(C)ONE Championship
2025年7月18日(金)にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Friday Fights 116』(U-NEXT配信)のストロー級MMAで、イ・スンチョル(韓国)と対戦する箕輪ひろば(総合格闘技道場STF)が、ONE公式のインタビューに現在の心境を語った。
▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R
箕輪ひろば(日本/総合格闘技道場STF)MMA14勝5敗
イ・スンチョル(韓国)MMA9勝1敗
箕輪は、2024年1月の有明大会で、グスタボ・バラートにスプリット判定の惜敗。ONE2連勝から3連敗を喫したが、黒星の相手はジャレッド・ブルックス、ボカン・マスンヤネ、バラートと強豪のみ。24年7月にジェレミー・ミアドと対戦し、初回にダウンを奪われるもテイクダウンからパウンドで、スプリット判定を制し、再起を遂げた。
イ・スンチョルは、MMA9勝1敗。2023年10月の『Angel's Heroes 6』でレネ・カタランを1R 72秒 KOに下すと、2023年12月にGLADIATORで初来日を果たし、澤田政輝に右ストレート一発で初回KO勝ち。
24年3月のGLADIATORフライ級トーナメント準々決勝では、ツェルマー・オトコンバヤルに左右のグラウンドヒジで2R TKO勝ち。24年8月の『ONE Friday Fights 74』でONE初参戦すると、フィリピンのモイセス・ロイス・イロゴンを1R、右フックでTKO。12月の前戦『ONE FF 91』でもベトナムのファム・ヴァン・ナムをマウントからのヒジで2R TKOに下している。
グラウンドヒジ、ヒザなど際の攻撃に殺傷能力があるONE FF2連勝中のイ・スンチョルを相手に、箕輪は「全局面で勝負したい」と語った。
彼(ヒロヤ)が強くなっているのを身近で感じ、僕もさらにレベルアップしていかなければ行けない
──試合としては1年ぶりですが、これまでの期間を振り返って下さい。
「前戦のミヤド戦に関しては3連敗からのオファーだったので、何がなんでも勝ちたいっていう、とりあえず連敗を抜け出さないと、という感じだったんですけど。試合結果も蓋開けてみれば、勝ちを拾いに行くって戦いになってしまったなと。当時はそんなつもりじゃないですけど、勝負しに行くって言っていたんで、その時の箕輪は勝負しに行ったんでしょうけど、終わって客観的に見たら勝ちを拾いに行くような試合だったと感じています」
──前回の試合は不運にキャンセルになってしまいましたが、この間が空いた期間で具体的には、どの辺りの部分を強化されたんですか?
「ボクシングはボクシングできちっと打撃強化して。レスリングはレスリングで強化して、グラップリングや寝技の部分は寝技として強化したので、今回1年間やりました」
──その中でJAPAN TOP TEAM(JTT)に出稽古されていますが、そこで手にしたもの、手応えを感じているものは何ですか?
「少なからずJTTという名だけあって、自然と強い選手が集まってくる。彼らが強いチームかっていうのはまた話が別のことだと思うんですけど。選手として強い選手は朝倉海くんを含め多勢いると思う。海くん含めて彼らと肌を合わせる機会は凄い貴重だと思います」
──練習環境として、刺激を受ける場なのですね。
「そうですね。やっぱり海くんもUFC参戦したし。今、それによって感化されてるチームなんで。視野というか、世界観っていうものが、チームの中でさらに広がったなっていう風には思います」
──箕輪選手はヒロヤ選手と親しい交流を持っていますよね。別団体ですが、彼は特に今、波に乗っています。そのあたりは刺激になりますか?
「そうですね。彼とはDEEP参戦直後のかなり前から知っている仲で、昔はここで一本取れていたのが取るのが難しくなって。彼が強くなっているのを身近で感じ、僕もさらにレベルアップしていかなければ行けないという風な思いはあります」
──なるほど。ヒロヤ選手はアメリカとかでも練習していますけど、箕輪選手も結構アメリカ志向が強いじゃないですか。練習に行きたいとか色々思いはあるのですか?
「僕のアメリカ志向は、どちらかというとアメカジ好きだったりとか、そっちのアメリカ志向ですけど。それは冗談です(笑)。練習環境とか、日本と比べて先進してるっていうのは感じます。ただ、アメリカが全部優秀かって言ったら、僕はそうではないと思います。アメリカの選手たちって、万人にハマる形かもしれないですけど、日本人だけにフォーカスするのは、やっぱり日本でしかないんで。
小さい島国で考え抜いて、奴らと渡り合おうとしてきただけの技術量は少なからずはあると思う。なのでアメリカの練習環境にインスパイアは受けたいと思いますが、洗脳されたりとか、全部が全部アメリカがいいよねっていう風には僕は思ってないんで。練習環境の作り方とか練習スケジュールとか、そういう良いものは入れつつ、日本の良い点はそれとして、捨てずにやり続けていきたいと思っています」







