2025年4月6日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.2』にて、内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)とKNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R延長1Rで対戦するチュームーシーフー(中国)のインタビューが主催者を通じて届いた。
チュームーシーフーは中国の少数民族であり戦闘民族として知られる「イ族」の出身。2022年3月の『武林風』では、過去K-1で武尊と激闘を演じた強豪ワン・ジュングァンと対戦し、判定で惜敗したものの互角の打ち合いを演じた。2023年6月に初来日、龍聖から右フックでダウンを奪い、延長戦で判定負けも龍聖を苦しめて一躍注目を集めた。
2024年2月の再来日では久井大夢と対戦し、これも激闘の末にチュームーシーフーが左フックでダウンを奪って勝利している。8月の3度目の来日では元山祐希をハイキックで初回KOした。10月には栗秋祥梧とKNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦を争ったが、延長戦で判定2-1の惜敗。戦績は27勝(10KO)6敗。また、1月にはMMAデビューも果たし、1RでKO勝利している。
KNOCK OUTに栄光をもたらしたい
──前回、昨年 10月の栗秋祥梧戦の試合内容について、今、改めて振り返ると?
「栗秋祥梧選手は非常に強い意志力を持った優秀なキックボクサーです。試合中、何度も重いパンチやキックを入れましたが一度も倒れませんでした。私は彼をとても尊敬しています」
──判定結果について抗議もされたと伺いました。そこについてはどう思っていますか?
「正直に言って、判定の結果にとても驚きました。もちろん栗秋選手は強かったですが、試合では明らかに私が優位に立ち、大きなアドバンテージを得ていたと思います。審判の皆さんが真剣にあの試合を見ていたのかと思ったほどです。判定が不公平だったので、家族や支援者、友人、多くのファンが日本に行ってKNOCK OUTに出場すべきではないと提案してきました。しかし、日本のエージェントであるCFPの岩熊氏とKNOCK OUTの皆さんが、審判の公平性については今一度きちんと見直し、再発防止に努めると再三約束してくれたので、安心して再びKNOCK OUTのリングに戻ることにしました」
──前回の試合を踏まえ、練習などで考えたこと、強化した部分などは?
「いろいろな部分をじっくり強化してきました。感覚としてはKNOCK OUTに出場していなかったこの期間、また一段と強くなったと思いますよ。そして今回の試合までの間に2試合して、両方勝利しました。何もかも万全です!」
──今回の対戦相手である内藤凌太選選手の印象や、警戒すべきと思っている点は?
「内藤選手は非常に闘志が強くタフな選手という印象を持っています。私が最も警戒しているのは彼のプレッシャーです。内藤選手はどの試合でも前に出てプレッシャーをかけてきます。しかし私は彼を抑える方法を見つけています」
──今回はどういう戦いをして、どう勝ちたいと思っていますか?
「今回は特に決まった戦略は持っていません。状況に応じて対応する構えです。とにかくリラックスしてファイトしようと。試合をKOで飾り、KOボーナスで母にプレゼントを買ってあげたいですね。母はいつでも裏方で私をサポートして励ましてくれていますから」
──以前にも「まだ見せていない技がある」というお話をされていましたが、今回、特に用意しているものはありますか?
「もちろんまだ見せていない武器はたくさんありますが、適切なチャンスがなければそれを披露することはできません。もしチャンスがあれば必ず出します!」
──栗秋選手との再戦はいつ行いたいと思っていますか? それを実現させるために、今回必要だと思っているものは?
「まずは4月6日の試合をパーフェクトに戦い、少し休息をして次戦のことを考えたいと思います。しかし、ひとつだけ確かなことは、すでに明言している通り、私はKNOCK OUTのチャンピオンベルトを獲得するために戦っている、ということです。だから私はそれを諦めずに、今年もチャンピオンベルト獲得の目標に向かって突き進んで行きます!」
──栗秋選手への勝利以外で、今やりたいこと、目標にしていることは?
「そうですね。まずはKNOCK OUTチャンピオンとなり、それからKNOCK OUTを代表して日本や世界のビッグイベントでファイトしてKNOCK OUTに栄光をもたらしたいです! なぜなら、今や私はKNOCK OUTの契約選手であり、KNOCK OUTファミリーの一員だと思っています。ですので今後も努力してこのファミリーにエキサイティングな試合を届けていきたいです!」
──内藤選手にメッセージをお願いします。
「お互いにしっかりと準備をして、ファンの皆さんに4月6日、サンデーナイトで最も激烈かつ評価の高い試合を見せましょう!」
──今回の試合で、観客に一番注目してほしいポイントはどこですか?
「今回は私の試合だけでなく、採点が公平かどうかにも注目してほしいと思っています」