(C)KROSS OVER
2024年12月15日(日)KROSS×OVERの年内最終大会となる『KROSS×OVER.29 -2024 CLIMAX-』が大田区産業プラザPiOにて開催された。3つのタイトルマッチ全てで新チャンピオンが誕生する波乱の結果となっている。
【第2部 試合結果】
▼第18試合ダブルメインイベント2nd KROSS×OVER認定 KICK ウェルター級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×小川悠太(誠真会館 所沢道場/王者)
[判定0-3] ※28-30×2,29-30
〇乾 秀人(BANG BANG GYM/挑戦者)
※乾が第4代KROSS×OVER認定KICK ウェルター級王者に
現王者の小川は天才的なカウンターのテクニックを持ち、直近ではRISEやKNOCK OUTでも勝利を挙げている実力者である。
対する挑戦者の乾はプロデビュー後僅か1年ながら3戦3勝3KOと、パーフェクトレコードを持つパワーファイター。小川にとっては今後KROSS×OVER王者として他団体王者との対抗戦も視野に入っているだけに落とせない一戦となるが、乾はデビューからの勢いそのままに、ベテランの現王者までをも飲み込んでしまうのか。
1R、サウスポーの乾は上下の左キックで試合を組み立てる。小川は圧力をかけてパンチの距離で勝負をしたい様子。近距離になって左右のパンチを振るのは乾、それを冷静に見極めてカウンターを狙う小川。両者共に致命打はない。
2R、距離を近くしたい小川はサウスポーに構える。そこに乾の左ストレートがヒット。小川が右構えに戻すと乾はパンチラッシュで畳みかける。小川はダメージを負いながらも、致命傷を避け乾の攻め疲れを誘ったか。その後小川はカーフキックを効かせると、徐々にパンチもヒットしはじめる。
3R、小川は再びサウスポーに構えてジャブ、右フックをヒットさせる。乾も下がらず左右の強打で応戦。残り2分は両者一歩も退かずの打ち合いに会場から大きな声援が送られる。
小川の攻撃もヒットするが、パワーで上回っている乾がやや優勢な印象のまま試合終了。危険な一撃を持つ小川に対して、真っ向勝負で競り勝った乾が、第4代ウェルター級王者となった。無敗の新チャンピオン、乾の快進撃がどこまで続くか、注目だ。