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2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』に出場する選手の個別インタビューが、29日(日)都内にて行われた。
▼第13試合 RIZINフライ級(57.0kg)タイトルマッチ 5分3R
堀口恭司(アメリカン・トップチーム/王者)
エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ/挑戦者)
コメインのフライ級タイトルマッチで、南アフリカEFC二階級王者のエンカジムーロ・ズールーの挑戦を受ける王者・堀口恭司(ATT)は個別取材で「常に自分でいられるように、次の試合に集中している」と語った。
──現在の心境は?
「まだ試合やる感じがしていないです(笑)。いつも通り」
──計量後くらいから“やる感じ”に?
「もう試合やる、は会場入ってからですね」
──そんなにギリギリまで。
「そうですね、実感が湧かないです」
──対戦相手のズールー選手は?
「すごいキックボクシング的な動きが上手くて、身長もリーチもあって、やりづらい相手だなっていう感じです」
──どういった展開に?
「KOでも一本でもしっかり決めて次のステップに繋がるような試合をしたいと思っています」
──大晦日のリング上のプロポーズから1年になります。
「てゆうか、まだ1年なんだっていう、ハハハ(笑)。もっと長い感じがしています」
──「次のステップに繋がる試合」とは?
「そうですね、UFC行きたいなとは思ってますね」
──朝倉海選手が負けてしまいましたが、同門のATTのアレッシャンドリ・パントージャ選手と試合することも織り込み済み?
「ジムでもよく話すけど、『来るなら挑戦受ける』と向こうも言っているし、ちょっとやりづらいけどしょうがないですね」
──ズールー選手の練習環境では、スパーリングをUFCのキャメロン・サーイマンとやって万全と言っていました。キックを評価していましたが、ズールの総合の能力をどう見積もっていますか。
「そうですね。どんな試合も油断したら負けるので。油断しないようにしていますね」
──どれほどやりそうという見積りでしょうか?
「やっぱり下手したら負けるとは思っています」
──そこまでの警戒感はある相手だと。
「まあ、そうですね」
──ペティス戦後は「RIZINひと区切り」とのことでした。大晦日に戻ってきて、気持ちの揺らぎは?
「うーん、全くないですね、ガハハハ。全くなかったです!」
──オファーがあったから、また受けた?
「そうですね」
──次は明確にUFCを意識する?
「(意識)は、していますね」
──UFCとはどこまで具体になっているでしょうか。
「具体的にはまだ何もなっていない。でも自分のなかでは行きたいというのが大きいです」
──いつ見ても変わらない。若々しさも保っているのは?
「ハハ、見た目の話ですか?」
──30代半ばになってきての変化を感じることは?
「まあ、でもそれって、思い込みの世界なのかなとも思っているので、あんまり変わってないと思います」
──強くなっている実感も?
「あります」
──サプライズは?
「サプライズを用意していてここで言う奴いないですよね(笑)」
──どんな試合も油断したら負けると。基本油断したことはないと思いますが、したことは?
「油断というより、やはり気持ちの作り方がいつもと一緒じゃないと自分のいつものパフォーマンスができない。どの試合ということではないけれど心がけています」
──そういうことが過去にあった?
「そこはないですけど、まあ常に、自分でいられるように、次の試合に集中してやっていますね」
──試合を重ねて慣れに?
「もちろん慣れには繋がりますけど、そこと集中するのは関係なくて、しっかり集中してやることやる感じです」
──準備のなかで、特に手応えがあった、変化を感じた部分は?
「対策練習で身長の高い相手とやったりしてすごい手応えはありましたね」
──堀口選手から見てズールー選手の打撃のレベル・評価はどれくらいでしょうか。
「まあ、高いと思いますね。結構高いんじゃないかと思います」
──あれほど手足が長く左右で蹴りをする相手を、ATTで仮想ズールーも?
「ジョシュア(スミス)とか、結構手足長くて同じような感じなので、打撃スタイルも結構似ているのですごいやってきましたね」
──先日のUFC後、デイナ・ホワイト代表が、榊原CEOとの会談で日本人選手への興味について触れていました。UFCに行くために、賞金首的に必要だと思うことは?
「誰かを倒してということ? どうなんですかね、分からないですね、そこは」
──今は1試合、1試合契約して勝ってそこにたどりつきたいと?
「まあ、そうですね」