▼第6試合 DEEP☆KICK-57.5kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
◯松山 瞬(TEAM TEPPEN)
判定3-0 ※29-27、29-28、30-27
×安部宏聖(EX ARES)
※松山瞬がトーナメント決勝に進出。

DEEP☆KICK-57.5kg第4代王者の啓斗が王座を返上。それに伴い、昨年12月からスタートした挑戦者決定トーナメントが王座決定トーナメントに繰り上がることとなった。すでにもうひとつの準決勝では牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM)が一足先に王座決定戦に駒を進めている。

そんな牧野が待つ決勝戦進出をかけ、この日松山と安部が拳を交わした。松山は勝っても負けてもKOが多いことで知られるファイターで、RIZINへの出場経験もある。対する安部はアマチュア修斗関西大会で準優勝の実績を持つ二刀流ファイターで、昨年9月にキックボクサーとしてはデビューしたばかりだ。

試合が動いたのは2R終了間際。松山が右ストレートで先制のダウンを奪った。安部が倒れた刹那、ダウンかスリップかを迷ったレフェリーは一瞬判断を躊躇したかのように見えたが、ダウンを宣告した。

続く3R、窮地に立った安部はワンツーを主体に自ら仕掛ける展開に。リングジェネラルシップと手数では明らかに安部のラウンドだったが、ダウンしたポイントが響き、松山が3-0の判定勝ちを収めた。

試合後、リングに立った牧野は「このトーナメントは僕が優勝するために開催されたものだと思っている。しっかり倒して王者になって、その1週間後に試合がある(ジム代表の原口)健飛さんにつなげたい」と語った。
負けじと松山も「DEEP☆KICKは(プロ)デビュー戦からやらせてもらっていて、自分の中でも思い出のある舞台。そこで王者になって自分の力で盛り上げたいという気持ちは強い。決勝まであと1か月、しっかりと仕上げて王者になる」と宣言した。KO決着必至の王座決定戦になるか。


