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クレベル・コイケと鈴木千裕が、ボンサイ柔術で合同練習に入った。
大晦日『RIZIN.49』のフェザー級タイトルマッチでベルトを賭けて再戦し、フルラウンドの死闘で「2024年RIZINベストファイト」にも選出された両者が11日、合同でファイトキャンプに入ったことをSNSに報告した。
大晦日の試合後、鈴木は「ボンサイ柔術を学びたい。僕自身にクレベルの寝技が憑依したら、取り込めたらどうなるんだろうと考えたら、“絶対王者”のピースが揃う気がするんですよね。逆に、クレベルの寝技に僕の打撃が加わったら、クレベルどんだけ強いんだろうなって」と、名古屋・浜松のボンサイ柔術への出稽古で、足りないものを学び合いたいとしていた。
10日から名古屋入りした鈴木は、すでにクレベルの新ジムを訪れて所属選手たちに挨拶、練習に入っている。
ともにブルテリアの柔術衣に身を包んだ姿をアップしたクレベルは、「ベルトもトロフィーも、勝利も敗北もすべて過ぎ去る。大切なのは、時間をかけて築き上げる友情です。そして今日私は友達を得たことを知りました。一緒に進化しましょう。僕は柔術で彼を助け、彼はキックボクシングで僕を助ける」と、戦友として新たな友情が結ばれたこと、次戦や今後に向けて互いに強化していくことをインスタグラムに投稿した。
鈴木は、今回の“合体”を『ドラゴンボール』の“フュージョン”だという。漫画のなかでは、2人の人物を合体・融合させ、新たな超戦士を生み出す秘術だが、鈴木は、「短いキャンプで学べることは限られるけど、クレベルのマインドを取り入れることができれば負ける要因が少なくなる」と、クレベルの動きや強さのもとになっている戦う気も取り入れたいとした。
鈴木は、3月30日(日)の次戦『RIZIN.50』(あなぶきアリーナ香川)で、大晦日にYA-MANを撃破したカルシャガ・ダウトベックと対戦する。立ち合う自信はある。YA-MANを苦しめた組み技に対し、鈴木はボンサイ柔術勢やクレベルから得た動きやマインドを持って、いかに9連勝中のカザフスタン戦士を止めるか。
必ず超えてやる
— 鈴木千裕Suzuki Chihiro (@Chihiro__0514) January 31, 2025
香川に稲妻落としにいくぞ⚡️⚡️ pic.twitter.com/5dlRxbyQzl
そしてクレベルの次戦は、5月、6月、7月大会のどこになるか。群雄割拠のRIZINフェザー級では、『THE MATCH 2』で戦う朝倉未来、平本蓮ら日本勢のみならず、ヴガール・ケラモフ、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、ビクター・コレスニックら海外勢も王者の首を狙っている。クレベルも自身が強化すべき部分を鈴木から取り入れるつもりだ。
王者と元王者の合体はどんな進化をもたらすか。次号本誌『ゴング格闘技』にて、その詳細は掲載予定だ。




