撮影/安村発
MA日本キックボクシング連盟/菅原道場
鉄拳-17 児童養護施設チャリティーイベント
2025年7月5日(土)千葉・君津市民文化ホール
▼メインイベント(第12試合)MA日本スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R ※ヒジあり
×松山 翔(菅原道場/王者)
判定1-2 ※29-30×2、29-28
〇降旗健嗣(士道館ひばりヶ丘道場/挑戦者)
※降旗が新王座に就く。松山は初防衛に失敗。

松山は島野浩太朗、バズーカ巧樹に続く“菅原道場第3の男”。誰が相手でも真っ向勝負を仕掛け、ホームのMA日本キックのリングだけでなく、KNOCK OUTやシュートボクシングのリングでも戦績を重ねてきた。23年6月にはモハン・ドラゴンとの激闘を制し、念願のMA王者に。

対する降旗は2017年10月にプロデビュー。REBELSやMuayThaiOpenでタイトルに絡んだ試合を経験し、21年1月にはMA日本ウェルター級王座決定戦に臨むも力也に判定負けで戴冠ならず。松山と降旗は2019年4月のMA日本キック 士道館主催興行で対戦しており、この時はドロー。6年ぶりの再戦で完全決着なるか。

1R、お互いに蹴り主体の攻防の中、松山が右の三日月蹴り。降旗は首相撲からヒジを当てていきイーブン。

2R、降旗は松山の前進に合わせて左ミドル。強引に前に出る松山が組んではもつれて両者が倒れる展開が目立つ。松山のローには、降旗がパンチを合わせて徐々にペースを握る。

3R、松山は右ロー、降旗はパンチを振り回して組んではヒザを当てる。スタミナ切れか、失速気味の松山に対し、降旗は左ミドル、パンチを当てるが度々クリンチの攻防に。

判定2-1で接戦を制し、初戴冠を果たした降旗はマイクを握ると「事情がありまして、これが最後の試合になりますが、ベルトを巻くことができて言葉にならないぐらい幸せです。キックボクシングを始めて15年経ちました。勝った日もあれば、負けた日もありました。挫けそうになった時もあれば、心がクソになった時も正直ありました。でもそういう時に、自分を育ててくれた素晴らしい仲間や家族、今日対戦してくれた松山選手をはじめとするライバルたちのおかげでここまで来ることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今日のこのベルトは自分一人の力で獲れたものではありません。今日まで応援してくれた皆さんやサポートしてくれたメンバーみんなで獲ったベルトです。今日で最後になりますが、リングを降りた後もたくさんの人に勇気や元気を与えられるよう、このベルトに恥じないように生きて頑張っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました!」とあいさつしリングを降りた。



