カットした左目上が痛々しい鈴木
2025年5月4日(日)東京ドーム『RIZIN男祭り』の第15試合RIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rで、朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)に3R2分56秒、カットによるドクターストップでTKOに敗れた鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が試合後インタビューに答えた。
左目のまぶた上をカットし、左目が腫れた痛々しい姿。右足をやや引きずりながら歩いてきた鈴木だが、3月30日の『RIZIN.50』香川大会でカルシャガ・ダウトベックと激闘を繰り広げてからの短い期間での調整、その試合で負った怪我のことなどは一切口にしなかった。
チャンピオンに戻るためにしっかり休みます
「……最後に勝ちますよ、もう1回」
――朝倉選手と対戦した印象は?
「今回は自分との戦いだったので覚えてないですね」
――自分との戦いとは短期間での試合、プレッシャーのこと?
「常に自分との戦いですけどね。特に今回は。自分を信じましたね。でもダメだったので。やることは分かっているので。今日は負け、そういう日です」
――大歓声は耳に入った?
「もちろん入ってますよ。もっといい試合を皆さんに見せたかったんですけれどね。申し訳ないですね。応援してくれる人たちに勇気と感動を渡すのが俺の使命なんですけれど、ちょっと出なかったですね」
――今後の目標は?
「やることは分かってて。(高木)凌と俺がもっともっとコミュニケーションとって八王子とクロスポイントでもっとチーム力を上げないといけない。チーム力が足りないんだなって思って。凌と俺が知恵を振り絞って、いろいろな選手を呼んで、もっといい環境を整えてもっともっと強くなれるんですよ。気持ちは折れてないので。そういうところを改善して目指すべきはチャンピオンですよ。もう1回チャンピオンに戻るのは当然。そのためにはしっかり休みます。身体をちゃんと戻して、いい環境を作って、でやれば負けないですよ」
「かすったんですかね。爪かグローブの先端か分からないですけれど。かすったので、表面的に切れたので(回復は)そんなにかからないんじゃないですか」
――東京ドームで未来と戦って感じたものは?
「それは感じなかったですけど。よく分からないですね」
――朝倉選手にやり返したい?
「王者になるにあたって連勝を重ねていけばいずれ当たるんじゃないですか。その時はぶっ飛ばしますよ。もう一回作るかな、強い千裕を戻しますよ」
――この試合を受けて得られたものは?
「一番は応援してくれる人たちがこんなにたくさんいてくれて本当に嬉しかったんですよ。すげぇ俺、幸せもんだなと思って。デビューした時は10人いなかったですし。どんどん試合を重ねるにつれて1人、2人と増えていって、ドームにいった時は僕の名前をコールしてくれる人たちがいて、子供も応援してくれて、そこまで登ってきたんだなって思って。応援してくれる人たちと、チームと家族に感謝しています。
だからこそベストな試合を見せられなかったというのが心残りなので。この試合に出られたのは俺を応援してくれる人たちがたくさんいるからです。それが原動力になっているんだなって思って。だからしっかり回復して、もう1回ファンの人たちが僕の試合を見たいって言ってくれて、僕の試合で勇気をもらってくれる、そういう恩返しをしたいと思っています。それが今回の試合で得られたことですね」






