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【UFC】堀口恭司がフライ級10位のタギル・ウランベコフとアゼルバイジャンで対戦!「すごくやり辛い選手だけど対策練習もばっちり。しっかりブッ飛ばしてくる」=6月22日

2025/04/12 10:04
 2025年6月21日(日本時間22日)、アゼルバイジャン共和国の首都バクーにあるバクー・クリスタル・ホールにて、『UFC Fight Night: Hill vs. Rountree』の開催が決定。UFCと再契約をかわした堀口恭司(アメリカントップチーム・34歳)が、フライ級10位のタギル・ウランベコフ(ロシア・33歳)と対戦することが正式に発表された。  元UFCフライ級コンテンダーの堀口恭司(34勝5敗)のオクタゴン復帰戦の相手・ウランベコフ(16勝2敗/ロシア・マハチカラ)は、UFC5勝1敗の強豪。元UFC世界ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフに師事し、一本勝ち7回を記録しているダゲスタンレスリングのエースで、イーグルスMMA/AKAで練習。  2020年10月にUFCに初参戦するとブルーノ・シウバに判定勝ち。22年11月にネイト・マネスをギロチンチョークで下すと、23年12月にコーディ・ダーデンにもリアネイキドチョークで一本勝ち。2025年1月にキャリア8戦全勝だったクレイトン・カーペンターに判定勝ちで現在、UFC3連勝中だ。 (C)GONG KAKUTOGI  対する堀口は、2010年にプロデビューして以来、KO・TKO勝ち10回、一本勝ち5回を挙げている日本有数のMMAアスリートの一人。  修斗で世界王者に輝いた後、2013年10月にUFCデビューすると4連勝で当時の王者デメトリアス・ジョンソンと対戦。5R残り1分で腕十字で敗れ、UFCフライ級王座戴冠ならず。しかしその後も3連勝。2016年11月にアリ・バガウティノフに判定勝ち後、当時のUFCフライ級戦線縮小に伴い、オクタゴンを離れ、2017年4月からRIZINに参戦していた。  この間、20試合を戦い、RIZINとBellatorでバンタム級王座を戴冠。現在5連勝中でRIZINフライ級のベルトを返上したばかり。9年ぶりのオクタゴンカムバックとなる。  堀口のUFC参戦によって、UFCロースターに名を連ねる日本人アスリートは8人を数えることになる。  特にフライ級には、4人が名を連ね、5位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)、2024年12月のデビュー戦でUFCフライ級世界王者アレッシャンドリ・パントージャに挑戦した朝倉海(JAPAN TOP TEAM)、鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)が参戦中。  さらにバンタム級に『ROAD TO UFC』出身の中村倫也(AMERICAN TOP TEAM)、風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)、ウェルター級に木下憂朔(KILL CLIFF FC)、女子ストロー級の魅津希(Serra Longo Fight Team)らと共に、日本を代表して戦う。  UFC復帰にあたり、堀口恭司は「UFC参戦が決まりました。UFCのベルトを目指して、しっかり頑張っていきます。初戦はアゼルバイジャンで行われるUFCファイトナイトです。フライ級のタギル・ウランベコフと対戦します。この試合を勝って次に繋げていきたいと思っています。日本のファンの皆さん、世界の格闘技ファンの皆さん、自分の戦いをぜひご覧ください」とコメント。  また、UFCシニアバイスプレジデント兼アジア太平洋地域統括責任者を務めるケビン・チャンは、「堀口恭司選手のUFC復帰は、日本のファンの皆さまに誇りをもたらす嬉しい知らせとなることでしょう。このところ日本からはフライ級ランキング5位の平良達郎選手をはじめ、中村倫也選手、鶴屋怜選手といった新たな才能が台頭してきており、朝倉海選手と同様に多くの経験を積んだ堀口選手がUFCに参戦することで、日本のMMAがより一層盛り上がると確信しております。堀口選手の経歴そのものが物語るように、UFCで最もタフな階級と言われる舞台でどんな活躍を見せてくれるのか、期待しています」とのコメントを寄せている。  昨年末の本誌の取材でUFCランカーを語っていた堀口は、ウランベコフを高く評価していた。  身長170cmでリーチ178cm、幼少時からレスリングを学び、2014年の世界コンバットサンボ選手権57kg級で優勝。オーソから懐の深い打撃と四つ組みからの強いテイクダウンを武器に、ギロチンチョークなど9つの一本勝ちを誇る。フライ級ランカー内で対戦を嫌がられる選手の一人で、近年MMAグラップリングの比率を増やしている堀口にとって厄介な相手となるが、ATTのジョスエ・フォルミーガが2024年10月にウランベコフとのグラップリングマッチで勝利しており、堀口のウランベコフ対策の力となるだろう。  堀口の目標は、アジア人初のUFC世界王座獲得。その頂に現在立っているのは、同門のパントージャだが、堀口は本誌の取材に「チャンピオンとすごい仲いいんですけど、『お前、俺が行ったらブッ飛ばすから』なんて、すごい言ってます。で(パントージャも)『いいよ。いつでも来い』みたいな感じで言ってます」と、勝ち進んでいった場合の同門対決が、ATT内で織り込み済みであることを語っていた。  2016年11月のアリ・バガウティノフ戦での判定勝ち以来、8年7カ月ぶりのUFCでの試合に向け、自身のYouTubeにて、「アゼルバイジャンでもやることは変わらない。計量が終わった後のご飯とか気候とか気をつければ そんなに問題ない」とし、相手の印象について「身長が高くて打撃もできて寝技もできる、すごくやり辛い選手かなと思いますね。もう対策練習もばっちりです。しっかりブッ飛ばしてくるので、皆さん楽しみにしてください」と意気込みを語っている。  同階級には、元RIZINのマネル・ケイプ(6位)、ラマザン・ テミロフ(13位)がランキング入りしており、堀口恭司の加入により、フライ級戦線の激化、そしてUFC日本大会の機運も高まる。  同大会のメインイベントでは、元UFCライトヘビー級王者で現在同級4位につけるジャマール・ヒル(米国)と同7位のカリル・ラウントリーJr.(米国)が対戦。観戦チケットは4月25日(金)アゼルバイジャン時間10時(日本時間15時)に『iTicket』にて発売される。ファイトクラブ会員は4月23日(水)米国東部時間10時(日本時間23時)からチケットの購入が可能だ。 [nextpage] UFCフライ級ランキングと今後の試合(2025年4月12日付) (C)Zuffa LLC/UFC 王者 アレシャンドリ・パントージャ(ロイバルに判定勝ち。12.7 朝倉海に2R 一本勝ち)1 ブランドン・ ロイバル(10.12 平良にスプリット判定勝ち、3.1 ケイプ戦を負傷欠場)2 ブランドン・ モレノ(11.2 アルバジに判定勝ち、3.29 エルセグに判定勝ち)3 アミル・ アルバジ(11.2 モレノに判定負け)4 カイ・カラ・フランス(8.17 エルセグに1R TKO勝ち)5 平良達郎(10.12 ロイバルにスプリット判定負け)6 マネル・ケイプ(7.27 モカエフに判定負け後、12.14 シウバに3R TKO勝ち、3.1 アルマバイエフに3R TKO勝ち)7 アレックス・ ペレス(6.15 平良に2R TKO負け)8 アスー・ アルマバイエフ(10.19 マテウス・ニコラウに判定勝ち、3.1 ケイプにTKO負け)9 スティーブ・エルセグ(8.17 カラフランスに1R TKO負け、3.29 モレノに判定負け)10 タギル・ウランベコフ(2023.12.9 ダーデンにRNCで一本勝ち、1.18 クレイトン・カーパンターに判定勝ち、6.21 堀口恭司と対戦)11 ティム・エリオット(2023.12.9 スムダルジに肩固めで一本勝ち)12 ブルーノ・シウバ(7.20 ダーデンに2R TKO勝ち、12.14 ケイプに3R TKO負け、3.8 ヴァン戦を欠場)13 ラマザン・テミロフ(3.1 ジョンソンに判定勝ち)14 ジョシュア・ヴァン(12.7 ダーデンに判定勝ち、3.8 鶴屋怜に判定勝ち)15 朝倉海(12.7 パントージャに2R RNC一本負け)↓ チャールズ・ジョンソン(10.19 スムダルジに判定勝ち、3.1 テミロフに判定負け)※ランク外に
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