▼ONEアトム級 MMA 5分3R
〇三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)
[1R 2分24秒 ヒザ十字]
×リトゥ・フォガット(インド)


柔道ベースの三浦は、2023年11月にONEストロー級でメン・ボーを1R スカーフ・ホールド・アメリカーナ=アヤカロックで極めると、2024年1月にONEアトム級で平田樹に判定勝ち。2024年11月の前戦でマカレナ・アラゴンにもアヤカロックを極めて3連勝中。今回もアトム級でフォガットと対戦する。

フォガットは、コモンウェルスゲームズのレスリング金メダリスト。U-23レスリング世界選手権でインド女性初の銀メダルに輝いている。父マハヴィル・シン・フォガットは映画『ダンガル きっと、つよくなる』で描かれた伝説のコーチでリトゥはこのレスリング一家の三女にあたる。
ONEではリン・ホーチン、メン・ボー、ジェネリン・オルシムを相手にいずれも判定勝ちで3連勝後、スタンプ・フェアテックスに腕十字で一本負け、2022年9月の前戦でティファニー・テオに1R リアネイキドチョークを極められている。
フォガットは強いレスリングをテイクダウン、スクランブルとコントロールで発揮したときの強さを誇るが、三浦はその先の極めを、不利な体勢からも狙うことが可能だ。3連勝で研究もされるなか、さらなるアプローチでアヤカロックをみたび極めるか。

1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけた三浦はシングルレッグへ。2度切るフォガットの左手を掴んでケージに押し込み、首後ろも掴もうとする三浦だが、手を抜いたフォガットは離れて右!

ダブルレッグの三浦を切るフォガットはヒザ蹴りを狙わず離れる。続く三浦はシングルレッグから足を手繰り寄せてバックを狙いうフォガットからトップを奪い、深くからんだ右足にヒザ十字! タップを奪った。

公言通り、アヤカロックを使わずタップを奪った三浦はケージの上でガッツポーズで少し涙。しかし、勝者コールに笑顔を見せた。

試合後、三浦は「いつもアヤカロック以外にあるんですよと言っていて、今回出ました。いろんな技を用意しています、まだまだたくさんあります。勝って言いたいことがあると言っていました。私はいま4連勝しています。ストロー級でもアトムでもどちらでも良いと言っていたのですが、もうアトム級でタイトルマッチがしたいです。私は極める力を持っています。面白い試合になると思います。ぜひタイトルマッチができるよう応援お願いします」とアトム級での王座戦をアピール。

5万ドルボーナスを告げられると「何でもやると言っていて……もう泣いちゃいます。いつも、自分のワガママを突き通して。それでも皆が応援してくれて。恩返しします」と語った。


