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【ONE FF】吉成名高、3連続KO勝ちの相手を警戒「vs.僕に対してのやりづらさって部分で考えるとトップ5に入る」、日本大会でのタイトルマッチを熱望

2025/06/19 15:06
 2025年6月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights114』(U-NEXT配信)に出場する、ラジャダムナンスタジアム3階級制覇・吉成名高(エイワスポーツジム)が19日(木)神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。  名高はシャドーでスピードを見せつけた後、ミット打ちではハイキック、ミドルキック、ローキック、三日月蹴り、バックスピンキック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りと多彩な技のコンビネーションを繰り出した。 「5月の試合が終わってそこから1カ月半、前回終わってダメージもないのですぐに練習を再開しました。3月の日本大会の時もかなり気合い入れて練習して凄く仕上がったので、今回はそれ以上の仕上がりだと思っています。久しぶりのルンピニーでアウェイの中で試合をするんですけれども、それをはねのけるくらいの圧倒的なパフォーマンスをする自信があるので、やるだけだと思っています」と語る名高。  アトム級ムエタイ3分3Rで対戦するONEで3戦全てKO勝ちのバンルーロック・シットワチャラチャイ(タイ)に関しては、「相手はサウスポーで動きが速くて自分とスタイルが似ているのかなと。ただ一発のパワーは相手の方がある印象があるので、そこは気をつけつつ、自分の持ち味であるスピードと相手との距離感を上手く使って試合を制していければと思います」と評した。  バンルーロックは今まで戦ってきた相手の中で何番目に強いか、と質問されると「個人的にはトップ5に入る選手だと思っていて。いろいろな強さがあると思うんですけれど、vs.僕に対してのやりづらさって部分で考えると5本の指に入ると思ってます。僕が勝った選手に負けていることもあるけれど、それ(三段論法)は通用しないかなと思っていて。バンルーロック選手だけを見て今回作ってきました。強さは凄くある選手だと思っています」とかなり警戒しているようだ。  6年ぶりとなるルンピニースタジアムでの試合になることについては「最後に試合をしたのはルンピニーで行われているONEではない興行だったので、場の雰囲気がガラリと変わる印象があるので初めてくらいの気持ちで挑もうと思っています。ただ、僕のルンピニーでの戦績は4戦して2勝1敗1分けであまり勝率よくないので(苦笑)、これを機にルンピニーでもどこでも強いぞっていうところを見せたい」とする。  オープンフィンガーグローブでの試合はこれが4戦目となるが「OFGの方がより自分のスタイルが活きるなって思っているくらいハマっています。自分の距離感と自分の打撃がより研ぎ澄まされた感覚があるので、自分のパンチがヒットすれば一撃で終わるくらいの試合を見せられると思います。もらってしまったら自分が危ないのはありますけれど、ディフェンスの面でも自分はOFGでより自信を付けられたので、自分の攻撃だけを当てて相手の攻撃は避けるスタイルがより確立されたので楽しみです」と自信を見せる。  公開練習で見せたバックキックなどの大技も見せたいか、との問いには「転ばなかったらムエタイでも有効な技なので。転んでしまうと印象が悪くなるけれど、あの形でバランス取った状態で出来れば相手のダメージにもつながると思います。そういった技はタイの選手はあまり喰らってないかもしれないし…公開練習でやっちゃたからバレちゃったかもしれないですけれど(笑)。いろいろな技を組み合わせていく中でああいった技や大技を用意しているので、見せられると思います」とする。 [nextpage]  これまでの『RWS』や日本のキックボクシングとも違うONEの判定基準には「自分のスタイルは勝敗が明確に分かれる試合が出来る自信があるので、レフェリーやジャッジの方にも好かれるような試合が出来ると思っています。自分が勝ってることをアピールするのも自分が得意としているところなので、いつも通り戦えば問題ないと思っています。接戦ではなく自分の試合をして圧倒すれば自ずと判定でも勝利が近付くので、そこはあまり考えていないです」と問題ないとした。  35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得できる自信はあるかと聞かれると「いただければ嬉しいですけれど、本当に強くて上手い選手なので、そればかり気にして攻撃的になってしまうとカウンターを合わされてしまう。大前提として自分のスタイルは変えずに、自分がやるべきことをやっていってKOにつながれば嬉しいなって感覚でやろうと思っています。もし獲得したらタイでショッピングしたいですね。ちょっと高い洋服とか」と、成り行きに任せるという。  現在37連勝。勝って当然との見方をされていることについては「格闘技ファンからもどんな勝ち方をするか見たいと言われることが多くて、それは光栄で嬉しいことではあるんですが、自分はそう思っていなくて。自分の強さを常に更新するつもりで練習や行動をしていかないと勝てないと思っているので、誰が相手であろうとどの舞台でも今出来る最高の自分を見せる気持ちで試合をしていることが、最高の結果につながっていると思うので。  今回の試合も同じで、相手選手は凄く強い選手ですが、一番は自分がどれだけ練習して追い込んできたかが自分が目指しているところなので、自分の中では1試合1試合全力で挑む気持ちでやるだけです。そこを変に意識するとプレッシャーになるので、言ってもらえるのは嬉しいけれど考えすぎずにやろうと思います」と自然体で臨みたいとする。  そして、11月16日(日)東京・有明アリーナにて開催されることが発表された今年2度目の日本大会『ONE 173』(U-NEXT配信)については「前回の日本大会に出場させていただいたんですけれど、その試合でいい結果を出せたから今回の試合につながっていると思いますし、今まで積み上げてきたものが今につながっている。今回もしっかり勝って、自分の理想としてはその大会でタイトルマッチが出来たら最高だと思っていて。(ストロー級ムエタイの)初代王座が作られるなら、僕はそこの大会でタイトルマッチをやりたいと思います。そのためには今回の試合で勝つだけではなく内容も大事になってくるので、全てを出し切るつもりで一試合一試合戦っていかないとそこの道は開けないと思うので、今回の試合で勝つことを一番に考えています」と、日本大会でタイトルマッチが出来れば最高だと答えた。
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