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2025年6月14日(土)東京・新宿FACEにて『女子修斗公式戦 COLORS Vol.5』(ツイキャスライブ配信)が開催された。
▼メインイベント 第9試合 女子ストロー級 5分2R
〇宝珠山桃花(赤崎道場A-SPIRIT)51.6kg
[判定3-0] ※20-18×3
×高田暖妃(AACC)52.0kg
世界ストロー級2位の宝珠山桃花(赤崎道場A-SPIRIT)とデビュー2戦目で大抜擢となる高田暖妃(AACC)の一戦が決定。元プロシューター赤崎勝久を師に持つ宝珠山は2019年に全日本アマチュア修斗選手権で優勝。2021年のプロデビュー以来、“修斗の女子”を支え、その一方で保健師としての顔を持つ二刀流(私のオンとオフ スイッチインタビュー 二つの世界を生きる「戦う保健師」。その理想の姿とは )。“COLORS”の旗揚げからコンスタンスに試合を重ねており、昨年8月以来久々の登場となる。
対するは現役女子高生の高田暖妃(AACC)は幼少期より習い始めた実戦空手で格闘キャリアをスタート。ジュニア修斗でも実績を残し、昨年12月の“COLORS vol.4”で満を持してプロデビュー。韓国のチョン・チャヒョンを相手に1Rは得意の蹴りをベースにあわやKO勝利かと思われたが、チョン・チャヒョンも脅威の粘りを見せドロー。デビュー戦が国際戦というプレッシャーのかかる中、現代MMAにアジャストさせた戦いで“女子格闘技界の逸材”としてその片鱗を覗かせた。その期待値からデビュー2戦目でキャリア勝るランカーの宝珠山との一戦が決定した。
気持ちを全面に押し出すファイトスタイルが信条の宝珠山だけに高田との打撃戦は望むところ。7.21後楽園ホール大会でストロー級世界王者・藤野恵実とパク・ポヒョンのタイトルマッチが決定しており、ネクストチャレンジャーは誰になるのか?
前日計量で宝珠山は「約10カ月ぶりの試合ですので、とにかく楽しみです。そして今回メインイベントに起用してくださいまして、本当にありがとうございます。全力出して頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」とコメント。
高田は「JKファイターの高田暖妃です。メインで試合できることを楽しみにしています。自分の力がしっかり発揮できるような試合をしたいと思います。明日応援よろしくお願いします。押忍」と意気込みを語った。
新宿FACE、小さめのリングでの2R戦は互いにどんな動きを選択するか。
1R、ともにオーソドックス構え。先に左ジャブで前に出る高田に、宝珠山も左ジャブの刺し返し。高田は左右ロー。右の蹴りで前に。圧力をかけ直す宝珠山に左ハイを放つがスリップ。高田は下から足を宝珠山は足を効かせるが、宝珠山は立ったまま徐々にインサイドガードに。
手首を掴む高田は背中を着いて下から作るが、宝珠山はコーナーに顔を押し込み中腰で細かいパウンドもストップドントムーブで高田の頭を中央にして再開。
下の高田は腰を切り、腕十字に深く入るが、宝珠山は押し込んで潰してパウンド。顔を刈ろうとする高田に両腕をクラッチ。残り50秒で正対して三角絞めに切り替えた高田だが、まだ四角。肩を入れてインサイドガードになった宝珠山は中腰に。高田は下から鉄槌もゴング。
2R、ジャブ&ロー、ワンツーの高田だが、間合いを詰めて前に出るのは宝珠山。高田の右の蹴り足を掴んでコーナーに押し込み、右で差して右の小外刈でテイクダウン。そのままニアマウントからマウント。
背中を着いた高田は頭がサードロープにかかり折り曲げられた状態でパウンドを被弾。コーナーを蹴って頭を横にずらし、シザーズを狙う高田だが、ハイマウントの宝珠山が脇を開けさせてパウンド。
顔を両腕でガードする高田に、宝珠山はパウンド。両脇から足を入れた高田はドンキーガードに。宝珠山の左腕を左足で脇下から入れて右足で手首を押さえてキムラの形に。顔は背後でパウンドを受けず。背後から細かいパンチ。
しかし、腕を抜いた宝珠山が正対。高田はクローズドを解いて立ち上がりよりも下からの仕掛けを選択。宝珠山の右手首を手繰るが、宝珠山は左のパウンド、ヒジを背中に。
高田は足を解くも宝珠山は深いレッグドラッグの形で鉄槌。何とか頭を出して右足首を腹の下に入れてニーシールドにすると、腰を切って腕十字に。しかし顔にかけられた足を外した宝珠山がインサイドガードからパウンドでゴング。
判定3-0(20-18×3)でトップから攻めた宝珠山が勝利。試合後、「10カ月間空いて、いろいろ私もありました。格闘技に向き合う時間が多くなって、MMAを極めていきたいなと思っています。今日の試合、結構賭けてたんですけど、2Rまで行ってしまったので、もっともっと強くなります」とマイク。
続けて「それと、おこがましいんですけど、7月21日の藤野(恵実)さんとパク(ボヒョン)選手(修斗世界女子ストロー級王座戦の)を見届けたくて(飛行機の)チケットを取っちゃいました。もしよろしければ、観戦チケットください(笑)」と語り、サステインの坂本一弘代表が快諾。「やった!」と笑顔で語り、「これからも修斗、格闘技をよろしくお願いします」と語った。


























