MMA
ニュース

【RIZIN】野村駿太が負傷欠場、急遽ノジモフの挑戦を受ける王者サトシが複雑な心境を吐露「いつも相手を選ばない。絶対にベルトを守る」

2025/12/18 19:12
 2025年12月31日『RIZIN師走の超強者祭り』(さいたまスーパーアリーナ)にて、ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)と対戦予定だった野村駿太(アメリカン・トップチーム)が、練習中の怪我でドクターストップにより欠場。サトシの対戦相手がイルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)に変更となった。ノジモフは、大晦日出場のためにフェザー級から階級を上げてライト級で“ブラックパンサー”ベイノアと対戦予定だったが、急遽、サトシのベルトに挑戦することとなった。 ▼RIZINライト級(71.0kg)タイトルマッチ 5分3Rホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)王者 20勝3敗イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)挑戦者 12勝3敗※野村駿太は怪我で欠場※ベイノアは雑賀ヤン坊と対戦に※新居すぐるの対戦相手は調整中  13日の公開練習を欠席していた野村は、左膝前十字靱帯損傷、左大腿骨骨挫傷、左膝外側側副靱帯損傷と診断され、全治3カ月から6カ月。 「この度は、練習中の怪我によりドクターストップとなり、大晦日の試合を欠場することになりました。楽しみしてくださったファンの皆様、関係者各位本当に申し訳ございません。過去イチ調子良くて僕自身早く試合がしたくてワクワクしてたので、本当に悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。さらに強くなった状態で復活できるようまたイチから頑張って行きます」とのコメントを主催者と通じて発表している。  当初、25年9月28日にサトシへの挑戦が決定していた野村は7月27日のパトリシオ・ピットブル戦で左眼窩底骨折と診断されたためサトシとの対戦ならず。サトシは堀江圭功を挑戦者に迎え1R 1分40秒にリアネイキドチョークでタップを奪い、5度目の王座防衛に成功していた。その後、野村は大晦日にあらためてサトシへの挑戦が組まれたが、再び無念の欠場となった。  13日の公開練習に一人、参加したサトシ。18日に自身のSNSで、「いっぱいテクニック、何を使うか勉強したりしてたのに、こんなに試合が近くなって相手が変わったのは本当は嫌だけどもうしょうがない。去年も同じようにケラモフとやって。本当に今回もタイトルマッチはおかしいなと思ったけど、(大会のためには)タイトルマッチをやった方がいいかなと思い、ノジモフとやります。ノジモフはフェザー級でやってるときから打撃が強いなと思って。野村のスタイルとは全然違うけど、もうやらないといけないから。しょうがない。今年はヘビー級も無くなったし、私も出なかったら面白くないなと思って」と、急遽の対戦相手変更でもタイトルマッチとして戦うことを受けた思いを語った。 「私はいつも言うけど、王者になった後もなる前も、本当に相手を選んでいない。いつもRIZINから名前が来たら『はい、大丈夫です』と。ひとつだけ言うのはタイミングだけ。野村戦で使いたかった動きをこの試合で使いたいから、絶対にやる。絶対にベルトを守ります。頑張ります」と意気込みを語っている。  フェザー級で身長182cm、リーチが189.5cmもある危険なストライカーのノジモフは、23年11月、RIZIN初参戦となったアゼルバイジャン大会でホアレス・ディアに判定勝利。24年4月、日本でのデビュー戦を山本空良を相手に2R TKO勝利で飾ると、25年6月には新居すぐると対戦し、強烈な右前蹴りをアゴに突き刺し、1R、KO勝ちを決めている。一階級上げて臨む大晦日の舞台で期せずしてビッグチャンスを掴んだ今回、RIZIN屈指のストライカーとして、絶対王者サトシからベルトを奪うか。 ▼ライト級(71.0kg)5分3R雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA FIGHT SPORTS GYM)13勝6敗“ブラックパンサー”ベイノア(AKA)5勝3敗 ◆雑賀“ヤン坊”達也1990年9月18日、神奈川県出身身長:183cm、リーチ:189cm (74inc)、体重:71.0kg、DOBUITA FIGHT SPORTS GYM所属 その長身から繰り出される鋭い打撃、とりわけ右のパンチを武器にKOを量産し、プロMMA18戦13勝中12(T)KO、5敗も全てフィニッシュ、さらに3Rまで行った試合が僅か2試合という「やるか、やられるか」の完全決着型・激闘ファイター。6?12歳まで空手を習う。高校生の時に魔裟斗や山本KIDを見て格闘家に憧れ、26歳になって一念発起、近所のDOBUITAに入会。17年8月のFighting NEXUSでプロデビュー。19年7月からPANCRASEに主戦場を移す。2連勝後の20年9月、林源平を1R序盤に得意の右アッパーでKOし暫定王座獲得。21年12月、久米鷹介との王座統一戦で1Rにダウンを奪うも2Rに逆転一本負けで正規王座を逃す。22年4月、初参戦のRIZINで江藤公洋に2R TKOされ初の2連敗。23年4月にはジョニー・ケースの負傷欠場で緊急参戦しアブドゥルカリコフに1R KO負け。12月のPANCRASE次期挑戦者決定戦では組技で上回る粕谷優介を封じ、自身初の判定で勝ち切り、再起。24年3月に王者アキラを1R僅か1分42秒、右ハイキックによる失神KO勝利で王座奪取に成功。5月にはROAD TO UFCの非トーナメント戦でキ・ウォンビンを1Rにグラつかせるも2R序盤の乱打戦に散った。9月、久米との2年9ヶ月ぶりの再戦では左フックでダウン奪い鉄槌TKOによりリベンジ達成とともに王座初防衛。25年4月のV2戦では天弥を3R左ヒザTKOで勝利した。11月、打撃戦が予想された未知の強豪ヌルハン・ズマガジーとは殴り合う間もなく1R 1分、ダウン奪われチョークアウトに終わった。国際戦で厳しい結果がつづくなか早くも再起戦となる今回、日本に凱旋するベイノアを得意の右で打ち抜いて勝ち越し、輝かしい26年を迎えたい。 ◆“ブラックパンサー”ベイノア “BlackPanther” Beynoah1995年8月20日、米国カリフォルニア州出身身長:178cm、体重:71.0kg、リーチ:183.5cm(72inc)、AKA所属  極真会館全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級優勝。16年5月J-NET WORKでキックボクシングデビューし7戦無敗で王座を戴冠。主戦場をRISEに移すと、18年11月、RISE4連勝、プロキャリア12戦無敗でRISE第2代ウェルター級王座を獲得。21年6月に初参戦のRIZINでMMAデビューを果たすも弥益ドミネーター聡志に判定1-2負け。その後も武田光司に一本で、宇佐美正パトリックに失神KO負けで2年連続大晦日に敗戦、キックボクシングの結果と併せ4連敗に。後のない状況を受け、23年からは一念発起して渡米。名門AKAで錚々たる指導者のもと修行に励んでいる。凱旋試合となった24年4月、総合力の高い井上雄策をコントロールし判定で2年半ぶりの勝利を掴むが、消極的な内容にブーイングを浴びる。続く6月、“負ける勇気を持って勝ちに行く”と、満を持して臨んだジョニー・ケース戦は、相手の体重超過で負けのない状況となるなか判定勝利を収め、RIZIN2連勝に。  11カ月ぶりとなる25年5月、LFAでコール・ラーレンとのダウン応酬の激闘を制し北米MMAデビュー戦を白星で飾り、続く7月のセドリック・マヌーフ戦では3R開始直後、自身の右ストレートを被弾し崩れ落ちゆく相手の腰を掴んで倒して鉄槌を落とす豪快なTKO勝利で、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞。米国でMMAファイターとして覚醒し、堂々とRIZINの舞台へと帰還する今回、当初のイルホム・ノジモフから、PANCRASE王者ヤン坊が相手に変わり、米国仕込みの総合力で圧勝し、RIZINライト級の台風の目となるか。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント