頭一つ抜きん出て自分が王者になりたい

【写真】ONEではお馴染みの「ガオーッ!」の表情
――やりづらさで言えば今までの相手の中で3本の指に入る、とまで言っていましたよね。
「そう思います」
――自分でも映像を見て研究されたんですか?
「自分でもなんとなくですけれど、これが当たるかなとか、これをやられたら厄介だなとか、そういうのは考えています。あとはもちろんエイワスポーツジムのチームの皆さん、中川会長を始めクンさん、レックさんにこういう技がいいとかこういう攻撃をしてくるだろうといった想定をしています。そればかり考えてしまうのはよくないですけれど、対策はしています」
――お話を聞いていると、これまでの試合の中でも相当警戒しているのが感じられます。
「僕の中ではかなり強いバンルーロック選手をイメージしていますし、今まで以上に仕上げてくると思うので。昨日もたまたまホテルで会いましたけれど、凄くいい表情だったので気合いが入っていると思います」
――すでに会ったんですか?
「はい。挨拶をして一緒に写真を撮りました(笑)」

――そうなんですか!? 試合前なのにフレンドリーなんですね。
「そうですね。それがムエタイのいいところだと思っています」
――今回の試合はテクニック的な展開、組んでの展開、打ち合う展開と見どころがたくさんありそうな試合になりそうですね。
「僕とバンルーロック選手にしか出来ない試合が出来ると思います」
――今回は朝陽選手もジュライ(石井寿来)選手も同じ大会に出るので、心強いのでは?
「そうですね。今回は日本人選手が4人出場するのであまり寂しくないです(笑)。リラックス出来ます」
――昨日の記者会見で、11月16日(日)東京・有明アリーナで開催される『ONE 173』日本大会の対戦カードと概要が発表されまして、チャトリ代表から名高選手も日本大会に出るとの言葉がありました。
「もちろん出場したいですね。そのためにも今回の試合が大事になってくるので。ONEストロー級ムエタイのタイトルが新設されるのであれば、バンルーロック選手も当然ベルトを狙っているでしょうし、そこへ向けてやってくる選手が増えてくると思うので、その中でも頭一つ抜きん出て自分がチャンピオンになりたいとの気持ちが凄く強いです。11月の日本大会にそういう風に自分の名前を出していただけるのは凄く嬉しいですし、そこに照準を当てたいと思うんですけれど、まずは今回勝つことを一番に考えています」
――今回の試合に勝たないと日本大会は見えてこない?
「勝った場合はもちろん出たいです」

――ONEアトム級ムエタイの選手の顔ぶれを見ると、負け無しの選手が何人もいますし怪物だらけじゃないですか。その中で自分が勝ち進んで行く自信はありますか?
「ONEという舞台だと選手層がまたガラリと変わりますね。純ムエタイでは判定のことで勝てなかった選手が、ONEに出て覚醒することが凄く多いので、またこれまでと違った選手層とバチバチにやっていけるのが凄く楽しみです」
――オープンフィンガーグローブが凄くしっくり来ているとの話もされていましたよね。その進化は自分の中でかなりのレベルまで来ているのですか?
「だいぶ馴染んできたし、パンチを打つ時もOFGの方がしっくり来ると思うくらいいいので。しっかり拳が当たっている感触も感じられますし、やっていてめちゃくちゃ楽しいです」
――OFGは手が開ける、それにつかめる。OFGならではのテクニックも磨いていますか?
「そうですね。相手のことをつかんだり、引っ張ったりすることが出来るので、そういう技術も磨いています」
――今回そういったテクニックも見れそうですか?
「見れると思います」
――なるほど。楽しみですね。明日(26日)が計量となりますが、それはまではどう過ごしますか?
「ホテルの部屋でアニメでも見てゆっくりしようかなと思っています(笑)」
――どんなアニメにハマっているんですか?
「今は『Re:ゼロ』(U-NEXTでも配信)っていうアニメを見始めて、今20話くらいです(笑)」


