▼第4試合 75kg契約 3分5R
〇渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
KO 3R 2分27秒 ※左ローキック
×アウン・カイン(ミャンマー)
ラウェイ戦績5勝2敗6分(引き分けが多いのはラウェイルールでフルラウンド戦った場合判定がなく全てドローとなるため)の渡慶次が今回迎え撃つのは、ラウェイ戦績15勝4敗10分のカイン。
前回7月大会では12勝1敗13分のソー・サー・バー(ミャンマー)と対戦し、時間切れドローに終わった渡慶次。それまでは3連続KO勝ちでラウェイの本場ミャンマーの戦士たちを撃破していた。今回で11大会連続出場となる。
1Rはミドルの蹴り合い。サウスポーの渡慶次は左ミドルと左ハイを蹴り分けていき、カインは右ミドル。カインはパンチも繰り出すが渡慶次はかわす。
2R、カインは右ミドルとハイを連打、負けじと渡慶次も左ミドルを返していく。カインはワンツーでボディを攻め、蹴りから顔面へのパンチと巧みに使い分ける。渡慶次は下がる場面が多かったが、徐々に前へ出て左ミドルと三日月蹴りをヒットさせていく。
3Rは激しいパンチとミドルの応酬となる。渡慶次は左ミドルに加えて左ローを蹴り、これでカインは度々バランスを崩す。そこへ渡慶次の強烈な左三日月蹴りが決まり、ダウンを奪う。カインのセコンドはタイムを要求。
再開後も左ミドルと三日月蹴りで攻める渡慶次にカインはパンチで攻め込み、組むと頭突きを見舞うが、渡慶次の左ミドルでくの字となり、左ローに右足を上げて耐える。渡慶次は左ハイキックを振ってからの左ロー連打でダウンを奪う。カインは大の字となり、立ち上がろうとするも立ち上がることができず10カウント。渡慶次が見事なKO勝ちを飾り、場内は渡慶次コールに包まれた。
渡慶次はマイクを持つと「今日は僕が憧れる伝説の中井祐樹先生が見に来てくれています。僕もパラエストラ吉祥寺で、柔術で組み技の鍛錬をさせていただいています。僕はラウェイに出会って、応援して下さる皆さんのおかげでやっと格闘技一本で食うことができています。ラウェイとミャンマーに感謝しているので、一生懸けて僕はミャンマーとラウェイのために働いていきたいと思います」と語り、メインの東のカットマンとしてセコンドに就くことを告げた。
▼第3試合 61.50kg契約 3分5R
△ピラオ・サンタナ(ブラジル/チームサンタナ)
時間切れドロー
△ソー・ムー・トー・ゲー(ミャンマー)
サンタナはオランダのジムに所属するブラジル人キックボクサーで、日本ではREBELSに参戦していたが7月にラウェイ初参戦。日本人選手をTKOに破り、2戦目で本場のミャンマー人選手と対戦する。ゲーは6勝1敗4分で今後の活躍が期待されるスーパールーキー的存在だという。
1R、サウスポーのサンタナは最初から右フック狙い。ゲーが真っ直ぐに突っ込んでくるところに右フックを合わせてダウンを奪うとその後もゲーの右ミドルに対して右フックのカウンターを命中させる。
2R、ゲーはサンタナが体勢を低くして入ろうとしたところへヒザを突き上げる。これでサンタナは入りにくくなり、ゲーは前蹴りやミドル、ローと蹴り技を多用。思い切ってフックを振るサンタナだが距離が遠く空振りに終わる。
3R、ゲーのハイキックとミドルになかなか入れないサンタナは業を煮やしたか思い切り踏み込んでのフックから組み付く。両者が激しくもつれて倒れる展開が何度も見られる。ゲーは待ちの姿勢でサンタナと見合う場面が多い。
4Rもゲーの前蹴りとハイキックで入ることができないサンタナはカポエイラキックや飛び蹴りを見せるが、すぐにゲーに距離を取られる。見合いが続き、サンタナも消耗を感じさせて動きが雑に。
5Rも蹴りで距離を取り、待ちの姿勢を貫くゲー。サンタナは序盤に右フックを強打するもその後が続かず、パンチにつなぐことができない。サンタナはやけくそのように飛び蹴りや回転技を繰り出す、カモンゼスチャーをするもゲーは乗ってこない。フルラウンドとなり、ルールにより引き分けとなった。