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2025年5月4日(日)東京ドーム『RIZIN男祭り』に出場する全選手の個別インタビューが、2日(金)都内にて行われた。
▼第6試合 RIZINバンタム級(61kg)5分3R
太田 忍(THE BLACKBELT JAPAN)7勝4敗
ダニー・サバテロ(米国/ATT)14勝4敗1分
第6試合のバンタム級で太田忍と対戦するダニー・サバテロが試合への意気込みを語った。
NCAAディビジョン1で活躍するなどフォークスタイルレスリングと柔術を融合させたグラップラーのサバテロは、元Titan FCバンタム級王者。MMA14勝4敗1分で、2021年5月からBellatorに参戦。バンタム級ワールドグランプリ1回戦でレアンドロ・イーゴを下すと、12月の準決勝&バンタム級暫定王座決定戦でラウフェオン・ストッツにスプリット判定で敗れ王座獲得ならず。23年4月にマルコス・ブレノ相手に2R リアネイキッドチョークで一本勝ちし再起も、23年7月の『超RIZIN.2』でマゴメド・マゴメドフにギロチンチョークで一本負け。同年11月にストッツとの再戦でも判定負けを喫したが、2024年8月の前戦ではPFLのワンマッチに出場。大熱闘を繰り広げて判定0-0のドローとなっている。
太田は、リオ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリストで、MMA7勝4敗。近年では倉本一真、瀧澤謙太相手に連勝後、2023年10月に佐藤将光にスプリット判定負け。しかし、大晦日に芦澤竜誠に1R KO勝ちすると、2024年4月にバンタム級転向初戦の牛久絢太郎に判定勝ち。6月にはBellator初参戦でロジャー・ブランクと対戦し、1R 2分18秒 ノースサウスチョークで一本勝ち。3連勝で9月に元谷友貴との再戦に臨んだが、3R 4分9秒、リアネイキドチョークで敗れている。
今回もキョージからアドバイスをもらってる
──試合を2日後に控えた心境を。
「日本のRIZINと契約ができて、これから本当に自分がどういう人間であるかというのを、もういろんな面ですべて曝け出していきたいと考えている。日本のみんなには本当に真のエンターテインメントといったものを提供して行きたいという風に思っているよ」
──大会の2日前となりますが、コンディションや心境はいかがでしょうか。
「素晴らしいコンディションだし、、もうここまでくると結構疲れたりという風なこともあったりするけれども、今回はそういったことも全くなくて、本当に素晴らしい体調でいるんだ。やはりこういった日本の団体と契約して、自分のデビュー戦になるので、もう“デビュー戦”は本当に1回しかないし、そこですべてを出して、太田をボコボコにしたい。パーフェクトな試合ができればなと。翌日、計量だけど、試合に向けて本当に楽しみだよ。すごくワクワクした気持ちだよ」
──今回、東京ドームという日本で一番大きなドームで試合をすることに関しては、どういった印象を持っているか教えてください。
「本当に日本でも一番有名な会場でできるのが非常にワクワクしてるし、世界的にも知られている場所だと思うし、アメリカの選手でも日本、東京ドームで戦いたいと言っている選手が多くいる。そういった伝説的な場所で、この“イタリアンギャングスター”がデビューを飾る。そして日本の最高の団体でデビューを飾るということで、もうとにかくワクワクする気持ちでいっぱいというのが、正直なところさ」
──あなたのトラッシュトークは日本のファンにも広まっていますが、そのトークスキルはどうやって身につけたのでしょうか。
「とにかく俺としてはずっとこうしてきたから出てるんだと思う。当然ファンのみんなに自分の純粋な姿を見せるということが必要だと思っているし、そういった面でトラッシュトークが出るんだろう。自分は世界一のトラッシュトーカー、そしてファイターだと信じているから、もう頭の中にすでに入り込んでいる。その意味でもヤツを倒したいという気持ちでいっぱいだよ」
──同じジムにいる堀口恭司選手から、この試合に向けて何かアドバイスはありましたか。
「キョージとはもう6年ぐらい知り合って経つから、フロリダに引っ越した最初の頃から仲良くしていて、確かデビューから3、4戦ぐらい俺のコーナーについてもらってアドバイスしてくれたということもあって、今回もアドバイスをもらってるし、トレーニングパートナーも務めてもくれた。俺たちのチームはワンツーパンチ、俺とキョージだと考えているよ。125と135ポンドで階級が異なるけど、この2人がなくてはならない存在だと思っている」
──太田選手の動画で「負けたら丸刈りに」発言がありました。
「彼は坊主とかなんとかと言ってるけれども、俺としては太田の顔面を砕くだけだと考えている。その一方で彼は坊主にすることを考えている──まあ、考え方の違いだと思うけど、まあどちらが勝つかは明白だし、もし彼が勝ったとしたら、まあ坊主にしてもいいよ。ただ、そういったことはあまり考えないようにしている。彼は坊主頭のことばかり気にしてるみたいだけど。まあでも、俺は彼に坊主を求めることは一切無いし、そんなことなんでどうでもいい」
──今回の試合がリングで行われることについて。あなたのキャリアでリングでの試合っていうのはいつになるんでしょうか。
「リングで戦ったことは正直ないけれども、場所は関係ないと思っている。ケージだろうが、リングだろうが、ストリートであろうと、強い者は勝つ。ただそれだけだと思う。逆に金網のフェンスがないという意味で、フェンスを使って立ち上がったりできないのは、自分のファイトスタイルにとっては有利になるんじゃないかと思っている。とにかくこれが自分のリングでのデビュー戦になるし、新しい戦いの幕開けだと考えている」
──「自分のカレッジレスリングと、オリンピックレスリングは違う」と仰っていましたが、今回がリングであるということは、クラッチする面に関して言えば、太田選手にアドバンテージがあるとは考えないでしょうか。
「彼のグレコはクソみたいなもんだと思ってるんで、関係ないと思う。オリンピックで銀メダルまで勝ってるかもしれないけど、まあ、彼のグレコローマンのスタイルを出そうが、自分としては総合的にスタンディングでもグランドでも相手を圧倒できると考えている。本当に彼のグレコローマンはクソだと思っているので、俺にはとっては関係ない」





