MMA
レポート

【ONE】パシオがブルックスを2R TKOでストロー級統一王者に、ハガティーがウェイ・ルイを破り初防衛、アヤカロック封印した三浦彩佳がフォガットにヒザ十字を極めて4連勝!「タイトルマッチを」。隻腕ピーコックが鈴木真治から4度ダウン奪いTKO勝ち、ビビアーノがベリンゴンと5度目の対戦制して引退、ケイドがMMA3連勝!

2025/02/20 23:02

▼ONEフェザー級 MMA 5分3R
〇ビビアーノ・フェルナンデス(カナダ/ブラジル)
[判定2-1]

×ケビン・ベリンゴン(フィリピン)



 1980年3月、ブラジル・アマゾン マナウス生まれのビビアーノは、オズワルド・アウヴェス門下生として、ムンジアル2003年、05年、06年の黒帯64kg級世界王者に。2004年のブラジル『Jungle Fight 3』でMMAデビューし、リアネイキドチョークで一本勝ち。2戦目がいきなり、KOTC世界バンタム級王座戦で、ユライア・フェイバーにTKO負け。



 3戦目がHERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦で、山本“KID”徳郁にスタースイープを決め、腕十字を仕掛けるなど肉薄も判定負け。2009年からDREAMに参戦し、フェザー級GPで大塚隆史、今成正和、ジョー・ウォーレン、高谷裕之を破り優勝。初代DREAMフェザー級王座についた。2011年12月にはDREAMバンタム級王座も獲得し、2階級制覇。



 ONEには、2012年8月から参戦。2013年5月に岡嵜康悦に判定勝ちでバンタム級暫定王座を獲得すると、2013年10月にキム・スーチョルに判定勝ちで王座統一に成功。2016年1月にケビン・ベリンゴンと初対戦し、1R キムラロックを極めて4度目の王座防衛に成功。以降、7度の王座防衛に成功すると、2018年11月のベリンゴンとの2戦目でスプリット判定で敗れ、王座陥落。2019年3月の3度目の対戦では3Rにベリンゴンが反則の後頭部へのヒジ打ちで失格。王座を戻した。



 2019年10月にベリンゴンと4度目の対戦。2Rにビビアーノがリアネイキドチョークを極め、防衛に成功。しかし、2022年3月のジョン・リネカー戦で左フックを被弾し、KO負けで王座陥落。2022年11月の前戦ではマーク・ステファン・ロマンに判定負けで2連敗を喫していた。44歳。


 対する37歳のベリンゴンは、ビビアーノとの4度目対戦後、2020年にリネカー、2021年にクォン・ウォンイル、2022年にキム・ジェウンにいずれもTKO負けで、現在5連敗中。今回は2年3カ月ぶり復帰戦となる。



 MMA24勝6敗のビビアーノは、対ベリンゴンで通算3勝1敗。ベリンゴンとの5度目の対戦が、最後の試合になる。ONE Championship史上最多のタイトル戦勝利数と、ONEバンタム級MMAにおける最多防衛記録を保持しているビビアーノは、元王者として有終の美を飾ることができるか。



 1R、
ともにオーソドックス構え。先に左ローから入るビビアーノ。ベリンゴンも左右ローからバックスピンキック。右ロー。その打ち終わりにシングルレッグテイクダウンからすぐにパスガードからマウントへ。しかしその瞬間に跳ね返したベリンゴン。ビビアーノの下からの腕十字をかわすと、ビビアーノが立ち上がり。離れるベリンゴン。



 右オーバーハンド、左の蹴り、そこにシングルレッグのビビアーノだが切るベリンゴン。ビビアーノは右振り、金網に詰めてシングルレッグテイクダウン。ハーフガードのベリンゴンに背中をつかせて押さえ込んでパス、ニーインも、そこでヒールフック狙いのベリンゴン、上のビビアーノをまたも返して取り返したところでゴング。



 2R、
右前蹴りを打点高く打つベリンゴンに両手を広げて効いてないと詰めてシングルレッグテイクダウン。そのままサイドを奪い、左で脇差しヒジ、アームロック狙いにベリンゴンはブリッジで返してスタンドに。右ストレート、ヒ蹴り、左ミドル、右ローで前に。



 ビビアーノはカウンターで蹴り足を掴みに行くが、とらせないベリンゴン。続くシングルレッグも切って左に回ると、追うビビアーノがダブルレッグに入ったところでベリンゴンは足を広げて防御してゴング。



 3R、
右オーバーハンドのベリンゴン。ビビアーノの首相撲に、先に内側からアッパーを突く。ジャブの刺し合いから前に出るビビアーノ。シングルレッグも切るベリンゴン。圧力をかけ続けるビビアーノは「来い」と両手で招き、ダブルレッグへ。引き出せないと見るや、ケージに押し込み、ベリンゴンの股の間に頭を入れて押し込み、後方に投げてトップへ。ハーフのベリンゴンに背中を着かせたまま、ゴングを聞いた。




 判定は2-1でビビアーノが勝利。オープンフィンガーグローブをマットに置いたビビアーノは、「どんな方法でも勝ちに行った。みんなありがとう。チャトリ会長も、ヘンゾ・グレイシーもありがとう。14年間やってきたんだ」と語った。


MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント