2026年3月28日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2026』の対戦カード発表記者会見が、12月17日(水)都内にて行われた。
2025年6月に開幕した、1年間かけて行われる24名のトーナメント「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT」が準々決勝を迎える。同トーナメントはRISEとGLORYが12名ずつ選手を出し、それぞれがトーナメントを行い、今大会で勝ち上がった4名により6月6日の大田区総合体育館大会にてワンデートーナメント。決勝で両団体の代表同士が対戦する。
今大会で行われる準々決勝の組み合わせは、以下の通り。
▼GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者)笠原弘希(シーザージム/SB三階級制覇)
▼GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1Rイ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISE二階級制覇)YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級5位)
▼GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1Rペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9/GLORY世界フェザー級王者)エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/Living legacy/GLORYフェザー級2位)
▼GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1Rミゲール・トリンダーテ(ポルトガル/Mamba Fight Club/GLORYフェザー級1位)ベルジャン・ペポシ(アルバニア共和国/Valon team/GLORYフェザー級3位)
BreakingDownからついに世界を狙える位置まで登ってきたYURAは「1位のソンヒョン選手と戦えることになったんですが、前回チャド・コリンズ選手と戦うことが出来なくて残念だったんですけれど、ソンヒョン選手もめっちゃ強くて凄くいい選手なのでここも勝って、優勝まで行きたいと思います」との意気込み。
対するソンヒョンからは「11月の試合では自分が満足する戦いが出来ませんでした。今度の3月の試合ではさらに確実でいいパフォーマンスで勝ちます」とのコメントが読み上げられた。
SBからの参戦となる笠原は「この戦いは3年前くらいから原口選手と戦いたいと言ってきて、口だけじゃなくて実力で上がってきてやっと原口選手と戦えるって思うと気合いが入っています。この戦いしっかり原口健飛という男を超えて、もちろん優勝を目指しているので絶対に勝ちたいと思います」と、気合いのコメント。
迎え撃つ原口は「THE MATCHを除いてRISEでは5年ぶりの日本人。久しぶりでもあるし、ずっと戦いたいと言ってくれていた笠原くんでもあるのでめちゃめちゃ気合いが入っています。正直やってきた相手も違うし、自分は日本で一番強いと思っているので胸を貸して叩き潰して、決勝まで上がりたいと思います」と、格の違いを見せつけると言い放った。
以下、会見での質疑応答。
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GLORYは強い。RISEとは違うなって思った(原口)
――対戦相手のファイターとしての印象は?
YURA「めっちゃスタミナも凄くて打たれ強くて、どんどんガンガン前に出て来る凄くタフな選手だなって思います」
笠原「器用でファイトIQが高いなと思っています」
原口「日本人やけど日本人らしくないガツガツ来るスタイルというか。本当に気持ちで押し切ってるような選手ですかね。決して器用ではないと思うんですけれど、その代わり自分のスタイルをしっかり体現してるっていう印象。しっかりと対策立てないと、もしかしたらっていうのもあると思うので、しっかりと対策して勝ちたいと思います」
――YURA選手は前回チャド・コリンズ戦が実現しなかったが、そのコリンズにRISEの中で匹敵するぐらいの実績を持ってる選手との対戦となったことをどう思う?
YURA「去年までは全然やるとも思っていなかったっていうか、本当にここまで来れたんだなっていう実感が今湧いてます」
――タフで打たれ強くてスタミナがあって手数も多い相手に対して、自分は何で対抗しようと思っている?
YURA「無理に打ち合いに行こうとも別に思ってなくて。テクニックも多分全然勝ててないので、スピードと当て勘、一発は自分もあると思うので、 自分もそれを当ててしっかり倒せたらいいなって思います」
――原口選手は、笠原選手がだいぶ前から原口選手と戦いたいと言っていたことをどう思っていた? 思ってたか?
原口「ありがたいですよ、そういう風に言ってくれてるのは。3年越しいじゃないですけれど、お互いに団体でトップでい続けたっていうのも運命なのかなと思うし、3年間よく頑張ってるなと思いますね、2人とも。なんで楽しみではあります」
――笠原選手はもしこれで勝てば、RISE65kgの2トップを倒すことになるので完全制覇と言ってもいいと思うが?
笠原「うーん…そんな風には思っていなくて。ここで勝って僕が見ている先は世界なので、しっかり決勝に上がって勝つってこと。本当にこのトーナメントを制覇することを見てるので、そんなことは考えてないです」
――原口選手からは「叩き潰す」という発言もあった。
笠原「同じ気持ちです、僕も。戦うからには本当に倒しに行きますし、叩き潰しに来るなら僕も叩き潰しに行きます。だから、いい戦いが見られると思います」
――今の意気込みを聞いて原口選手はどう思った?
原口「変わらずですけれどね。いい勝負が出来ると思うし、それは強いからここにおるわけやし。なんで、シンプルに笠原くんとの戦いを楽しみにしてるって感じですね。団体 を背負ってはいるんですけれど、そんなことはもう考えずにもう楽しんでいい試合したいなと思います」
――試合までまだ時間があるが、今後の練習でプランしてることがあれば。
YURA「それこそソンヒョン選手もチャド選手もどっちもガンガン前に来る選手で、その練習を前にもやっていたので、そのまんまやってたやつを継続してやっていこうかなって思います」
笠原「まだ対策とか考えてなくて。来年からしっかりいろいろ考えてやっていこうかなと思ってるんですけれど、まだ何をするかは本当に考えてなかったです」
原口「さっきは対策って言ったんですけれど、対策はもちろん立てますけれど、やっぱり自分を磨くのが一番いいかなって思うし、それぐらい笠原選手を認めてるからこそ自分を磨き上げないと厳しい戦いになる。対策しつつ、とにかく自分がどうしたいか、どうなりたいかっていうのをイメージして練習をしてるって感じなので、変わらず試合までそうしていきたいなと思います」
――原口選手、3月の大会にはGLORY側の4選手も日本で試合することになる。彼らの顔ぶれを見て、改めて燃える気持ちになった?
原口「やっぱりGLORYは強いなと思いましたね。試合も見ましたけれど、こんなこと言ったら恥ずかしいかもしれんけれどRISEとは違うなって思いましたね。全員強くてほんまに昔の格闘技を見てるような感じになっちゃったのでちょっと悔しい部分もめちゃめちゃある。でも、そこを悔しいだけじゃなくてしっかり喰って、RISEが最強っていうところと日本人が一番強いってところを見せていきたいなって思いながら見てましたね。ただ、やっぱりさすがでしたね、あの3人は。RISEももっと頑張らなあかんなっていう気持ちです」
――決勝でGLORY代表と戦うとなると、RISE側の山を圧勝で勝ち上がるぐらいじゃないとっていう気持ち?
原口「圧勝というか、とにかく勝って。もう勝てば何でもいいと思ってるので、とにかく勝って勝って勝ち進むしかないなっていう感じですね」