▼第1試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R
◯荒川ルシファー大夢(NJKF心将塾)
判定3-0 ※30-29×2、29-28
×クレイジーハスキー尚吾(REVOLT)

ルシファーvs.クレイジーハスキー。リングネームだけで判断すれば単なる色モノ対決ながら、そうならないところにマッチメークの妙味はある。

1R、サウスポーのルシファーは左のミドルやミドルハイ(肩口を狙った打点の高い蹴り)を連打して相手の右腕を殺しにかかる。しかしそんなことはお構いなしにクレイジーハスキーは十八番の右フックを打っていく。2Rになると、ルシファーの攻撃はさらに加速。左ストレートやテンカオを織りまぜながら、ハスキーを攻略しにかかる。

しかし、九州からやってきたハスキーの根性はホンモノ。顔色ひとつ変えず右ストレートをヒットさせ、ルシファーがよろめく場面も。2R終了した時点でのオープンスコアはふたりが19-19、20-20とイーブンで、残るひとりが20-19でルシファーを支持するという僅差だった。

こうなると、3Rが勝負だ。ルシファーはさらに左のミドルやミドルハイを打ち込んでいく。これまでガードすることなくカウンターを狙っていたハスキーだったが、さすがに腕にダメージが蓄積してきたのだろう。ラウンド終盤にはコーナーに釘付けにされたうえでパンチを連打を許し試合終了のゴングを聞いた。

判定は文句なしに3-0でルシファー。この試合のテーマに挙げていた「圧倒」はできなかったが、相手の利き腕を殺すという仕事ぶりはきちんと遂行していた。敗れたハスキーもきちんとガードすることを覚えたら、もっと勝率が高くなるタイプだろう。


