MMA
インタビュー

【RIZIN】堀口恭司に挑戦するズールーが“槍”を持参「最高の作戦を練ってきた。披露するのが待ち切れない」「極真空手は空手の中でも最強」

2024/12/29 12:12
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』に出場する選手の個別インタビューが、29日(日)都内にて行われた。  第13試合のRIZINフライ級(57.0kg)タイトルマッチ5分3Rで、王者・堀口恭司(アメリカン・トップチーム)に挑戦するエンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)が出席。  南アフリカ、EFCフライ級・バンタム級二階級王者のズールーは、RIZIN初参戦。6歳から極真空手を始め、2008年に3カ国対抗戦で優勝を果たすとムエタイとK-1ルールにも挑戦。2010年にMMAに転向。2016年には『The Ultimate Fighter(TUF)24』に出場し、初戦で扇久保博正と対戦。2R 一本負けした。2023年7月にEFCバンタム級王座決定戦でムサ・セツワペを4R リアネイキドチョークで極め二階級同時王者に。2024年3月の前戦ではフライ級王座も防衛している。MMA15勝6敗1分。 テイクダウンを防ぐ自信は100% ――現在の心境は? 「試合2日前ですが体調は良く。気分も良い。力強く感じる。今回の機会に凄くワクワクしています」 ――その槍はなに? 「“ズールー・スピア”です。キング・シャガが発明したもので、簡単に使えて人を刺すことができます。戦争で使うものですが、因縁をふっかけてきたらこれを使うことができます。戦時中は長い槍しかなく近距離戦闘ができず投げることしかできなかった、キングシャカが接近戦で使えるこのようなショート・スピアを発明しました」 ――堀口選手の印象は? 「堀口は素晴らしい選手だし、経験も豊富でRIZINでもたくさん戦っている。爆発力があっていい選手ですが、私も最高の作戦を練ってきました。それを披露するのが待ち切れません」 ――フィニッシュのイメージは? 「フィニッシュはサブミッションになるかKOになるか分からないが、自分はフィニッシャーでジャッジに勝敗を委ねるのは好みません。なのでどういう形であろうとフィニッシュを狙いに行きます」 ――どういう環境で練習している? 「素晴らしい環境で練習している。CIT Performance Instituteは非常に良い環境で、(UFC王者の)ドリカス・デュプレシもいますし、モニール・ベサコーチといういいコーチ、ステファンという素晴らしいコーチが今回セコンドにつきます。素晴らしいコーチの指導の下で練習しています」 ――2016年に『The Ultimate Fighter(TUF)24』で扇久保博正に負けてるいるが、今の自分はどう進化した? 「2016年にTUF24で対戦した時は博正は素晴らしいファイターで素晴らしい寝技の技術を持っていた。その当時、自分はグラウンドの技術を持っていなくて、練習環境も整っていなかった。ニール・ベサコーチとも出会っていなかった。そこから環境も変えて素晴らしいコーチに出会えて今は克服している。自分の戦績には7つの一本勝ちと7つのKOがあり、判定決着は2つしかない。フィニッシャーとしての自覚と自信を持っている。当時の敗因は寝技がよくなかった。キャリアで初めてリアネイキドチョークで負けたが、それが悔しくて絶対にリアネイキドチョークでは極められない練習をたくさんしたのでディフェンスレベルは高いと思う」 ――堀口の弱点は見つけられた? 「弱点はある。素晴らしい対策を練ってきていますが、そのことは今は話せません」 ──大晦日大会に出場する思いは? 「この機会を与えられて興奮しています。前回の試合ですでにキャパオーバーで刺激を受けて感動して想像絶する世界だったのを覚えていて、素晴らしい大会で試合をして、そのなかでとても好印象になったのが、あの大会で女性ファイターの引退試合があって、そういう機会に感動して、ああいうものを見たことがなかったので本当に感動した、ああいうものがあると知り、そういう一員になることをこの上なく光栄に思っているのでRIZINに感謝しています」 ――最近までキャメロン・ サーイマンと練習していましたが、それはどういう力になった? 「自分のジムに所属するファイターで、UFCのスーパースターである彼と練習することで大きな助けになっている。試合準備に大きな影響を与えた。スパーリングだけじゃなく技術的にも。言い換えれば、今回は彼のスパーリングが今回の対策。彼のようなオールラウンダーと練習することは堀口のような選手のスタイルの選手と戦うことに自信になる。何がきても対応できると思う」 ――堀口選手は伝統派空手、あなたは極真空手がバックボーンでより蹴りを使うスタイルです。スタンドで堀口選手よりも上回っていると思うものは? 「打撃においては私の方がアドバンテージがある。ムエタイもキックボクシングもやっているからね。彼にそれほどのバリエーションのバックグランドがあるか知らないが、極真空手は空手の中でも最強だと思っている。(TUFで)セフードやパントージャとも練習したことがあるが、私の打撃に驚いていたので打撃に関しては私の方がアドバンテージがある」 ――堀口選手のテイクダウンを防ぐ自信は? 「テイクダウンを防ぐ自信は100%ある。言えるのはそれだけ、自信がある。防ぐだけではなく、私も彼をテイクダウンすることが出来る。これはMMAの試合なのでムエタイ、空手だけではない。寝技も積極的に仕掛けていくし、サブミッションも仕掛けていく。なぜならこれはMMAの試合だからだ」 ――UFC世界ミドル級王者のドリカス・デュ・プレシにはインスパイアをどれくらい受けている? 「彼とは同じジムにいる。デュプレシみたいな選手が同じジムにいることは自分にとっても南アフリカの若い選手たちにとっても非常にモチベーションになる。インスピレーション受ける選手で、彼が南アフリカの選手でも世界的な選手になれて、世界に南アフリカにも格闘技があると自ら道を切り開いていることにインスパイアされます。自信がつくし、世界で一番大きい団体のチャンピオンである彼と日々練習する自分も世界的な選手だと思える自信を与えてくれます」
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