プロ修斗公式戦『PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.4』速報
▼メインイベント 第6試合 フェザー級 5分3R
〇青井太一(同級世界2位/心技舘)65.7kg
[1R 2分07秒 KO] ※右フック
×石原夜叉坊(同級世界10位/TeamAlpha male Japan)65.4kg
修斗でキャリアを歩み始めた夜叉坊は、2015年に行われた『Road to UFC: Japan』でUFCとの契約を勝ち取ると活動拠点を米国に移し、北米の様々な団体で活躍。
2024年12月にGORILLA HALL OSAKAで行われたプロ修斗2024最終戦で、10年7カ月振りに地元大阪に凱旋。3連勝中で波に乗るフェザー級のホープ轟轟(総合格闘技道場コブラ会)に対し、米国で2連敗中だった夜叉坊は、ジャイアントキリングを狙う轟に対して1R、カウンターの左を当ててダウンを奪い、パウンド1発。圧巻の50秒、KO勝利で苦戦を予想する声すらも己の拳で沈めてみせた。33歳。
そんな夜叉坊が華麗なる復活を遂げた同じ日に運命を変える勝利を手にしたのが青井太一(同級世界2位/心技舘)だ。
青井は2020年のプロデビューから勝ったり負けたりを繰り返してきたが“フェザー級の門番”と言われている上位ランカーの山本健斗デリカットを42秒の秒殺KO。
この勝利でフェザー級ランキングを一気に駆け上がり、上原平(リバーサルジム横浜グランドスラム)が保持する環太平洋王座への挑戦権を獲得した。
試合は一進一退の激しい攻防を繰り広げたが1-2のスプリットデシジョンで惜敗。タイトル奪取とはならなかったが青井がこの半年で急成長したのは間違いない。4月には弟の青井心二が波平コングに1R 跳びヒザでKO勝ちしたばかり。
そんな時に舞い込んだ夜叉坊とのビッグマッチに、青井は迷うことなく即答で快諾。夜叉坊にとってニューピアホールは2021年の開幕戦で祖根寿麻に破れた場所だが、この漢に鬼門など当てはまらないだろう。夜叉坊の“REVIVAL”を祝福する事になるのか? それとも24歳の青井の拳がそれをぶち壊すのか。
昨年から激しさを増すフェザー級戦線に夜叉坊が加わることで注目度が俄然アップ。14勝中11KOの夜叉坊に、青井も6勝4KOと、高KO率を誇る二人の、KO決着必至のマッチアップに注目だ。
青井 前回3月試合したばかりで、また呼んでいただいてありがとうございます。オオトリということで、自分のできることをやって、しっかり楽しんで勝ちたいと思います。押忍、以上です。
石原 せっかく東京に呼んでもらったので、東京を楽しんで帰りたいと思います。よろしくお願いします。
1R、オーソの青井に石原はサウスポー。左ミドルを入れた石原。再び左ミドルを入れて間合いを詰めた石原がヒザを入れたが、ローブローになりタイムストップ。
再開。間合いを詰めてまた左ミドルを入れる石原。青井はインローを蹴る。石原ワンツー。さらに左ボディ。詰めてきた石原だが右前手を出したところに、青井は左フックを打ち抜きダウン!
青井が鉄槌連打。石原は右脇を差して中腰でいったん止めてから立ち上がるが、その際で左で差し上げて崩した青井が右フックをヒットさせて、夜叉坊が大の字になってマットにダウン。青井のパウンド1発にすぐにレフェリーが間に入った。
1R2分7秒、青井KO勝ち。
青井はマイクで「今大会、修斗いろいろあったんですけど、いい感じで締められたんじゃないでしょうか。夜叉坊選手を期待して見てくれた方もいると思うんですけど、夜叉坊、夜叉坊うるさいですよ。なんか言うことがまとまらないですね。これからも頑張ります!来週の修斗もよろしくお願いします」と喜びにあふれるマイク。
大会MVPも受賞した青井は「4月の沖縄大会で弟(青井心ニ)がMVPを取ったので、自分も続けて嬉しいです」とコメントした。





















