MMA
インタビュー

【RIZIN】サバテロと対戦する太田忍「“しょっぱい試合”って何? 」「男祭りの中でも数少ないガチのカードだと思ってる」「上質なMMAのぶつけ合いをしたい」

2025/05/02 22:05
 2025年5月4日(日)東京ドーム『RIZIN男祭り』に出場する全選手の個別インタビューが、2日(金)都内にて行われた。 ▼第6試合 RIZINバンタム級(61kg)5分3R太田 忍(THE BLACKBELT JAPAN)7勝4敗ダニー・サバテロ(米国/ATT)14勝4敗1分  第6試合のバンタム級で太田忍と対戦するダニー・サバテロが試合への意気込みを語った。  太田は、リオ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリストで、MMA7勝4敗。近年では倉本一真、瀧澤謙太相手に連勝後、2023年10月に佐藤将光にスプリット判定負け。しかし、大晦日に芦澤竜誠に1R KO勝ちすると、2024年4月にバンタム級転向初戦の牛久絢太郎に判定勝ち。6月にはBellator初参戦でロジャー・ブランクと対戦し、1R 2分18秒 ノースサウスチョークで一本勝ち。3連勝で9月に元谷友貴との再戦に臨んだが、3R 4分9秒、リアネイキドチョークで敗れている。  対するサバテロは、NCAAディビジョン1で活躍するなどフォークスタイルレスリングと柔術を融合させたグラップラー。元Titan FCバンタム級王者。MMA14勝4敗1分で、2021年5月からBellatorに参戦。バンタム級ワールドグランプリ1回戦でレアンドロ・イーゴを下すと、12月の準決勝&バンタム級暫定王座決定戦でラウフェオン・ストッツにスプリット判定で敗れ王座獲得ならず。23年4月にマルコス・ブレノ相手に2R リアネイキッドチョークで一本勝ちし再起も、23年7月の『超RIZIN.2』でマゴメド・マゴメドフにギロチンチョークで一本負け。同年11月にストッツとの再戦でも判定負けを喫したが、2024年8月の前戦ではPFLのワンマッチに出場。大熱闘を繰り広げて判定0-0のドローとなっている。  グレコローマンのオリンピアンと、カレッジレスラーのレスリング対決は、もちろんMMAのなかで行われる。しかし、今回の舞台はリングだ。  スタンドから始まる、極上のMMAレスリングは、日本人対決の多い『RIZIN男祭り』のなかで注目のワールドクラスの戦いとなる。 MMAレスリングで上回る自信があるし、「そこまで」いかないかもしれない ──太田選手、試合を2日後に控えた心境を。 「いよいよ試合だっていう感じがしてきて。まあ戦う覚悟はいつもできてますけど」 ──今回の髪型は? 「4日前に1回よくしてもらったんですけど、汗かいたり、お風呂入ったりして、ちょっと崩れて色落ちちゃったんで、毛先を染め直してもらってセットまでしてもらっています」 ──何かイメージされたんですか? 「男祭りを」 ──なるほど。それでは試合の話になりますが、対戦相手のサバテロ選手の印象をあらためて教えてください。 「まあ強い選手ですよね。あのFIGHT MATRIXのランキングでも、RIZIN外国人選手の中でもたぶん、井上直樹選手(31位)の次ぐらいかな(※サバテロは39位)。実績もしっかりあるし、実力もちゃんとある選手だし。タイプは似てますね。僕もBelltatorで戦って、レスリングのバックボーンで、レスリングをMMAの中でうまく使ってくるっていう」 ──太田選手とレスリング対決といったファンが想像しているものと、ご自身でどんな試合展開になるとイメージしていますか。 「皆さんが期待してるのはスクランブルの展開だと思うんですけど、今回は本当にレベルの高い、いいファイターなんで。そういう場面がたくさん見せられるんじゃないかなという風に僕も思ってるし。まあ、何としても勝ちたいんで、勝ちに徹する試合で動かそうと思ってるので。フィニュシュを見せられるかわからないけど、フィニッシュ目指して頑張ります」 ──RIZINの舞台で外国人選手と対戦するのは初めてになるかと思うんですが、日本人ファイターとの試合に比べて、試合の準備とか心境に違いはありますか。 「準備はもちろん──相手が日本人ファイターだとしても、今回のアメリカ人だとしても、あまり、その選手に勝つための準備をするっていうのは変わらないです。RIZIN一発目で僕とサバテロ選手がやってくれるので、ここで日本のMMAも甘くないぞというのをしっかり見せてやりたいなっていう気持ちはあります。なので、まあ男祭りの中でもこの何て言うんだろうな──自分がガチのカードだと思っているので。数少ないガチのカードだと思ってるので。それはしっかり意識した中でRIZINの厳しさ、日本のMMAの厳しさっていうのを見せるための国際戦かって僕は思っています」 ──映像をいくつか見ていく中で、サバテロ選手は面白いのが試合前までというような評価があり、結構試合内容がしょっぱいことが多いという評価もあるので、もしかしたら今回もドームという大きい会場で、しょっぱい試合になる可能性もあるかもしれないですが、その辺は太田選手としては思うところはありますか。 「……“しょっぱい試合って何?”って感じですよね。あの、じゃあグラップリングの試合はしょっぱいのか? グラップリングの競技っていうのはしょっぱいのか? って言ったら、そうじゃない。(組み技で)コントロールしているのがしょっぱい試合って言うなら、ストライキングの試合見てればいいし、キックボクシング見てればいいし、ボクシング見てればいいし。僕は彼の試合がしょっぱい試合だとは思わないし、上質なMMAだと思ってるし、僕はその上質なMMAのぶつけ合いをしたいなと思っているので。しっかりMMAを好きで見てくださる方だったら、いい試合だなと思ってもらえる試合ができる」 ──サバテロに話を聞いた時に、太田選手のレスリングはグレコで、自分のフォークスタイルレスリングとは違う、と言っていました。、実際のところ、太田選手から見て、彼のレスリング力をどのように見てますか? 「彼が言ってる通り、僕のレスリングはグレコローマンスタイルです。彼のレスリングはフリースタイルのようなカレッジレスリングがバックボーンなどは間違いないですけど、NCAAディビジョン1に何回か出場みたいな、なんかクソみたいな実績で何を言ってるんだって。たぶん学生で。MMAの彼のレスリングはすごく素晴らしいものがあると思いますけど……まあ、レベルは違うから。ハナクソみたいな実績で適当なこと言うなと」 ──今回はリングですが、その彼のケージを主としたMMAレスリングを断ち切る、あるいは最後に優位なポジションを取る自信というのはありますか。 「そこで上回らなければ、試合の展開も劣勢になってしまうと思うので。僕はそこで上回る自信もあるし、準備してきたものもいっぱいあるんで……うん。まあ“そこまで”いかないかもしれない。僕がスタンドでKOする可能性も多いにあるんで」
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