現地入りした名高。体重はもうリミット間近だという(C)U-NEXT/ONE Championship
2025年6月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 114』(U-NEXT配信)に出場する吉成名高(エイワスポーツジム)が、24日に現地入り。試合直前インタビューに答えた。
名高はアトム級ムエタイ3分3Rで、ONEでは3勝(3KO)で全試合において35万バーツ(約155万円)のボーナスを獲得しているバンルーロック・シットワチャラチャイ(タイ)と対戦する。
計量とハイドレーションテストは順調

【写真】リラックスした表情で現地でのインタビューに答えてくれた名高
――現地にはいつ入りましたか?
「昨日です」
――どんなスケジュールをこなしているんですか?
「昨日は何もなくて、ホテルにチェックインしてから少し走って軽く汗を出しました。夕ご飯も食べました。今日は朝からグローブチェックやインタビューなどがありましたね」
――練習はホテルの中で?
「ルンピニースタジアムでやります。練習というよりかは汗を出すって感じですね」
――見た感じですともうかなり絞れているようですね。
「体重はあと数グラムくらいですかね」
――日本でほぼ落とした?
「はい、日本で落とし切ったくらいになっていたので、それをキープしつつ水分を摂りつつという感じです」

――気になるのは減量に加えてハイドレーションテストなのですが、こちらはどうでしょう?
「2回目なのでだいぶ勝手はつかめてきたと思っていますが、前回はめちゃくちゃギリギリだったんですよ(苦笑)。自信満々に行ったらぎりぎりだったのでちょっと怖さはあります。でも、大丈夫だと思います」
――では、体重とハイドレーションテストに関して日本のファンは心配無用?
「そうですね」
――ONE Friday Fightsを現地で観戦したことはありますか?
「ないです。初めてです。だからむちゃくちゃ楽しみです」
――映像でしか見たことがないんですね。映像でみた雰囲気は?
「ONEの会場って観客席が暗くて、青いライトをみんな持っていて。あまりお客さんの顔が見えないので気にならないのかなと思っているんですが、試合をした選手に聞くと歓声が物凄いというので、その歓声が僕の方に向いてくれればいいなって思っています」
――向かせる自信はありますか?
「はい」
――RWSともまた違う、独特な雰囲気がありますよね。その雰囲気に飲まれないかとの不安は?
「やってみないと分かりませんが、歓声が凄くてセコンドの指示が聞こえないこともあると思うんですよ。指示を聞きながら戦っていきたいと思っているんですけれど、より冷静に戦うことが求められると思います。歓声に左右されないで」
――その部分では、中川会長の声はよく通るので安心かもしれませんね。
「通りやすいですね(笑)」
――試合前のミーティングは名高選手、中川会長、タイ人トレーナーのクンさんの3人でやっていますか?
「セコンドにクンさんとレックさんという先生に入っていただいたんですけれど、その2人と自分と朝陽(今大会出場の品川朝陽)でミーティングには参加します」

――対戦相手のバンルーロックが「ナダカは、私のようなキックボクシングスタイルを使うタイのボクサーに出会ったことがないはずです。これは試合のターニングポイントになるかもしれません」と発言しているのはご存じですか?
「はい、知っています。実際にそうだと思いますね。バンルーロック選手のようなスタイルのタイ人選手ってなかなかいないと思うので、実際に試合をしてみて“やりづらいな”と思うところはあるかもしれませんが、僕も日本で練習しているのでたくさんのキックボクサーとスパーリングや練習をさせてもらったことがあるので、キックボクシングのリズムに慣れていないことは全くありません。なので、そこはそんなに警戒しすぎているってことはないですね」
――バンルーロックは前回の試合ではステップを多用して回り込んでいましたよね。ONEに出場しているトップタイ人はステップを使いますが、ONE Friday Fightsであそこまでステップを使う選手は珍しいと思いました。
「足を使いますね。前後の出入りもしますし、そのフェイントも使える選手なので、ちょっと厄介かなと思います。でも、それは自分も出来ることなので。だから似ているかなって思います」
――さらにバンルーロックは「スピードと鋭さに関しては、ナダカに負けることはないと思います」と自信を語っています。
「僕も負けてないです! なのでお互いにスピードに自信がある者同士なので楽しいんじゃないですか」
――バンルーロックは前に前にと来るタイプではなく、けっこう下がりますよね。
「行く時は行くし、ポイントゲットみたいな戦い方も出来る選手ですね。正直、ポイントゲットで来られると僕的には面倒くさいです。前に来てくれた方が自分の攻撃を当てやすいので、相手が下がってきた場合はより駆け引きが必要になってくると思います。そこは試合になってみないと相手がどう来るか分からないので」
――前に出てきたら出てきたで、パンチとヒジの強打を持っていますね。それと奥足へのローキックも。
「でも、僕とはサウスポーvs.サウスポーになるので外足への左ローキックで来ると思います」
――攻撃力はかなりあると思いますが、テクニックはどこまで警戒していますか?
「テクニックもかなりあると思いますね。蹴りのタイミングもめちゃくちゃ上手いですし、蹴りからパンチにつなぐスピードもかなり速いので凄く警戒してます。テクニック合戦のような試合になることも展開としてはあると思うんですよ。それに出入りを取り合うようなスピーディーな展開にもなると思います。打ち合うシーンも1回は出てくると思うので、いろいろな展開を見せられる相手だと思います」
――名高選手もいろいろな局面、シチュエーションを想定しているってことですね。
「そうですね。それくらいバンルーロック選手は全体的なステータスが高い選手だと思っています」



