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インタビュー

【ONE】和田竜光、ストロー2戦目で強豪ホルミルザエフと対戦「今回の試合で勝てばランキングに入ってよい。11月大会に出るのであれば、王者パシオと戦ってもおかしくはない──勝手にそう思っています」=7月18日(金)『ONE Friday Fights 116』

2025/07/15 19:07

『総合の選手は30歳からが成人だ』と。自分はまだ若手

──以前のインタビューでもそう感じましたが、和田選手の練習への姿勢は、学んだ技を自分の中でしっかりと落とし込んで、さらに磨きながら自分の独自の武器に昇華していく形を大切にしていますね。

「そうですね。だから、やってることって、毎日毎日本当に同じようなことしかやってないんです。例えば、グラップリングに関しても、毎回同じ展開だし。毎回、得意なパターンにはめるとか。それを毎日毎日やってく中で、あれ、これちょっと相手がこう動いてきたからこうしようかな、なんか今は良かったなっていうのが出てきたりして。それが何週間後にまた出てきたりして。この前の時のよかったパターンだな、これ今日もハマったなみたいな。この積み重ねで、何年もやっています。極端に技の数が増えたりとか、飛躍的に強くなるとかはないんですけど、この数年の中で、1年に1回なのか、何カ月かに1回なのか、ちょっと強くなったかもなとか、これ使える新しい技見つけたなとか、本当に毎日練習してる中で偶に生まれるというか、だから、積み重ねですね」

──あらゆるスポーツのトップアスリートで共通して言えると思いますが、その積み重ねの重要性を意識する点は、武術家としての域を感じます。

「武術家のマインドを別に持ってやっている訳ではないですが、結果、自分が強くなる方法としてそうなってるって感じです」

──その姿勢や意識は、和田選手が今回の様に年齢差がある相手(※和田は36歳、ホルミルザエフは24歳)と今でもトップ戦線で戦い続けられる理由の一つの様に感じます。

「僕自身、年齢のことは本当に気にならないんです。数字を見ると、自分がびっくりしちゃうぐらいのおじさんで、相手はびっくりするぐらい若いと思うんですけど。その辺りはあまり感じてないですが、今の感じの進め方をもっと若い時にやっていれば良かったなどはあります。それが経験値かなっていう感じで。多分、僕が今の感じで20歳ぐらいから練習してたら、もっと強くなったと思うので。僕が練習させていただいてるロータス世田谷では、(代表の)八隅(孝平)さんは当然、僕よりもお年寄りですし、まだ現役で宇野(薫)さん、所(英男)さん、青木(真也)さん、金原(正徳)さんとかいて。練習場にまだまだ元気に現役でやってる先輩たちが多勢いるので、そういうの見るとできるなっていう風に思います」

──その錚々たるメンバーからすると、和田選手は最年少扱いになるのですね。

「八隅さんからは、『総合の選手は30歳からが成人だ』って言われています。だから、自分はまだ26歳みたいなもので若手です」

──今は目の前の試合に集中していると思いますが、11月の日本大会を含めて今後の展望を聞かせて下さい。

「本当にこの試合をクリアしなかったら何の意味もなくて、何にも言えないんですけど、今ストロー級のランカーを見てみると、怪我して試合してないヤツとか、ザキロフやボカンなど体重作れなくてフライで戦っている選手もいて、正確なランキングがわからない状態。総入れ替えしたい。僕と次やる子(ホルミルザエフ)は勝った方はランキングに入っても良いと思う。そうしないとランキングが動かないので。ザキロフは正直、チャンピオンのパシオ以上の力はあると思う。そのザキロフがいなくなって、2番手くらいに僕とか。だから、今回の試合は勝った方がランキングに入って良いと思う。それが僕の意見なので。11月大会に出るのであれば、チャンピオンはパシオなので、(自分が勝てば)そこで戦ってもおかしくはないと思います。ジャレッド・ブルックスからしたら、ふざけんなと思うかもしれませんが、彼はパシオにやられているので、ちょっと一旦、黙ってという感じで。今回の試合は勝ったら、それ位の価値があるものだと思います。ONEの運営からしたら、別に勝っても何ともない、もう一回下の奴とやれって思われるかもしれないですけど、勝手にそう思っています」

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