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【Krush】璃明武が延長戦で接戦を制してV3防衛、黒川瑛斗が大夢との打ち合いを制してKOで初防衛「次はK-1」

2025/03/30 20:03
Krush.1722025年3月30日(日)東京・後楽園ホール ▼Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×池田幸司(ReBORN経堂/挑戦者)※璃明武が3度目の防衛に成功。本戦の判定は30-30×3。 璃明武は2021年8月に第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝で黒田勇斗、決勝で鬼山桃太朗を下して、同級王座に就いた。同王座は2023年7月に永坂吏羅、2024年3月に倉田永輝を破って2度の防衛に成功している。2022年2月に第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝で金子晃大に敗北。2024年7月に開幕した「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝に進出も、金子に判定2-0で惜敗。12月は大久保琉唯に判定で敗れて連敗中。戦績は14勝(6KO)5敗。 池田は幼稚園から始めた空手をバックボーンに持ち、アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビュー。2022年3月に壬生狼一輝を判定で破りKrushバンタム級王座に就いた。同王座は2度の防衛に成功。2022年12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝で石井一成に敗れて3位に。2023年12月にはRISEに殴り込み松下武蔵を判定で破ったが、2024年3月には花岡竜に敗れた。スーパー・バンタム級に階級を上げた7月、晃貴を2RでKOして再起したのも束の間、9月永坂吏羅にダウン応酬の末初回KO負け。戦績は14勝(8KO)6敗。  1R、互いにローとインローを蹴る。池田がカーフを蹴れば璃明武もカーフ。徐々にギアを上げていく璃明武は上下に散らす多彩な技でのコンビネーションを繰り出す。  2R、前に出る璃明武に池田は右ローを狙い撃ち。スネでカットする璃明武だが、池田はしつこく右ローを蹴っていく。さらに横蹴り、掛け蹴りと変則的な蹴りも。璃明武は前へ出て左ボディ、左右フックを回転させようとするが池田を捕まえることが出来ない。  3R、池田は璃明武の攻撃に必ず攻撃を返すことを徹底し、クリンチ状態になってもヒザを蹴って手を休めない。璃明武は池田に蹴らせないように超接近戦を挑んでボディを叩く。池田はヒザで応戦。両者とも休まず手を出し続けた本戦はドロー。延長戦へ突入する。  池田の蹴りにパンチで対抗する璃明武。ジャブを突きまくる璃明武はワンツー、左ボディにつなげる。またも超接近戦に持ち込んでパンチを回転させる璃明武に池田はヒザで応戦するが、やはりパンチの回転の方が優り璃明武の手数が多い。終盤、池田も足を止めての打ち合いに応じるが、ここでワンツーを当てるのは璃明武。パンチの精度と回転力の差が最後に出たか。  判定は3-0で璃明武が勝利。苦しい試合を制した。  璃明武はマイクを持つと「もっと圧倒的に勝ちたかったんですけれど、元々分かっていたけれど池田選手は強い選手で、接戦で厳しい展開になったんですけれど、自分は一人で戦っているわけじゃないので。応援してもらって支えてもらって、自分は人生を懸けて生活をしているので勝たないとなって。延長に入る前にその人たちが頭に浮かんで、そういう人たちと一緒に喜びたいなって。  自分は技術にこだわっているんですけれど、最後は気合いで勝ちました。K-1王者になるために毎日過ごしているので、その目標は今も変わらないので、試合して勝って行ってK-1王者になるために、必ずなるのでこれからもよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼Krushバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)KO 3R 2分14秒×大夢(WIZARDキックボクシングジム/Krushフライ級王者/挑戦者)※黒川が初防衛に成功。 黒川は2022年5月にプロデビューすると5戦目まで負け無しだったが、2023年10月の6戦目で大久保琉唯に初黒星。2024年3月、鵜澤悠也を左ストレートでKOして再起を飾った。7月の「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」準決勝では林佑哉を初回KO、決勝では白幡裕星に判定勝ちで王座に就いた。伸びる左ストレートと大きく振り抜く右フック、思い切りのいいパンチが武器で戦績は7勝(2KO)1敗1分。今回が初防衛戦。  大夢は11勝(5KO)3敗の戦績を持ち、2021年6月からKrushに参戦。山脇、萩原秀斗らを破って4連勝(3KO)を飾ったが、2022年の「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」の決勝戦で大久保琉唯に延長戦の末に惜敗。2023年5月に再び「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」に挑んだが、決勝で大鹿統毅に敗れ王座を逃した。10月に宗一郎をKOし、王座挑戦をアピールすると2024年1月に悠斗をKOして第4代王座に就いた。10月のK-1大阪大会でも東虎之介にTKO勝ち。 1R、大夢はジャブとロー&カーフ、黒川はパワフルな左右フックを繰り出す。大夢は長いリーチから繰り出す右ストレートをヒットさせていった。  2R、大夢が長いリーチを活かしたジャブ、右ストレート、右カーフで流れをつかんだかに想えたが、黒川がリターンの左ストレートでダウンを奪う。立ち上がった大夢は右ストレート、左フック、顔面前蹴りで逆襲も黒川もパワフルなフックで応戦。  3R、逆転を狙う大夢は打ち合いに行くが黒川は一歩も退かない。両者とも相手のパンチに対してのリターンを打ち返し、至近距離で危険はパンチの応酬が続く。残り1分、黒川が右から左のフックでダウンを奪うと、大夢はもんどりうって倒れ、レフェリーがここでストップ。  見事KOで初防衛に成功した黒川は「防衛戦ということで圧倒的な試合で、自分はバンタム級の顔だぞと見せたいと思っていたんですけれど、バンタム級にもう日本人には相手はいないと思うので、このベルトと違って、K-1にバンタム級王者はいないと思うので今年中にトーナメントを開催してもらえれば嬉しいです。今年中にK-1王者になって絶対王者がいないK-1はいけないと思うので、僕がバンタム級王者になって引っ張っていきたいと思います」と、次はK-1王座を狙うとアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R〇瑠久(RAUSU GYM)KO 1R 2分37秒×蓮實 光(Re CAST GYM) ▼第5試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)延長R 判定2-1 ※9-10、10-9×2×健介(Jay's Box) ▼第4試合 Krushライト級 3分3R延長1R〇佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定3-0 ※30-29×3×松本和樹(K-1ジム川口ブルードラゴン) ▼エキシビションマッチ 2分1R―上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)勝敗無し―上野奏貴(kickboxing gym SHINYUUKI+) ▼第3試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R×山浦力也(北斗会館)KO 2R 1分28秒〇橋本楓汰(POWER OF DREAM) ▼第2試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)KO 3R 1分44秒×白幡太陽(FLYSKY GYM/Tmile Gym) ▼第1試合 Krushライト級 3分3R延長1R×山浦迅也(北斗会館)KO 2R 1分31秒〇下村泰平(K-1ジム総本部チームペガサス) ▼プレリミナリーファイト第3試合 Krushフライ級 3分3R〇元太郎(IDEAL GYM)判定3-0 ※30-29×3×新井真惺(team M m) ▼プレリミナリーファイト第2試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R〇上田咲也(HIGHSPEED GYM)TKO 1R 0分26秒×武蔵(デビルジム) ▼プレリミナリーファイト第1試合 -56kg契約 3分3R×許 裕雅(POWER OF DREAM)KO 2R 2分43秒〇水本悠我(優志塾平安道場)
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