キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】久井大夢、今回KOでリベンジしたらRED王者ゴンナパー、BLACK王者・大沢文也に挑戦へ「僕は2人とも倒せると思っている」

2025/07/07 13:07
【KNOCK OUT】久井大夢、今回KOでリベンジしたらRED王者ゴンナパー、BLACK王者・大沢文也に挑戦へ「僕は2人とも倒せると思っている」

龍聖との決着をつけた久井が次に向かうのはライト級のRED&BLACK王座の制覇(C)KNOCK OUT

 2025年7月20日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.55』にて、KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rでロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting sports GYM)と対戦する久井大夢(TEAM TAIMU)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 6・22代々木大会で龍聖を返り討ちにして王座防衛に成功、試合後にはライト級転向を宣言した久井が、その初戦で昨年11月に敗れた相手とのリベンジマッチに臨む。「前回の自分とは全く違う」という彼の意気込みとは?

前みたいな展開にはならない


──6・22代々木第二大会では防衛おめでとうございます。龍聖戦を今振り返ると?

「ありがとうございます。やっぱり、倒したかったっていうのが一番ですね。カーフキックを一番の作戦として練習していたので、それを試合の中で実行できず、途中でやめてしまったのがよくなかったと思います」

──試合前、久井選手も父・淳平さんも「秘策がある」と話していたのは、やはりカーフのことだったんですね。

「そうですね。ただ、龍聖選手への対策というよりは、それまでずっとカーフの練習をしていたから、今回はそれでいこうというものでした」

──ああ、「対龍聖のために用意した秘策」というわけではなかったんですね。ただ、試合中に効果は感じていたのでは?

「はい。効いてるなという感覚はありました。でも、印象の面で自分が試合中に焦ってしまって、気持ちがパンチとかに行ってしまいました」


──カーフは確かに効いているように見えたし、全体としては久井選手が龍聖選手の攻めをよく封じていたように感じましたが。

「試合前は、龍聖選手がもっと距離を詰めてガンガン来ると思ってたんですよ。僕がカーフも蹴りにくいぐらい、ホンマにガンガン詰めてくるやろうと想定してたんですけど、意外と出てこなかったので、試合中にそこでの余裕はちょっとありましたね。そこで倒し切れなかったというのが、今回は大きかったです」

──龍聖選手にはこれで連勝となりましたが、うれしさとか達成感はそこまでない?

「そうですね。僕はこんなところで満足は全然していないので、ここで勝つのも通過点か
なと思っています」

──試合後、マイクで「スーパーフェザー級を卒業」という言葉が出ました。それは試合前から決めていた?

「はい。普通に体が大きくなってきて、減量もキツくなってきているので」


──ということは、龍聖選手とはこれでひと区切りという気持ちが強い?

「そうですね、もう2回やって2回勝っているので、もうないのかなという感じですね」

──初めての対戦の前から、ずっと対戦することを想定して練習を重ねてきたという相手に対して、連勝してひと区切りつけられた今は、どういう心境ですか?

「別に、そこはどうというのはないですね。通過できたというぐらいで」

──希望通り2大会連続の参戦が決まり、ライト級でロムイーサン・TIGER REON選手との対戦になりました。昨年11月の再戦になりますが、もちろん首相撲で敗れた前回と同じ展開にはしたくないですよね?

「はい。あの時から僕も、広島のTRASHに行かせてもらったりして首相撲でも成長したと思っているので、前みたいな展開にはならないと思っています」

──そもそもロムイーサン選手は、ムエタイらしく首相撲が得意な選手です。今回は「首相撲の展開でも前と違うところを見せたい」なのか、「首相撲の展開にさせたくない」なのか、どちらですか?

「やっぱり、倒したいというのがありますよね。今回はオープンフィンガーグローブ(OFG)やし。まあ、OFGやからといって戦い方を変えるとかは、僕はないんですけど。首相撲になっても、他の部分でも成長を見せていきたいなとは思っています」

──その上で、最後は倒したいと。こういう技で、というイメージはありますか?

「それはないですね。いっぱいいろんな技を練習しているので、その中の一つで倒せたらなと思います」

──前回とは、試合全体の展開が全然違うものになるだろうという想定ですか?

「そうしたいですね。そのための練習もしていますし、全然違うだろうと思います」

──代々木のビッグマッチのメインで勝利して、王座も防衛した上での次戦です。龍聖戦では「勝った方がKNOCK OUTの顔」というような話もありましたが、そこについては?

「それも、正直ないですね。自分はまだまだKNOCK OUTを背負えるレベルでもないと思っているので。ホンマにまだ全然強くないし、もっと成長できると思っています」


──新たな階級、ライト級ではどうしていきたいですか?

「目先の目標としては、黒も赤もベルトを獲りたいです。今は、黒は大沢文也選手、赤はゴンナパー・ウィラサクレック選手がチャンピオンですけど、僕は2人とも倒せると思っているので」

──おお! それぞれタイプが違って、普通に見れば「厄介なチャンピオン」かなと思うんですが、倒す自信がある?

「はい、大丈夫やと思ってます。どっちもホンマにメチャ強いとは思いますけど、今、僕がお父さんとやっていることが全てなので。実際に試合が決まったら対策も含めて変わってきますけど、ミットとかでやってることを出せば、ゴンナパー選手にも大沢選手にも勝てるなと思っています。どっちが先でもいいので、すぐにでもやらせてもらいたいです」

──「ライト級で少し試合をこなして…」というような気持ちはないと。

「そうですね、それは考えてないです。ホンマにすぐにでもやりたいぐらいです」

──体づくりという面ではどうですか? 通常体重もけっこう増えたんですか?

「今は、通常体重は65~66kgぐらいですね。今は成長期というのもあって減量はあまりしたくないので、これぐらいがいいのかなと思っています」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「僕が1回負けた相手をKOしてリベンジするところを、会場に見に来てほしいです」

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