【UFC】マッケンジー・ダーンがアマンダ・ヒバスに腕十字で5年ぶりリベンジ、ポンジニッビオがTKO勝ち、元GLORYアウメイダがアルハサンを初回KO、コプィロフがカーティスを残り1秒左ハイ、13戦無敗のバシに“プロスペクトキラー”ロドリゲスが初黒星つける、ソリアーノが初回TKO勝ち、ピットブルブラザーズのブネスが勝利のかめはめ波、トゥリオが衝撃デビュー

　1月11日（日本時間12日朝6時～）米国ラスベガスのUFC APEXにて、UFCの2025年開幕戦『UFC Fight Night: Dern vs. Ribas 2』（U-NEXT配信）が開催された。

『UFC Fight Night: Dern vs. Ribas 2』速報

▼女子ストロー級 5分5R　※ダーン インタビュー
〇マッケンジー・ダーン（ブラジル）15勝5敗（UFC10勝5敗）116lbs／52.62kg
[3R 4分56秒 腕十字]
×アマンダ・ヒバス（ブラジル）12勝6敗（UFC7勝5敗）116lbs／52.62kg

　メインイベントは、女子ストロー級6位のマッケンジー・ダーン（米国）と8位のアマンダ・ヒバス（ブラジル）の5年3カ月ぶりの再戦。2019年10月の前戦では、出産後わずか4カ月で復帰したダーンのグラウンドに付き合わないヒバスが打撃で上回り判定勝ち。ダーンがMMA初黒星を喫した。

　その後、ダーンはUFCで11戦7勝4敗。ヒバスはフライ級とストロー級の両階級で戦い9戦5勝4敗と、後発のダーンの方が試合数をこなしている。

　ストロー級でルアナ・ピニェーロに3R TKO勝ちし、2024年3月の前戦でフライ級で元ストロー級王者ローズ・ナマユナスに判定負けしたヒバス。アンジェラ・ヒルに勝利後、ジェシカ・アンドラージ、アマンダ・レモスに敗れるも、2024年8月の前戦でルーピー・ゴディネスに判定勝ちしたダーン。今回のファイトキャンプでは平良達郎ともトレーニングを行った。

　前日計量はともに116ポンド（52.62kg）の王座戦以外のプラス1ポンド規定のジャストでパス。5年3カ月のMMAの進化が試される再戦だ。

　1R、ともにオーソドックス構え。細かいステップのヒバスに右カーフを2度当てるダーン。ヒバスの蹴り返しに右カーフ。ワンツースリーで前に出る。そこに左を合わせるヒバスはバックスピンキックを腹に。

　右カーフを効かせるダーン。さらに左ミドルも。左ハイのヒバスは3連打もバックステップでかわすダーン。ヒバスはサウスポー構えで前足を変える。

　その前足にダブルレッグテイクダウンを決めたダーン。クローズドガードのヒバスは下から頭を引き寄せ、ヒジ。中央のダーンはヒバスをケージに押し込み、首を曲げさせてボディにパウンドを連打。鉄槌を入れる。ダーンのラウンド。

　2R、右カーフから入るダーン。ワンツー右ハイのヒバスをかわすとダーンがシングルレッグへ。それを小手巻き投げるヒバスに、下になるダーンはすぐにヒジ突き、ヒバスを出血させる。フルガードのダーン。左で頭を抱き、オーバーフック。右足を胸の前に入れたダーンは右で差して頭をマット側に入れ替え。鉄槌・ヒジのヒバスに下からも叩くダーンはオモプラッタで体を入れ替え、両足でネルソンに磔に固めてから上に。ヒバスのラウンドか。

　3R、サウスポー構えでカーフを避けるヒバス。ワンツーから左ハイ。かわすダーンはボディロックからテイクダウン狙い。残すヒバスをケージに押し込み、右で差すが左小手で右手でヒジも掴むと払い腰で投げるヒバス。

#UFCVegas101 Official Result: Mackenzie Dern (@MackenzieDern) defeats Amanda Ribas by submission (armbar) at 4:56 of Round 3.

Complete Main Card Results ➡️ https://t.co/0OFx0lTg3n

— UFC News (@UFCNews) January 12, 2025

　ガードになるダーンは下からヒジを額に突くと、左腕でヒバスの右手首を抱え、左足をヒバスの腰に置いてから腰を切って顔にかけて腕十字へ！ 腕をクラッチしてヒザを突くヒバスに右足を手繰り寄せて体を返したダーンが仰向けのヒバスにマウントに！ パウンドを入れて脇を開けさせると腕十字へ。クラッチするヒバスに鉄槌を入れて切って伸ばすとタップを奪った。

マッケンジー・ダーンのリデンプション💪💪💪

👊 #UFCVegas101 pic.twitter.com/8GIR21rC9m

— UFC Japan (@ufc_jp) January 12, 2025

　父メガトン・ディアス、さらにポケモンのイーブイのぬいぐるみを抱いた娘を抱き寄せたダーンは、「サブミッションでレコードを積み重ねたかったから嬉しい。あと10秒でもとに戻るのは嫌だからタップの方が好き」と語った。

Mackenzie Dern's (@MackenzieDern) five submissions rank 2nd most in UFC women's history (Robertson, 7).

MOST STRAWWEIGHT FINISHES - UFC History
6 - Jessica Andrade
5 - Rose Namajunas
5 - Mackenzie Dern
5 - Amanda Lemos
#UFCVegas101

— UFC News (@UFCNews) January 12, 2025

　女子ストロー級は、2月8日の『UFC 312: du Plessis vs. Strickland 2』で王者ジャン・ウェイリーに1位のタチアナ・スアレスが挑戦が決まっている。2位のヤン・シャオナンは2024年4月にウェイリーに挑戦して判定負け。3位のビルナ・ ジャンジロバにダーンは2020年に判定勝ちしており、6位のダーンは今後について「タチアナの試合がどうなるか」と語った。

　試合前の会見では、「目標はチャンピオンになること。私はタチアナに勝ってほしいと思っているけど、チャンピオンシップまでどちらが勝とうとあと2、3試合はあると思う」と語っていたが、どうなるか。