2025年6月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights114』(U-NEXT配信)に出場する、石井寿来(ウォーワンチャイプロモーション)が19日(木)神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。
ジュライ・ウォーワンチャイこと石井寿来は石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王座、スックワンキントーンフライ級王座、BOMスーパーフライ級王座の三冠を獲得。2023年7月、BOMで吉成名高と好勝負を繰り広げたソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。
前戦は2025年5月、KPKB(九州プロキックボクシング)で初めてのキックボクシングルールに挑戦し、ジョン・ヒョヌに1RでTKO勝ちしてKPKBインターナショナルバンタム級王座を奪取している。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初出場し、ベテランの片島聡志との日本人対決で勝利した。
公開練習ではシャドーの後のミット打ちでワンツー、しなやかなミドル&ハイキック、ヒザ蹴りを繰り出し、好調ぶりを見せる。
「5月25日に試合をして、そこからすぐにオープンフィンガーグローブに切り替えて練習を再開したのでOFGスタイルの仕上がりはバッチリです」と連戦にも元気な寿来。
キャッチウェイト(-54.4kg)ムエタイ3分3Rで対戦するユネス・ムーニン(モロッコ)については「相手の印象は動画を見たけれど、パワーがあって変則的な相手で。一発だけを気を付ければあとは自分の方が上回っている印象です」と評する。
これまでの『RWS』や日本のキックボクシングとも違うONEの判定基準には「判定について思うところはないですが、接戦をすればどちらかに転がるので、3R圧倒すれば自分はいいと思っています。全体的に全てで上回っていればこっちに付くと思うので、判定については特にないです」と、フルラウンド圧倒すれば問題ないとした。
ONEデビュー戦は日本人対決、今回は外国人選手になったことには「去年の4月に出た時よりも注目度が上がっていると思うので、モチベーションは高いですし、ここでしっかり勝てば次につながるので次につながるような試合をしたいと思います」と意気込む。
35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得できる自信はあるかと聞かれると「ボーナスは欲しいですけれど、そればかり狙いすぎるとダメだと思うので、大前提勝つこと。勝ちに徹する戦い方をしてボーナスも狙いに行ければなと思っています」と、あくまでも勝利することを考えたいとする。
もしボーナスが出たら「特に何も考えてないですけれど、僕だけで試合が出来ているわけではないので、ジムの仲間だったり…」と答えると、一緒に取材を受けていた吉成名高と品川朝陽から「ズルいぞ」との声があり「僕も高い買い物をしたいと思います(笑)」と答えた。
11月16日(日)東京・有明アリーナにて開催されることが発表された今年2度目の日本大会『ONE 173』(U-NEXT配信)については「11月の日本大会は出場したいですが、まだ僕の名前が広まっていないと思うので。今回の大会は朝陽くんと名高くんを始め豪華メンバーが出るので、その中でもインパクトある試合をすれば11月に僕の試合を見たいという人も増えてくると思うので、まずはしっかり今回いい勝ち方をして、僕の試合を11月に見たいと思われるような試合をしたいと思います」と、今回の試合でインパクトを残して選ばれたいと話した。
また、石井ファミリーを盛り上げたいかとの質問には「今、ウォーワンチャイといえば一成となっているので、一成だけじゃないぞっていうのをこれから見せていかないといけない。『石井一成の甥っ子のジュライ』と書かれるので、石井寿来って名前だけで書かれるようになりたいです」と、石井一成の名前に頼らず自分の名前を売って行きたいと語った。