カットした傷が痛々しい魚井
2025年3月30日(日)あなぶきアリーナ香川『RIZIN.50』の第1試合RIZINバンタム級(61kg)5分3Rで、赤田プレイボイ功輝(剛毅會)に判定2-1で勝利した魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)が試合後インタビューに答えた。
魚井は2008年プロMMAデビューの大ベテラン。RIZIN、DEEPで5連敗を喫し、2024年9月のDEEPで梶本保希に判定勝ちで約3年ぶりの白星を掴むも、12月に小崎連に判定負けを喫していた。嬉しい勝利を振り返った。
試合の時はやっと普通になったなって(笑)
「ほっとしていますね。嬉しいです」
――実際に戦った赤田選手の印象は?
「やっぱり打撃が上手いなというか、ノりでやっていないというか基礎が凄いしっかりしてるなって思いましたね」
――記者会見だったり公開練習だったりとのギャップはどう感じた?
「試合の時はやっと普通になったなっていう(笑)」
「血が出ちゃったので。ジャブはたくさんもらっていても大丈夫だったんですけれど、そこの印象を取られてそうだなと。あと自分の感覚では、まだ映像を見ていないのでアレなんですけれど、3R最後の1分切ったぐらいで赤田選手の方がちょっと手数が多いかなどうかなって感覚として思ったので、取られることも判定を聞いている間に想像していて、あ、1個入ったかっていう感じでしたね」
――今後の展望は?
「RIZINさんにまた声をかけてもらえるんだったら是非お願いしたいんですけれど、RIZINさんに限らず今メインでお世話になっているDEEPさんのおかげでこういう舞台につながったと思うので、その2つを軸にいろいろ何かチャレンジ出来るタイミングと相手が整ってオファーをいただけるんだったらチャレンジしていきたいですね」
「試合前、煽ったりしてすいませんと、そういう感じの話ですけれど。早くああいう舞台はハケないといけないじゃないですか。次の試合があるので。とりあえず、お互いありがとうございましたみたいな感じで。2人ともバタバタしてたので、軽くありがとうございましたという風に話しましたね」
――赤田選手のカーフキックのダメージは?
「結構痛いです」
――膝をつくようなシーンがあったが踏ん張りが利かなくなっていた?
「そこまでではないんですけれど、上手いなと思いました。同じ場所を膝から下のスナップだけで遠くからずっと当て続けてきてたので、蓄積する感じで。それが凄い上手いなと思いました」
――自分が3-0で勝ったっていう手応えは?
「そうですね。全部向こうに入るのはないと思ったんですけれど、やっぱり血ですよね。見た目のイメージがすっごく悪いなって思ったので。見た目のイメージと後半少し相手の方が手数が評価されるということもあるかなと。ジャブとローですかね、軸が。僕の場合はパンチでしっかりやってたので、あり得るとは思っていました」
――その手数に対してもあくまで自分のスタイル、自分の一発を狙うっていうスタイルを貫いた?
「そうですね。でもパンチに限らず今回チームのテーマでやってたんですけれど、自由に出るものをちゃんと準備してきたんだから、タックルにしても蹴りにしてもそれ以外のことでも出そうっていうテーマでやっていました。パンチにこだわらないみたいな感じで」
――赤田選手が1Rの左フックが初めて効いたと言っていた。自分でも手応えはあった?
「1発目が右か左か当たって。グラっとしたというか、そういう感じがあって。効いたよってセコンドも言ってくれたので、続けて2回行ったことで打たれ強い選手だと思うんですけれどあそこは結構揺れたんじゃないですかね」