アデサニヤ「もう少し時間をかけるべきだったかもしれない」
そして、3連敗を喫した元王者は、試合直後に、ESPNの番組でインタビューに答えている。
「失望している。ファンやチームを失望させるのは嫌だし、チームも僕のことを誇りに思ってくれている。でもね。スリリングな苦しみだよ」と敗戦を語ったアデサニヤ。
「今回のファイトキャンプや試合で何が起きていたか?」と、異変を感じていたかと問われると「それを知る必要はないと思う。本当にキャンプに参加しなければ、ここまで到達することはできないし、これほど素晴らしく深くて、イライラすることも感じることもできない。それを理解できるのはごく限られた人たちだけだ。すごく素敵なゲームだけど、同時にバカげたゲームでもある」と、様々な要因を自身が引き受けるべきとした。
序盤はアデサニヤのものだった。
「彼は私のような男になることに興奮しているに違いない。でもやっぱり、1Rに自分がすべてをコントロールしているときはいい感じだった。今思えば、もう少し時間をかけるべきだったかもしれない。ただ、彼が疲れているのは分かっていたから、休ませたくなかったんだ」と、攻め急いだことを認める。

(C)stylebender
そして2RのKO負け。3連敗でミドル級王座奪還からさらに遠のいたことは間違いない。しかし、アデサニヤのモチベーションはチャンピオンシップではなく、格闘技の冒険を高く、深いレベルで行うことだ。再び試合に復帰するかどうか、その答えはすぐには出ないと言う。
「(次に何をするかは)分からない」とアデサニヤは語る。「冷静になってからいろいろ考えないと。まずは少しリラックスして、試合を控えているチームメイトを助けて、それから自分がどうしたいかを考える。いずれにせよ、そうするつもりだったんだけどね。試合をしてくれたナッソーディンに感謝したい。(「カムバックを期待する」の声に)すぐにではないけどね」と、落ち着き払った口調で語った“ラスト・スタイルベンダー”はその後、あらためて自身の試合を見返す動画をアップ。「私はまだ生きている」と、つぶやいている。



