ホルミルザエフは雑な分、攻めやすいところも危ないところもある
──今回対戦するホルミルザエフ選手について、どのような印象を持っていますか?
「ストライキングに関してアグレッシブで、それこそサイズもあるので。長さを活かしたような、例えば打点が高いヒザだったりとか、回転系の懐の深さを活かしたような攻撃もしますし。サブミッションに関しても、本当にアグレッシブに取りに行くっていう。過去の試合見ると、特にギロチン系が多いんですけど、手の長さも彼に合ってる攻撃の一つだと思います。思い切りの良さがありますね。ただ、寝技もストライキングに関して雑な印象があります」
──和田選手はフライ級からストローに階級変えましたが、ストロー級2試合ともに対戦相手がフライ級で戦える身体の大きさを持っていますね。
「イメージとして、彼らが出てくる前のストロー級は、(ジャレッド)ブルックスとか(ジョシュア)パシオとかボカン(マスンヤネ)とか、小さくてゴリゴリしている感じの選手が多かった印象で、僕は自分のリーチを活かして戦えると思っていましたが、ザキロフもホルミルザエフも大きいので、フライ級での戦いになった感じですね」
──先程、ホルミルザエフ選手の印象で「雑な印象がある」と語っていましたが、この部分は穴として狙いやすいですか? それとも逆に警戒する部分ですか?
「これ、どっちもなんですよね。慎重に手順を追って攻めるところの強さもあると思うんですけど。それこそ彼も若くてタフな選手だと思うんですけど、体力とかを本当に全開に使って、とにかく取りに行くとか、フィニッシュに行くっていう、そういう強さもあると思っています。逆に雑だからこそ、こっちは丁寧にやって、上回りたいなっていう風に思っています。試合が始まって触ってみて分かると思いますが、僕にとっては攻めやすいところでもありますし、危ないところでもあるかなって。両方ですね」
──今回の試合展開やフィニッシュについて、どの様にイメージしていますか?
「僕ができることって、殴って蹴って投げて抑えて、首ぐらいなんで、それをやるつもりで、作戦とか特にないです。イメージはしているんですけど、どの試合も基本的にこういうスタンスです。こういう風なこともしてくるだろうなとか思いつつ、僕がスタンドで前に出る展開を作って、その中でフィニッシュできれば。もちろん、テイクダウン出来れば、テイクダウンをして、相手がテイクダウンに来たらやり合ってっていう感じですね。全部勝負するつもりです」
──和田選手はどの試合でも全局面で勝負しますよね。
「彼のストライキング、目立って強いですけど。そこでももちろん勝負します。そこ勝負しなかったら勝負にならないと思うんで。勝負して、まずはやっつけて、そこからどういう風な展開になるかなっていう感じです」
──スタンド打撃に関して、今、ボクシングの角海老ジムに通われていますが、そこでの練習について詳しく教えてください。
「多分、6、7年ぐらい前から通っています。僕を指導してくれてるトレーナーの方がいて、最近は週に4回か5回ぐらいは行っています。試合前は、2カ月以上は週に1回スパーリングをやっています。本当に毎日同じような練習をしてる感じです。パンチの技術を教わって、で、スパーリングで試して、みたいな感じです」
──純粋にボクシングを学び、それをMMAに落とし込む感じですか?
「そこでの練習は完全に切り分けられています。ボクシング、グラップリング、キック含めて練習はそうです。それを“混ぜる”のは自分でやっています。ボクシングだけやってると、総合だとまた違うんで、自分で変換させる感じですね」



