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2025年3月8日(日本時間9日午前8時半~)、米国ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて『UFC 313: Pereira vs. Ankalaev』(U-NEXT配信/UFC Fight Pass配信)開催された。
メインイベントは「UFC世界ライトヘビー級選手権試合」(5分5R)で、王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)と、挑戦者マゴメド・アンカラエフ(ロシア)が対戦。コメインではライト級でジャスティン・ゲイジー(米国)とラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)が激突。
また、プレリムでは、日本の鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)が、UFCフライ級2連勝中のジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と対戦した。
なお、ヘビー級のカーティス・ブレイズ、ならびにフェザー級のジョン・カスタネーダがそれぞれ体調不良のため、ブレイズ対リズヴァン・クニエフおよびクリス・グティエレス対カスタネーダ戦の2試合が中止となっている。
『UFC 313: Pereira vs. Ankalaev』速報
▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R
×アレックス・ペレイラ(ブラジル)王者 12勝3敗(UFC9勝2敗)※UFC5連勝でストップ
[判定0-3] ※46-49,47-48×2
〇マゴメド・アンカラエフ(ロシア)挑戦者 19勝1敗(UFC11勝1敗)
※アンカラエフが新王者に。ペレイラは4度目の防衛失敗
ライトヘビー級タイトルマッチ5分5R。王者ペレイラに1位のアンカラエフが挑戦。4度目の防衛戦となる王者ペレイラ。GLORYで活躍した打撃では左右カーフ、シャープな左ジャブで相手を寄せ付けず、強いプレッシャーで打撃でフィニッシュする。10月の前戦でラウントリーJrを4R TKO。
初挑戦にこぎつけたアンカラエフはロシア・ダゲスタンのコンバットサンボ&グレコローマン出身レスラー。右利きサウスポーで、左ストレートからの上組み、ケージレスリングに長け、近年ではジョニー・ウォーカーを利き手の右で仕留めている。10月にラキッチに判定勝ち。長い不遇のときを経てようやく王座挑戦の機会を得た。
1R、サウスポー構えのアンカラエフにオーソのペレイラが中央を取り、圧力をかけて左カーフ。押し戻したアンカラエフが右ジャブ。しかしペレイラは左ジャブを2発。
続く左カーフをもらい嫌ったかアンカラエフは右で詰める。スイッチを見せるペレイラは右前蹴り。アンカラエフは左で押し戻し。右ボディストレートのペレイラに、アンカラエフは右カーフを返す。
左前足でカーフを打つペレイラは右ハイも。ブロッキングのアンカラエフに後ろ廻し蹴りも見せる。かわしたアンカラエフは左ストレートもまだ遠い。
右関節蹴りから右ハイのペレイラ。ブロッキングのアンカラエフにこつこつと左カーフを当てる。アンカラエフの左ストレートをかわすペレイラ。左カーフの打ち終わりに組んでケージに詰めるアンカラエフは両差しも時間足りずホーン。ペレイラのラウンドに。
2R、先に圧力をかけるアンカラエフ。ペレイラの左カーフをかわすと右前手を回して左前蹴りを腹に突く。さらに左前蹴り。右ミドルを返すペレイラに左の蹴り返しも。
前手争いからスイッチしての右を届かせるアンカラエフ! 左前蹴りも突き圧力をかけると、ペレイラには右ハイ。その打ち終わりにワンツーの左で詰めるアンカラエフ! さらにワンツーも右を返すペレイラ。右から左も。アンカラエフは回転を上げて右から左で詰める。
押し戻すペレイラにアンカラエフは前手を前手で触り、右から左の飛び込み。さばくペレイラに右ロー、さらにレベルチェンジの動きから、左右を突いてペレイラを下がらせる。右から左を当てたアンカラエフ! 少し崩れたペレイラがケージで凌いでホーン。アンカラエフのラウンドに。
3R、先に前に出るアンカラエフ。サウスポー構えから右ローを突き、インローも。押し戻すペレイラは左カーフ。アンカラエフは右前手のフックを見せて右から左で押し戻し。右ミドルを当てたペレイラ。右インローも。
左前蹴りを突くアンカラエフは、スイッチしての左狙い。遠間からシングルレッグもペレイラは回ってかわす。互いに凄まじい圧力のかけあい。
外足を取っての左を打つアンカラエフに下がりながら左右のロー。首相撲を狙い前に出たアンカラエフに右のカウンター。さらに詰めるアンカラエフに回りながらも左右ロー。アンカラエフに圧力をかけていく。右にサークリングするペレイラに左ハイを突くアンカラエフのラウンドに。ペレイラの手数を上回る。
5ラウンドに渡るバトルを終えて・・・ライトヘビー級タイトルはマゴメド・アンカラエフの手に🏆️
— UFC Japan (@ufc_jp) March 9, 2025
👊 #UFC313
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4R、チャンピオンシップラウンド。早々に詰めてシングルレッグからケージに押し込むアンカラエフ。上組みで両差しもケージ背に四つに戻したペレイラ。右で差して左ボディをこつこつ突くアンカラエフはテイクダウンを狙うが残すペレイラは左小手に巻いて、首をフックして離れる。
すぐに追いかけるアンカラエフの押し込みに場内からはブーイングも。しかし、右で差してこつこつ左を打ちヒザも突くアンカラエフはダブルレッグへ。左手首を掴むペレイラはクラッチさせず。アンカラエフはケージに押し込むもブレークに。
スタンドから右ハイのペレイラをブロックして詰めるアンカラエフは左で前に。さらにスイッチして右を振ってシングルレッグからケージに押し込み。右で差して左は組ませないペレイラが体を入れ替えようとするがさせないアンカラエフ!
右で差して押し込み左の細かいヒザ。左でおっつけて押し込むアンカラエフにペレイラはケージを背にしながらも回して倒したところでホーン。受けに回ったペレイラ、アンカラエフのラウンドに。
#UFC313 Official Result: Magomed Ankalaev (49-46, 48-47, 48-47 | @AnkalaevM) defeats Alex Pereira by Unanimous Decision.
— UFC News (@UFCNews) March 9, 2025
Final Main Card Results ➡️ https://t.co/DA5sqMHpv4
最終5R、先に中央に歩くアンカラエフにペレイラは足を止めて待ち受ける形に。左前蹴りを腹に突き、右オーバハンドから左右を突くアンカラエフ。ペレイラは左前手を細かく打って圧力をかけるが、アンカラエフは左オーバーハンドで押し戻す。左フックを振ったペレイラだが、まだ遠い。かわすアンカラエフは右ジャブ。左ボディ。
下がってかわすペレイラは、左カーフから右ハイの対角線攻撃! ブロッキングも若干動きが止まったアンカラエフだが、立て直して前に。右ジャブで押し戻してペレイラを下げさせる。組みのプレッシャーのあるなか回るペレイラは右ジャブも、詰めるアンカラエフは右で差して組み。ついに左脇を潜りバックテイク!
バッックリンチからヒザも正対したペレイラだが、ケージに押し込むアンカラエフは右ヒザを突き、再び脇を潜りバッククリンチからヒザでホーン。両者が手を挙げた。五分もアンカラエフが攻めたラウンドに。
ライトヘビー級🆕チャンピオン👏
— UFC Japan (@ufc_jp) March 9, 2025
マゴメド・アンカラエフ🏆️#AndNew
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判定3-0(49-46,48-47×2)でアンカラエフが勝利。新王者となった。ペレイラは4度目の王座防衛に失敗。新王者は「想定通り。もっとうまく戦えたかな。相手に後手に回させることが作戦だった。これまではみんなペレイラにカウンターを打っていたけど、今回は自分が前に出る試合をした」と語り、ペレイラは「大変な試合になることは分かっていた。2R目にプレッシャーをかけてきたけど、特に何もしてはいないと思う。アンカラエフがケージに追い込むことをつまらないと言うけど、効果的であることは間違いない」と敗因を語った。また、連戦の元王者は「少し休むか?」と問われ「練習を続ける」と語った。