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レポート

【NJKF】庄司理玖斗が上位ランカーを破り連敗脱出、MARIがISKA世界王座挑戦を前に惜敗、堀田優月が5戦目で王座獲得

2025/04/30 21:04
【NJKF】庄司理玖斗が上位ランカーを破り連敗脱出、MARIがISKA世界王座挑戦を前に惜敗、堀田優月が5戦目で王座獲得

(C)NJKF拳之会

NJKF拳之会主催興行24th「NJKF2025 west 2nd」
2025年4月20日(日)岡山コンベンションセンター

▼WメインイベントⅡ NJKFフェザー級ランキング戦 58kg契約 3分5R ※ヒジあり
×坂本直樹(NJKF道場373/NJKFフェザー級4位)
判定0-3 ※48-50、48-49×2
○庄司理玖斗(NJKF拳之会/NJKFフェザー級7位)


 拳之会主催興行としては24回目となる今回は、地元の英雄・国崇が不出場。「ポスト・国崇」として期待されている庄司理玖斗がNJKFフェザー級ランキング戦でダブルメインイベント第2試合、大会の大トリを務めた。

 同級6位の庄司が対戦したのは、同級3位、WBCムエタイ日本同級6位の坂本直樹。2月にNJKFフェザー級前王者・大田拓真がタイトルを返上したこともあり、ここで勝てば一気に王座が見えてくる両者。特に庄司は地元大会のメインということもあり、序盤から緊張感のある戦いが展開された。

 1R、ローやミドルの蹴りを中心に様子見の坂本に、庄司はパンチで前に出ていく。ヒジも見せる庄司はコーナーでボディを叩き込む場面もあったが、終盤には坂本もパンチで応戦。


 2R、坂本は組んでヒザを打つ場面が増え、接近戦になると庄司はヒジで応戦。離れると庄司はボディから顔面にパンチをつなぐなどで攻め、終盤には跳びヒザも見せる。

 3Rはパンチを交換する場面が増え、庄司は左オーバーハンド、左ボディなどをヒット。後半、坂本のインローがローブローとなり、中断。庄司はかなり苦しそうな顔を見せていたが、インターバルの後に再開可能に。庄司はやはり前に出て、終盤コーナーでパンチラッシュを見せる。このラウンド終了時点で公開されたスコアは30-29が2人、30-28が1人で、いずれも庄司を支持。

 4R、オープンスコアで不利と出た坂本は組んでいくが形勢逆転には至らず、ハイキックを見せる場面もあるものの、やはり庄司のパンチが優位の印象。庄司はコーナーで右ボディを叩き込む。

 5R、今度は坂本にローブローが入り、一時中断。後半はお互いにパンチを繰り出しての乱打戦となり、このラウンドはやや坂本が優勢に。最終ラウンドを終えての判定は49-48が2人、50-48が1人で、庄司に軍配。庄司は格上ランカーを相手に最後まで攻めの姿勢を見せ、地元大会でのメインを勝利で飾ることに成功しただけでなく、第2試合で判定勝ちした弟の庄司翔依斗(かいと)とともに兄弟で地元のリングを盛り上げた。

 試合後のマイクで庄司は「去年3連敗して、地元でメインということで、練習もうまくいかず、ものすごく不安だったんですけど、父親から『どんな結果になろうと絶対支えてやる』という言葉をもらったのがすごく支えになって、踏ん張ることができました」と言い、誕生日を迎えたという父を祝福。さらに弟と同日の勝利に「庄司兄弟で最強を目指します」とも。さらに「真琴選手とフェザー級王座決定戦がやりたいです」とベルトへの意欲も見せた。


 大会後、庄司は「4連敗になるかもしれないという不安を抱えた中での勝利で、とてもうれしかったです。今回勝ったことで、王座決定戦になるのかトーナメントになるのか分からないですけど、そこには絶対に入ったなと思うので、向上心しかない状態です。作戦は、ローを蹴りつつ右からの攻撃を入れて、ガードが甘いという弱点を克服しようとしていたんですが、めちゃくちゃガードが空いちゃって(笑)。反省点ばかりの勝利でしたけど、まだまだ強くなれるということだとも思うので、しっかり改善していきたいです。

 ボディは打っていこうと思っていたんですが、相手が腕でガードをしてこなかったのと、ボディにヒジを一切合わせてこなかったので、けっこう入れられました。ただ、そこからのつなぎが全然だったので、そこも課題ですね。地元でのメインは2回目でしたけど、前回は第2部の女子のタイトルマッチが実質メインだったと思うので、今回はしっかり僕の価値を認めてもらってのメインだったと思うとうれしくて、地元でたくさんの応援団に囲まれたのも心強くて、楽しめました」とコメント。今後への意欲に目を輝かせた。

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