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【RIZIN】ライト級王座戦サトシvs.グスタボ、バンタム級王座決定戦・井上直樹vs.スーチョル、元谷vs.太田、シェイドゥラエフvs.体重超過のアーチュレッタ、浅倉カンナが引退試合で伊澤と対戦、牛久vs.佐藤、矢地は世代交代許さず、25歳高木が萩原に一本勝ち、18歳・秋元が金太郎を初回TKO! ダウトベックが木下をKO=速報中

2024/09/29 13:09
 2024年9月29日(日)『RIZIN.48』がさいたまスーパーアリーナで開催されている。28日の前日公開計量ではフアン・アーチュレッタが2.9kg体重超過し、シェイドゥラエフとキャッチウェイトで戦う。  第8試合のフェザー級(66kg)でラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス・65.35kg)と対戦するフアン・アーチュレッタ(米国)が68.90kgで大晦日の朝倉海戦に続き、2.9kgの体重超過。12月のバンタム級戦から、続く6月のクレベル・コイケ戦でフェザー級に階級を上げていたが、リミットを守れなかった。  今回の試合前に「1日2試合」をリクエストしていた対戦相手のシェイドゥラエフは、アーチュレッタの体重超過にも「問題ない」と試合実施を希望したという。試合は下記の条件つきでキャッチウェイトで行われる。アーチュレッタは体調不良により公開計量会場に来場せず。本計量は10時から13時の間に行われていた。 ◆試合実施の条件 1.フアン・アーチュレッタの勝利は記録されず、次に掲げるとおり裁定される。(1)ラジャブアリ・シェイドゥラエフが勝った場合、その結果を公式記録とする。(2)ラジャブアリ・シェイドゥラエフが負けるか、引き分けた場合、記録はノーコンテストとする。2.フアン・アーチュレッタに減点を課した上で、試合を開始する。本試合は階級超過体重が0.5kg以上につき減点(レッドカード:50%減)とする。 [nextpage] 『RIZIN.48』速報 ▼第11試合 メインイベント RIZINライト級(71.0kg)タイトルマッチ 5分3Rホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)70.85kgルイス・グスタボ(EVOLUCAO THAI)70.75kg  王者サトシは2021年6月にRIZINライト級GP 2019王者のトフィック・ムサエフと王座決定戦を争い、三角絞めで初代ライト級王座に就いた。同年12月31日には矢地祐介に一本勝ちで初防衛、2022年4月にはジョニー・ケースにも一本勝ちで2度目の防衛に成功。2023年7月の『超RIZIN.2』では、AJ・マッキーの欠場を受けて、試合1週間前オファーでパトリッキー・ピットブルと対戦も3RにパウンドでTKO負けした。2024年3月の再起戦では中村K太郎からハイキックでダウンを奪い、パンチの連打で初回KO勝ちしている。戦績は16勝3敗。 挑戦者グスタボはヴァンダレイ・シウバの推薦を受けて、アンドレ・ジダのチームEVOLUCAO THAIでデビューから9連続フィニッシュ勝利。2018年8月にRIZIN初出場で矢地祐介に2R KO勝ち。2019年4月に、朝倉未来に判定負け後、同年10月に上迫博仁に1R TKO勝ち。2019年大晦日のライト級トーナメント準決勝でパトリッキー・フレイレに1R 自身初のTKO負けを喫したが、2022年4月に矢地祐介に、9月に大原樹理にいずれもTKO勝ち、2023年4月には武田光司、2024年2月には堀江圭功にも競り勝った。現在4連勝中。戦績は14勝2敗。 [nextpage] ▼第10試合 RIZINバンタム級(61.0kg)王座決定戦 5分3R井上直樹(Kill Cliff FC)60.75kgキム・スーチョル(ROAD GYM WONJU MMA)60.60kg  井上は、日本人最年少の19歳でUFCと契約も、フライ級戦線縮小のため1勝1敗でリリース。2020年2月からRIZIN初参戦し、トレント・ガーダム、渡部修斗、元谷友貴、石渡伸太郎、金太郎相手に5連勝。2021年大晦日のバンタム級ジャパンGP準決勝で扇久保博正に判定負けでRIZIN初黒星を喫するも、1年後の瀧澤謙太戦で一本勝ちで再起。2023年5月の前戦では、元Bellator王者のフアン・アーチュレッタに判定で敗れたものの、MMAの全局面で渡り合い好勝負を展開。2024年3月には佐藤将光を判定で破り再起、当時のRIZINバンタム級王者・朝倉海とのタイトルマッチを呼び掛けていた。 スーチョルは、2021年9月に4年5カ月ぶりにMMAに復帰し、パク・ヘジンに敗れるも、2022年5月の再戦で左ハイから右ストレートを効かせてのパウンドで2RTKO勝ちでROAD FCフェザー級王座戴冠。2022年の大晦日の「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦 次鋒戦」でフアン・アーチュレッタにスプリット判定負け。2023年10月の「ROAD FC 63kgトーナメント」決勝戦では原口央にTKO勝ちで優勝を果たした。2024年4月にはRIZINで中島太一にTKO勝ち、これまで日本人には敗れたことが無い。現在4連勝中だ。 [nextpage] ▼第9試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R元谷友貴(アメリカン・トップチーム)60.95kg太田 忍(THE BLACKBELT JAPAN)61.00kg  元谷友貴と太田忍は、2022年7月以来、2年2カ月ぶりの再戦。前回は元谷がオリンピアンの太田を判定3-0で下している。元谷戦後、5勝1敗と大きく勝ち越している太田は、Bellatorからの凱旋、オリンピックイヤーに元谷にリベンジなるか。ATT入りした元谷は、2023年ヴィンス・モラレスと熱闘も判定負け。5月の前戦DEEPで平松翔に2R、リアネイキドチョークで一本勝ちしている。勝てば、井上直樹vs.キム・スーチョルの勝者への挑戦も見えて来るバンタム級コンテンダー争いだ。 [nextpage] ▼第8試合 フェザー級(66kg)5分3Rフアン・アーチュレッタ(米国) 68.90kg ※2.9kg体重超過ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)65.35kg ※インタビュー   ※アーチュレッタの勝利は記録せず。シェイドゥラエフが負けるか引き分けの場合はノーコンテスト。アーチュレッタは減点50%で試合。 【写真】計量前日の個別インタビューでのアーチュレッタ。  アーチュレッタは、大みそかの朝倉海戦、6月のクレベル・コイケ戦での2連敗からの再起戦。  11連勝中のシェイドゥラエフは、2024年6月のRIZINデビュー戦で武田光司を1R リアネイキドチョークで極めて以来、3カ月ぶりの試合となる。  王者・鈴木千裕を頂点となるフェザー級戦線で、海外勢は、元王者のヴガール・ケラモフを筆頭に、アーチュレッタvs.シェイドゥラエフ、ビクター・コレスニック、カルシャガ・ダウトベック(※vs.木下カラテ=9.29『RIZIN.48』)、イルホム・ノジモフと群雄割拠となっている。  日本を主戦場としようとする“黒船サバイバルマッチ”で、35戦のキャリアを持つアーチュレッタにとって“絶対に負けられない”試合であり、いきなり元RIZIN&Bellatorバンタム級王者を相手に、篩に掛けられるシェイドゥラエフは、それほど評価されているともいえる  ともにバンタム級からフェザー級に上げた者同士。NCAAディビジョン1ベースのMMAレスラーのアーチュレッタと、中央アジア・コーカサスレスリングをベースに、階級を下げて来たグレコの猛者・武田をレスリングで圧倒したシェイドゥラエフの戦いは、勝者が王座戦線に名乗りを上げるビッグカードだ。  しかし、アーチュレッタが前日計量で2.9kg体重超過。試合は、アーチュレッタの勝利の場合は記録せず。シェイドゥラエフが負けるか引き分けの場合はノーコンテスト。アーチュレッタは減点50%スタートで試合に臨む。 [nextpage] [休憩] ▼第7試合 RIZINスーパーアトム級(49.0kg)5分3R伊澤星花(Roys GYM)48.75kg浅倉カンナ(THE BLACKBELT JAPAN)※引退試合  48.85kg  今大会で引退する浅倉は、2017年「RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ」決勝でRENAに一本勝ちで優勝。その後、2019年から2020年にかけて4連勝も、浜崎朱加との同級タイトルマッチでは2度敗れるなど戴冠ならず。2022年7月の同級GP1回戦でパク・シウに判定負け後、2023年4月の前戦で元ONEのV.V Meiに判定勝ちしていた。  MMA13勝無敗の女王・伊澤は、現RIZIN女子スーパーアトム級王者。現DEEP JEWELSストロー級&アトム級王者。  2022年4月のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に判定勝ちで王座戴冠。同年12月のRIZIN女子スーパーアトム級ワールドGPで、パク・シウにスプリット判定勝ちで優勝すると、2023年7月のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチでクレア・ロペスをニンジャチョークで極めて初防衛に成功。同年大晦日に山本美憂にRNCで一本勝ち。2024年3月のDEEP前戦でもパク・シユンに2R ニンジャチョークを極めて、現在4試合連続一本勝ち中。 [nextpage] ▼第6試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム/K-Clann)60.85kg佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)60.95kg 太田忍に2023年10月に完封勝利している佐藤将光が、2024年3月の井上直樹戦の判定負けからの再起戦で、元フェザー級王者の牛久絢太郎と対戦する。「ニワカ(俄)か、ニワカじゃないかのセンターライン」の佐藤将光は、牛久も下して再び王座戦線に名乗りをあげて、ニワカも格闘技ファンにさせるか。  牛久はバンタム級転向2戦目。2023年9月にフェザー級で萩原京平に判定勝ちも、2024年4月の『RIZIN.46』からバンタム級に転向し、グレコレスラーの太田忍にテイクダウンを奪われ判定負け。ATT合宿の成果を見せることができるか。  1R、サウスポー構えの牛久にオーソの佐藤はスイッチして足を入れ替えも。佐藤の右ヒザに左を合わせに行く牛久。オーソにする牛久。佐藤は走り込みながら右を振る。その入るに左フックは牛久。スイッチする牛久はサウスポー構えに戻すと右サイドキックは佐藤。  牛久はヒザ蹴りから前に出るが、組んだ佐藤はコーナーに押し込みヴァレリーキック。体を入れ替えた牛久に佐藤はボディロックからザバ折りの佐藤! しかしここを残した牛久。  佐藤はコーナーに押し込みながらも細かいヒザ。右を深く差して右ヒジを打ち込む牛久! バッククリンチも佐藤が離れてゴング。  2R、近づきバックヒジの牛久。さらに右を突いてコーナーに押し込む牛久。コーナー背にする佐藤は、左小手に肩パンチ、ヴァレリーキックも、押し込む牛久は右で差して左ヒジ。ブレーク。  詰める佐藤のはダブルレッグへ。ここも差し上げた牛久。四つに組む佐藤がロープ背に。細かい蹴りもブレーク。  サウスポー構えから左ボディストレートを突く牛久に、佐藤は跳びヒザから組んで四つで小外がけも、コーナー背に崩れない牛久は脇を潜りボディロック。しかし背後の牛久にヘッドロック気味に右のパンチの佐藤。  押し返し右で差して右ヒザ、右のヴァレリーキックを腿に突き、肩パンチを入れる佐藤。牛久はコーナーに押し込まれたままゴング。 [nextpage] ▼第5試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R〇矢地祐介(フリー)70.95kg[判定3-0]×宇佐美正パトリック(Battle-Box)70.85kg  矢地は、今大会でライト級王座を争うホベルト・サトシ・ソウザ、ルイス・グスタボに連敗も、ボイド・アレン、ザック・ゼイン、キム・ギョンピョの代役の白川陸斗を相手に3連勝。202年5月にBellator初参戦で、元ROAD FC王者マンスール・ベルナウイに、1R ダースチョークで一本負けを喫した。  宇佐美は、元高校ボクシング6冠王者。フルコンタクト空手のベースも持ち、2022年10月にRIZIN初参戦。佐々木信治、“ブラックパンサー”ベイノアをいずれもKO・TKOに下すも、2023年4月にキム・ギョンピョに1R 一本負け。同年9月にはキックボクシングルールで元K-1王者の安保瑠輝也から二度ダウンを奪われ判定負け。2024年6月、徳留一樹を1R 右フックで沈め連敗脱出。  近年、組み力を増す34歳の矢地が国内の若手有望株の宇佐美を完封するか、24歳の宇佐美がタイトルマッチ経験者の矢地を打ち砕き、世代交代を果たすか。  1R、サウスポー構えの矢地に、オーソの宇佐美。矢地は左前足を獲りに行くが、切る宇佐美の手がアイポークに。再開。  宇佐美の蹴りにダブルレッグテイクダウンの矢地だが、すぐに差し返して立つ宇佐美。ジャブを突いて前に。コーナーに詰めて自ら組んで離れて右フック。  中央に戻す矢地に、右ボディ、左フックの宇佐美。矢地のシングルレッグにアームインギロチンチョークをクローズドの中で絞る。首を抜いた矢地は右のパウンドを入れてハーフに。すぐに足を戻す宇佐美。矢地も立たせず。  2R、打撃に付き合わずいきなり組んだ矢地。ここは突き放した宇佐美。頭を下げて大きな左右を振る矢地をかわす宇佐美は、右ボディ。詰める矢地の右をさばく宇佐美は中央へ。手数が減る両者。  右から左のワンツーを突く宇佐美。矢地は詰めて組みの動きへ。前手をつかんで組みの間合いに入るが回る宇佐美は右インロー。  矢地は圧力をかけるが前足へのシングルレッグは腰を入れずに手だけで深追いせず。矢地は左ハイ。ブロッキングの宇佐美は手が出ず。  矢地はダブルレッグ切る宇佐美に、残り10秒でコーナーに詰まるもシングルレッグでテイクダウンでゴング。  3R、圧力かける矢地は左ミドル。矢地の組んでの小外がけは残した宇佐美だが、矢地はダブルレッグへ。そこに再びギロチンチョークは宇佐美。ノーアームも首を抜く矢地は腰を抱いて一気に右へ足を飛ばしてパスガード! サイドから殴る矢地に宇佐美は立ち上がろうとするが、押さえ込む矢地はインサイドガードから細かいパウンド。  腰を切る宇佐美に背中を着かせて右枕から残り38秒でマウントへ! オーバーフックで抱きつく宇佐美を剥がしてパウンド連打し、ゴング。  判定は3-0でテイクダウンからパウンドを入れた矢地が勝利。Bellatorの敗戦から再起し、宇佐美の世代交代を許さなかった。 [nextpage] ▼第4試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R×萩原京平(SMOKER GYM)65.90kg[1R 2分39秒 リアネイキドチョーク]〇高木 凌(パラエストラ八王子)66.0kg  萩原は、2023年4月にカイル・アグォンを破り3連敗から脱出したものの、9月に元フェザー級王者の牛久絢太郎に判定負け。再起を懸けて臨んだ2024年3月の武田光司戦でも判定で敗れ再び連敗中。戦績は7勝9敗。現在は東京・練馬のTRIBE TOKYO MMAに拠点を移し、フリーとなった武田光司とも練習をともにしている。 千葉県出身・パラエストラ八王子所属の24歳の高木は、PANCRSEフェザー級1位。プロMMAデビューから得意の右ストレートで3試合をフィニッシュする怒涛の4連勝も、2022年12月の新居すぐる戦でアームロックを極められ初黒星。その後、遠藤来生、中田大貴を相手にTKO勝ちで再起も、2023年10月にビクター・コレスニックに判定負け。2024年4月、RIZIN2戦目で西谷大成を初回TKOした。戦績は7勝2敗。  1R、右ローを突く高木に、萩原は右フック。高木は右ストレートを振ってシングルレッグテイクダウン。ボディロックから左手首をコントロールしてから右のパウンド!  そのスペースで立ち上がろうとした萩原に一気に両足をかけて4の字ロックで背中に乗った高木は右腕から、左腕に変えて喉元に差し込みリアネイキドチョーク! 背負ったままいったん後ろ手を剥がそうとした萩原だが、組まれてタップした  RIZIN連勝をマークした高木は、「萩原選手のおかげで盛り上がりました。ありがとう。自分は1カ月前にパニック障害になって、館長が千葉まで来て、みんなが優しくしてくれたらこの場に立つことが出来ました。もっと強くなって戻ってきます」と語り、塩田GOZO歩館長を肩車して、記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼第3試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R×金太郎(アメリカン・トップチーム)60.95kg[1R 3分16秒 TKO] ※左ストレート→グラウンドヒザ〇秋元強真(JAPAN TOP TEAM)60.90kg  金太郎は、かつて拳を交えた堀口恭司がいるATT入りし、2024年3月に、ダイキ・ライトイヤーに判定3-0で勝利し、連敗を「4」で止めた。31歳になり、今回、野心に燃える十代の超新星・秋元強真を技術と経験で圧倒し、完全復活を遂げるか。  5戦無敗、18歳の秋元強真は、幼少期にボクシングを1年間習い、その後8年間サッカーを経験。14歳の頃、朝倉兄弟に憧れ、中学卒業を機にプロを目指しパラエストラ柏(現THE BLACKBELT JAPAN)でMMAを始めた。アマチュア6戦全勝で、プロ3連勝後にJAPAN TOP TEAMへ移籍。2024年5月には朝倉未来推薦選手として『格闘代理戦争』に出場し、アラン“ヒロ”ヤマニハに2R、右ボディを効かせてTKO勝ちするアップセットを起こした。  THE OUTSIDER出身の金太郎は、時を経て、朝倉兄弟門下生となった新鋭を下す壁となるか。秋元は、金太郎越えで朝倉海の抜けたバンタム級戦線で一躍スター選手の座に躍り出るか。  ともに笑顔で中央へ。秋元のセコンドには朝倉海とエリー&ビリー。  1R、ともにサウスポー構え。先に左ローは金太郎。中央を取る秋元に左回りの金太郎は左ロー。秋元のインローからの詰めにダブルレッグテイクダウンは金太郎。  ハーフの秋元の亀からの立ち際ににバックに回る金太郎だが、両足はかけさせず立ち上がる秋元は押し込んで片足をかけるが、金太郎は正対。押し込む秋元のヒザ蹴りにシングルレッグへ。  離し際にサッカーキックは空を斬る。左ローを当てる金太郎は左右連打で前に出るが、かわした秋元はガードを固めて右ジャブから左ストレート! ダウンした金太郎の頭を押さえつけてグラウンド右ヒザを連打し、レフェリーが間に入った。  秋元は「生意気言ってすみません。自分は海さんや未来さんがここで戦っている姿を見て、格闘技を始めました。海さんや未来さんがいったんいなくなったこのリングを盛り上げるのは俺なんで俺に注目してください」と語った。  18歳の秋元。10代でのベルト獲得はなるか。 [nextpage] ▼第2試合 RIZINフライ級(57.0kg)5分3R×新井 丈(和術慧舟會HEARTS)56.95kg[1R 4分12秒 TKO]〇エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ/CIT Performance Institute)56.35kg “NEVER GIVE UP”を信条とする新井は、プロ初勝利以降、9連敗を喫したが、2019年10月から怒涛の11連勝。2023年11月に山内渉との修斗世界フライ級王座決定戦に3R KO勝ちし、ストロー級とフライ級で修斗史上初の2階級同時王者となった。激闘からわずか1カ月後の大晦日にRIZIN初参戦し、ヒロヤと対戦。2RハイキックでダウンしTKO負け。2019年2月から続いた11連勝がストップした。MMA16勝11敗2分。  南アフリカ、EFCフライ級・バンタム級二階級王者のズールーは、RIZIN初参戦。6歳から極真空手を始め、2008年に3カ国対抗戦で優勝を果たすとムエタイとK-1ルールにも挑戦。2010年にMMAに転向。2016年には『The Ultimate Fighter(TUF)24』に出場し、初戦で扇久保博正と対戦。2R 一本負けした。2023年7月にEFCバンタム級王座決定戦でムサ・セツワペを4R リアネイキドチョークで極め二階級同時王者に。2024年3月の前戦ではフライ級王座も防衛している。現UFC世界ミドル級王者ドリカス・デュプレシがチームメイトで、今回セコンド入りも検討されている。MMA15勝6敗1分。  1R、オーソドックス構えの新井に、サウスポー構えのズールー。詰める新井にズールーは左前蹴りから。新井は右のダブル。ズールーはテイクダウンのフェイント。切る新井に、ジャブ&ローのズールー。新井は右ストレートをヒット! スイッチするズールーは左前蹴り。  蹴りで距離を取るズールーに中に入る新井は左右をまとめるが、ブロッキングのズールー。新井はジャブを突く。左前蹴りのズールーはミドルを腹に2度当てる。  上を見せて下を突くズールー、左右の蹴りを上段に。さらに左ミドルを腹に効かせると、左ハイに新井はグラつく。さらにズールーは右テンカオ、首相撲ヒザ! 下がる新井にズールーは右アッパー! 大きな後ろ廻し蹴りをアゴにヒット! 右ストレートに新井が棒立ちとなり、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第1試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R〇カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン/TIGER MUAY THAI/LEGION)65.90kg[1R 1分48秒 KO] ※左ストレート×木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)66.0kg  かつて朝倉未来と接戦を繰り広げた中央アジアの雄がRIZINに連続参戦。ダウトベックは、2023年9月に元UFCのディエゴ・ブランダオンに1R 35秒でKO勝ちすると、元ONEの松嶋こよみも1R TKO。2024月6月にRIZINに再参戦し、関鉄矢も1R、左ボディでKOし7連勝。  空手ベースの木下は、2023年6月にRIZIN初参戦。元K-1王者の久保優太にスプリット判定で惜敗も、2024年3月のDEEPでは五明宏人との空手対決で1R KO勝利。20247月には、体重超過した前DEEPフェザー級王者・神田コウヤに判定2-1で勝利し、3連勝中だ。  空手ベースの木下を相手に、ボクシング&シラット王者のダウトベックが今回も1R KO記録を更新するか。それとも木下が一撃で大物食いをするか。  平本蓮が第1試合からリングサイドで観戦。  1R、ともにサウスポー構え。左を振るダウトベック。出入りで左ボディ、左カーフも。ワンツーの左はガード上に。木下もステップを踏んで左上段蹴り。その蹴り足を掴んで左を打ち込むダウトベックは、右前手フック。さらに踏み込んでワンツー!  その左の一撃が耳後ろを突き、木下がヒザから崩れ、パウンド前にレフェリーが間に入った。
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