土俵に上がった時点で言い訳はない

――年始に最短で王者に戻ることを掲げてスタートした。今日の敗戦でタイムテーブルはずれ込む?
「最短で戻りたいのが一番ですが、人生は上手くいくこともあれば、上手くいかないこともある。そういう壁にいまぶち当たっているのでどう崩していくかを考えないといけない。時間がかかっても最後に勝つのは俺なんで。遅かれ早かれ関係ないですよ。多分、試練なんですよね、きっと。何かを得るには何か犠牲を払わなければいけないのはつきもので。
8連勝して王者になってそこから負け越して。これは何か試されてるんだなって。人生うまくいきすぎない。こういう時にどう突破するかを考えないといけないので。俺はまだ25歳ですよ。まだまだ全然強くなれるし、もっともっと高みを目指せるし、俺の心が折れない限り真の負けではないので。だから大丈夫です」
――朝倉選手と戦ってみて、例えばテイクダウンが想像以上に強かったなど想定以上のことはあったか?
「ないですね。なんかいろいろありましたけれど、やられたんだからしょうがない。そういうのはなかったです」

――蹴りが出なかった、追い足がいつもほどではなかったのは朝倉選手のカウンターを警戒したから?
「そういう時もありますよ」
――それは調子が悪かったという意味?
「勝負の世界なので上手くいかないこともあれば、上手くいく時もあるので。今日は天が味方してくれなかったですね」
――目の上の傷は縫ったか?
「ちょっと縫いましたね。聞いてないので(何針かは)分からないですけれど、そんなに縫ってないですよ」
――朝倉選手がテイクダウンに来た時、引き込んでいたのは何か意図があったのか?
「技を狙おうとしたんですけれど、浅くて取り切れなかっただけですね」
――メインイベント(クレベルvs.シェイドゥラエフ)を見ての感想は?
「素直に悔しかったですね。クレベルもをリスペクトしているので悔しかったです。でも、俺もクレベルも心が折れてなかったらまた戦いますよ。格闘技って全員敵なんですけれど同士なんですよね。お互いの思想が合致すれば、それは敵から仲間になってチームになるので、もしまたクレベルがOKしてくれれば学びに行きたいし、僕もできることがあれば協力するのでノープロブレムですね」
「そうですね。僕はクレベルがホームパーティーに呼んでくれて『あなたはファミリーだよ』って言ってくれて、僕も家族だと思っているので家族だから助け合いますよ」
――フィジカル・コンディションは100%ではなかった?
「みんなそれなりに100%じゃないですよ。みんな100%に限りなく持っていってるけれど、みんなそれぞれ背負ってやっているのでそれも含めて勝負じゃないですか。土俵に上がった時点で言い訳はないんですよ。だから今回は負け、朝倉選手の勝ち。悔しいですけれどしょうがないじゃないですか。だからコンディションはベストですよ。出来るだけ100%の状態持って行って勝負に挑んでいるのでしょうがないんじゃないですか」
――テイクダウンされて、コーナーに詰められる展開が続いた。朝倉選手がテイクダウンを狙ってくる予想はしていたか?
「そうですね。でもしょうがない、勝負だから」



