの勝利。新王座に就いた。ガオパヤックはマイクを向けられると「応援ありがとうございます。またよろしくお願いします」と流ちょうな日本語と笑顔で歓声に応えた。場内からは「ナイスファイト!」「ありがとう!」という声も飛んだ。





