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『RIZIN DECADE』の合同公開練習が15日、都内で行われ、鈴木千裕、ホベルト・サトシ・ソウザ、伊澤星花、神龍誠、元谷友貴、秋元強真、武田光司、新居すぐる、矢地祐介、桜庭大世、上田幹雄、YA-MAN、大雅らが登場した。その質疑応答の前篇、中篇に続き、後篇と見どころを紹介したい。
▼RIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ 5分3R
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)王者
クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)挑戦者
RIZINフェザー級王者の鈴木千裕に、クレベル・コイケが挑戦する『RIZIN DECADE』のオオトリのタイトルマッチ。
1年半前の北海道大会では、クレベルのテイクダウンプレッシャーのある打撃に鈴木が後退してロープに詰まり、ダブルレッグテイクダウンから送り手をつかまれて背中を着いた。そのままマウントを奪ったクレベルはパウンドで鈴木の脇を開けさせて、コーナーに詰まるなか、体勢を返されないように仰向けにならずにS字マウントからうつ伏せに腕十字を極めてタップを奪った。
しかし、400gの体重超過規定により試合はノーコンテストに。その後、鈴木は70kgでパトリシオ・ピットブル、アゼルバイジャンでヴガール・ケラモフ、2024年4月の前戦で金原正徳をKOして第5代RIZINフェザー級王座についている。
クレベルは鈴木戦後、金原に攻略されたものの、斎藤裕、フアン・アーチュレッタといった元王者たちに一本勝ちし、今回の再戦=王座挑戦を決めた。
4月の金原戦後、6月の五味隆典とのボクシングマッチでの右手骨折を経て、半年ぶりにリングに上がる鈴木は、8カ月ぶりのMMA戦に向けてどんな進化を遂げたか。
金原のテイクダウンを防ぎ、スタンド勝負に持ち込んだ鈴木は、クレベルとの再戦でもテイクダウンを防ぎ、あるいはバックを譲らず立ち上がりスタンドに戻すことができるか。
ATTで合宿中のクレベルにとっては、立ち合いで大きな被弾をせず組みからテイクダウンし極めに至る押さえ込みが出来るか。
この1年半、互いのチームでどのような進化をとげたか。ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、カルシャガ・ダウトベックらも大晦日に参戦し、群雄割拠のフェザー級戦線の2025年最初のチャンピオンは、鈴木か、クレベルか。
鈴木千裕「今回は、僕がやりたいことをやれば絶対に勝てる」
鈴木「(現在の調子は)右(拳)、治りましたね。間に合って良かったです。ご心配をおかけしました。ありがとうございます。感覚的に9割、試合で100%になりますね。
(練習で公開したヒザ蹴りはクレベル対策?)やっぱりタックルに入ってくる選手にはヒザは嫌ですし、打撃はすごい有利に働きますね。(ここまでの進化で)一番感じているのは、以前よりも前に出られるようになりましたね。下がらないっていうか。内気なところももちろん自分あるんですけど、やっぱりチャンピオンなって、勝利重ねるにつれて、もっと自信持って前出られるようになったんで、技術云々よりもやっぱ気持ち、自分を信じるのが強くなりましたね。
クレベル選手に限らず、RIZINのなかで僕がもっとも貪欲だと思っているんで。KO決着、やっぱ KOで終わらせるのが一番じゃないですか。それが僕は出来るんで。
あくまでMMAなんで、もちろん組まれても対策できるように自分なりに練習して積み重ねてきたん で、前回僕はやりたいことができなかった。彼はやりたいことができた。だから今回は、僕がやりたいことをやれば絶対に勝てるんで。自信持って、前回の失敗、自分のダメなところを見直して、約1年ちょい仕上げてきたんで、その答え合わせをしますよ。
(山口元気代表のミットは)やっぱ僕の先生であって、格闘技の父親なんで、呼ぶのが筋だなっていう。あとは持ってもらいたかったです。
全員“感電”させるんで、試合楽しみに来てください。応援よろしくお願いします」